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「現実を知る理想家」86-エイティシックス- 4話感想

名前を教えてください—-

カイエが死に、聖女様気取った上官から同情をかけられたことで激昂したリッカ。

「今まで僕たちの境遇を見放してきたあんたも同罪だ。—-あんたは僕たちの本当の名前すら聞かないじゃないか!!!」

この言葉を聞き、無意識に86-エイティシックス-を戦場で戦う駒として扱っていたことに気づかされ呆然としてしまうレーナ。

命の危険がないレーナと命を懸けて戦っているスピアヘッドたちとの大きな隔たりが浮き彫りになったところで4話が始まりました。

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現実が分からない理想家

URL:https://anime-86.com/story/?id=04

レーナの父親はレーナと同じ86-エイティシックス-が差別されている現状を窮している良識者であり、また無知な夢想家でした。過去にレーナの父親は幼いレーナを連れて戦場に視察に行き、戦場で起こっている現実を確かめに行きました。娘に現実を見せ、正しい共和国の在り方を考えさせるために。その結果、戦闘に巻き込まれ父親は死にました。

これは自分や幼いレーナが死ぬと思っていない、死ぬのは86-エイティシックス-だけだと無意識に考えていたからだと。現実が分かっていなかった理想家だったと。

そしてレーナの父親の親友であり師団長のジェロームは続けてこう言いました。「自由、平等、正義。国旗が掲げる綺麗ごとなど共和国にはない」。

ジェロームは、レーナの父は共和国に理想を求めていたが理想を求めるあまり現実が見えていなかった。そして、このままではレーナも同じ道をたどると考えていました。レーナの親友であるアンリエッタからも何もできないのだから86-エイティシックス-に深入りするなと言われます。理想を求めるレーナがさらに傷つくのが予測できたからです。

それでもレーナは86-エイティシックス-を理解しようとアンダーテイカーにパラレイド(通信)します。

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「戦死者0」は罪悪感を抑えるため?

URL:https://anime-86.com/story/?id=04

レーナはアンダーテイカー、シンに謝罪します。しかし、シンはセオトの言っていることはスピアヘッドの総意ではないと言います。レーナが86-エイティシックス-の境遇を作ったわけではないし、レーナ一人に改善できるわけでもない。しかし、スピアヘッドの隊員たちの名前も聞かず、無意識に差別していたことは完全に自分が悪いとレーナは謝罪し、今更ながら名前を教えてほしいとシンにお願いします。

この際にシンはハンドラーが86-エイティシックス-達の名前を聞かないことは、差別からくるものだけではなく、ハンドラーが戦場での大量の戦死者に耐えるための予防措置だといいました。だから気にしなくていいと。

今まで私は、差別意識から「戦死者0」という表現を使っていたと思いましたが、もしかしたら無意識に感じている86-エイティシックス-への罪悪感を抑えるために「戦死者0」という表現を使っているのかもしれません。師団長のジェローム、親友のアンリエッタは現状が完全に正しいとは思ってはいません。セオトの元団長はアルバでありながら戦場の最前線で戦い、86-エイティシックス-を守って死んでいきました。少なくともアルバ全員が現状を正しいとは思っておらず、大小の違いはあれど罪悪感はあるようです。

名前を教えて欲しいと必死に訴えるレーナにシンは根負けし、隊員の名前を教えます。またスピアヘッド全員に謝る機会を設け、レーナとスピアヘッドの距離が少しばかり縮まりました。

今後、戦場でスピアヘッドの面々が戦死する可能性が高いことを考慮するとハンドラーであるレーナにとって良いことなのかは分かりませんが・・・

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まとめ

レーナとスピアヘッドの関係が本当の意味で少し近づいた今回の話。そんな中、今まで影が薄かった(と個人的に感じた)シンの情報が少しずつ分かってきました。戦死した仲間の機体の一部を持ち帰ったのは墓がない86-エイティシックス-たちを生き残った者が戦争が終わった後の墓場まで持って行くため。戦場で生き残り続けたシンがその役目を背負うようになり、そのためアンダーテイカー(葬儀屋)と呼ばれるようになったこと。また、昔レーナを助けた86-エイティシックス-がシンの兄であることが分かりました。今後はシンが話の中心になっていくのかな?

公式サイトの説明文を読みましたが、共和国の周りに砲台や地雷を設置し86を共和国に近づけないようにしているんですね・・・。

「ハンター×ハンター」富樫義博 集英社

ノルマンディーかよ・・・


Dai

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Dai

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