女性の場合はどうか分からないですが、男が異性に対して「教える」という行為は、かなり魅力的な行為だとは思います。まず教えるということは自分が優位な立場であることが前提であり、更に教えれば高確率でお礼も言われるため、自分の承認欲求が満たされます。その上で、教えた異性の考え方や行動が自分の教えたとおりに変わっていけば、汚い言葉ですが支配欲も満たされ、その異性に対する愛情も増していくと思います。
この作品を読んだ際にはそのような欲が満たされる感覚がありました。常識に乏しいヤンキーだけど根は素直で良い子のJKに色々教えることで、主人公への好意がどんどん上がっていく状況。背徳感を含んだ感情が私の中で膨れ上がりました。（本来の楽しみ方とは違うかもしれない。）
本作、原作はyoutubeの漫画であり、100万再生以上をたたき出してある、人気動画となっています。
お兄さんは私を成長させてくれる男だ!結婚して!
恋愛経験ゼロの大学生・ツカサの部屋は、高校進学でヤンキーデビューした妹とその友達のたまり場になっていた。
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ある日ベッドに膨らみを見つけて布団をはがすと、妹の友達の中でもいちばんの美少女・エリカが寝ていた。
「あ、ごめん……生理ですっごく眠くてさ」
「赤裸々すぎて反応に困るだろうが……」
世間知らずで自由奔放な彼女を放っておけず、ツカサはマナーや常識をたたき込んでいく。
そんなツカサに恋をしたエリカは“好き”の気持ちを隠さず猛アプローチ! 一方ツカサも教えたことを一生懸命学ぼうとする彼女の素直さにきゅんときて……。
ヤンキーJKと大学生の世話焼き恋愛生活、開幕!
礼儀や常識などを教えてもらえなかったヤンキーJK。そのJKは滅茶苦茶素直で教えてもらえば素直に従吸収し、教えれば教えるほど教えた相手への好感度が上がっていくというシステム。
主人公は大学生なのでヤンキーJKとそんなに年は離れていませんが、ヤンキーJKの精神年齢が幼いこともあり、親子のように感じました。
昔流行った、娘育成ゲームを思い出します。
・・・と思ったら今でも、ソシャゲで似たようなゲームがあるみたいですね。今のご時世で大丈夫なのか・・・？
とにかく、可愛い娘、可愛い妹を愛でるように、自分を大好きなJKに色々教えていくところが特徴の作品かなと思います。
読んでいて、感じた魅力は背徳感。
流石に近親相姦までは無いですが、例えるなら家庭教師で教えていた可愛い女の子に惚れられるような状況。いやいや、まずいだろと思いながらも、そこが逆に興奮するシチュエーション！！。男子諸君なら、分かってくれるんじゃないかな！と思います。
ヤンキーJKのエリカは割と深刻な家庭状況（具体的にはネグレクト）であり、個人的には然る場所に相談した方が良いのではないかとさえ思いました。
そのような状況もあり、読んでいた私でさえ「守ってあげたい」という庇護欲を抱いてしまう少女。
そのような少女から真っすぐな好意を抱かれ、あまつさえ一生懸命に誘惑される状況は背徳感たっぷりの興奮を味わえました。
ヤンキーJK、ヤンキーJKと繰り返しましたが、何か私が考えるヤンキーの意味とずれてる気がしました。（読んでて「ヤンキーじゃなくて、ギャルじゃね」と。）
ヤンキーと言うと、私の頭では暴力的な不良という意味でとらえており、そもそも女性に対してはあまり使わない表現では、と思っていたからです。
そこでヤンキーの意味を調べてみました。
元々はアメリカ合衆国北東部に住む白人に対する俗称であり、蔑称でもあったようです。（野球のヤンキースもここから来たようです。）日本でのヤンキーは、明確な定義はありませんが、「社会のルールを守らない、ファッションが独特な不良」というとらえ方が一般的らしく、昭和のツッパリ、近年では「ギャル男」も入るようです。（・・・ギャル男は違わないか？）
定義がかなり広めなヤンキーですが、通常は男に対して使われる言葉のようで、女性に関してはほとんど記載がありませんでした。（スケバンくらい）
ヤンキーJKじゃなくて、ギャルJKの方が伝わりやすい気がするけど、何か意図があるんだろうか。
ヤンキーJKのエリカが非常に素直で良い子だったので、主人公が色々教えながら愛情を深めていく後半は微笑ましさと背徳感を含んだ興奮を感じることできました。
一方、主人公の妹も含めたヤンキーJKたちが主人公の部屋に勝手に入り浸る前半は、彼女たちの言い分が凄く我儘なこともあり、少しストレスを感じました。
今作の終わり的に続きは出ることはないような気がしますが、個人的にはエリカの言葉使いや行動が変わっていくところがゆっくりと描写されればエリカにもっと愛着が湧いただろうなと思います。
しかし・・・私の感想、「背徳感」や「興奮」ばっかりで気持ち悪いな。
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