86-エイティシックス- 17話感想
86-エイティシックス-誇り高く戦って死ぬという生き方は、共和国における86-エイティシックス-の立場では正解なのかもしれませんが、連邦側で戦う際にはあまり適していないような気が・・・
上手くは言えませんが、自分や誰かが生き残るために戦うべきなのでは?
前回の最後で軍の前線が攻撃を受けた連邦。2万人ほどの被害を出してしまいます。
攻撃の正体はレギオンの超長距離砲撃―レールガン―。「モルファ」(で良いのかな?)と名前が付けられ、その兵器は連邦他、各国の首都が攻撃範囲に入ることが判明。
ただ充填に8週間ほどかかる見込みであり、その間に連邦側は対策を考えます。
モルファからの攻撃を防ぐ術はなく、こちらの長距離砲での狙撃は逆に防がれてしまう。
唯一残った道はレギオンの敵地ど真ん中を抜けての地上からの強襲。もはや決死隊としか言いようのない、その作戦の部隊に選ばれたのは―――使い捨てても構わない共和国の86-エイティシックス-を含むノルトリヒト戦隊でした。
シンは現在、1クール目を含めてぶっちぎりで精神的に不安定な状態。
上官のヴェンツェル中佐の安全圏に下がればいいという発言に対して「共和国の奴らと同じになり下がってたまるか!」と声を荒げて反論してました。理不尽な死の行軍を命令されても、目の前で仲間が殺されても声を荒げることがなかったシンがここまで感情を表すのは驚きです。
あと、共和国に対して明確な敵意を示したのはこれが初めてでは?
こうなった理由としては合わせ技一本かな・・・と。
兄を救ったことでの目的の喪失、多くの仲間の死を見送ってやっと自分も同じところに逝けると思ったら生き延びる、死んでいった仲間に恥じぬように連邦側の戦場で戦いぬくことを決めるが能力差によりここでも周りが死んでいく、共和国の時と違い死んでいく仲間には生きる目的(家族)があり生きる目的がないシンが生き残っていくことに周りも自分自身もシンを責めていく、そんなこんなで自暴自棄になった戦場でレーナの声が聞こえ、その後共和国がほぼ滅亡したことを知る。
特に自分が唯一後を託したレーナが先に死んだことのショックは大きいようで、もはや死ぬことよりも周りより生き残ることに苦しみを感じ始めたシン。
モルファへの半ば死ぬことを命じられたような任務の要請に――歪んだ笑顔で受け入れました。
1クール目は100%、86-エイティシックス-側に共感してみていましたが、今は連邦側の方が共感できるかな・・・。
複数の大人たちが、シン達子供にこんな作戦からは外れるように言いますが、シン達はあくまで戦い続けることを選びます。・・・その理由が、う~ん。
シン達は死んでいった者たちに対しての敬意のために戦っているのであって、生きている者たちのために戦っている感じはあまりしないんですよね。だからこそ、連邦側がどれだけ驚異的な攻撃にさらされようと、同じ軍人が死んでいこうと冷静・・・というよりもはや冷めた感じの対応になっているんだと思います。
連邦側の「こいつら不気味だ」という視線も分かる気がします・・・。
そういう意味では未来がある者たち(ユージン)の死に精神的に追い込まれているシンはまだまともなほうなのかもしれません。
・・・他のメンバーは心理描写も少ない分、不気味というか・・・。あと、1クール目から薄々感じてたけどクレナちゃんは良くも悪くも空気読めないね(笑)・・・精神的に幼いところも関係してそうだけど。
1話の感想でも書いたような気がしますが、シン達は生きるための理由を探さないと本当に戦場で(自分たちの)死を求め彷徨う死神になるんじゃないかなと思います。
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