面白かったけど、今回の登場人物30オーバーしかいなくない?(笑)
今回は嘉一さんが落語の世界に入るきっかけが描かれていました。
卓越したコミュニケーション能力に説明の上手さと、営業としての才能に恵まれていた嘉一さん。
しかし、営業には致命的に向いていないところが・・・それはお客さんの笑顔を優先しすぎるところ
お客の幸せの方が優先度が高い嘉一さんと利益が優先の会社。その食い違いが嘉一さんを苦しめていました。
個人的には、会社勤めでここまでお客さんに寄り添える嘉一さんの方が珍しい気がしますね。
ノルマ達成するのに必死でお客さんどころじゃないと思うんですが・・・お客さん第一に行動できるという時点で会社員に向いてなかったのかもしれない・・・(矛盾)
お客さんに自信を持って勧められる商材が欲しい嘉一さんは阿良川一生の落語という最高の商材に出会ってしまい、そこで嘉一さんの人生が決まります。
落語は厳しい世界だと忠告しながら、即座に高座名を与える一生。嘉一さんを見た瞬間に嘉一さんの覚悟を見抜いたんでしょうか? あと「この名に反する振舞をすれば破門」というセリフに、お前はそういうことはしないだろう?という信頼が見えるような・・・。このおじさん意外に熱いよなあ・・・。
お客さんの喜ぶ顔を第一とする嘉一さんは審査の場でもその姿勢は変わらず・・・この自分を貫く芯の強さは会社員としては絶対にできない、それでいて憧れる男の生きざまのようにも感じましたね。
沸くお客さんの奮起とは反比例して審査員の斎藤先生は不機嫌に。
嘉一さんのアレンジを先人たちの残した作品を穢す「くだらない」ものと評します。
・・・う~ん。お客さんが喜んでるならそれで良いのでは?と落語に詳しくない私は思いますが、斎藤先生のように長年落語に携わった人は落語への捉え方が違うんでしょうね。
私が落語を”娯楽”と捉えるのとは違い、斎藤先生は”芸術”と捉えてる・・・のかな。だから落語を見る時には伝統を重視すると。
・・・お金払うのお客さんなんだからお客さん第一なのでは?と思う私は思考が資本主義におかされているのだろうか・・・。それにしても面白いと思うのは、嘉一さんは実利主義の会社が嫌で落語の世界に来たのに、今度はそれとは真逆の伝統主義の人に否定されてることですね。素人(お客さん)を重視しないという点で実利主義も伝統主義も共通する部分があるんでしょうか?
そんな斎藤先生にも嘉一の稽古量の豊富さは伝わり、何よりここまでお客さんのために尽くしている嘉一を認めざる負えないと感じているように見えました。
最後の”くだらんね”は少々意味合いが変わってたような・・・気がしましたね。
少し嘉一のことを認めた感のある斎藤先生が次回でどのような評価をするのかが気になります。
ということで、今回はここまで!
自分を貫く若者が頭の固い老人を認めさせるという・・・ありがちですが、熱くなる展開でしたね!
・・・若者?・・・若者・・・うん! 若者! 会社員時代、課長とか言われてた気がするけど若者!
嘉一さんが中心の話・・・凄く面白いんだけど、登場人物に少年少女がいないから読んでて青年漫画を読んでるような気持ちになる(笑)
|