PS5速報さんの記事でジルファに関してまとめた記事がありました。
ジルファはテイルズシリーズどころか、私がプレイしたRPGのどの大人よりも素晴らしいキャラクターに感じられ、途中で退場するのが非常に悔しい人物でした。
まあ、しかし、あれだけ出来た人物がパーティメンバーにいたら物語として安定しすぎるかなとも思います・・・。
そんなジルファがどんな人物だったのかを、私の感想と共にまとめてみました。
ジルファはダナ人の中では珍しく、特殊な鎧を着たレナ人に立ち向かえる数少ないダナ人でした。
抵抗組織「紅の鴉」の中でも強さは飛びぬけて高く、リーダーであるのに最前線で戦える人物。実際にプレイはできませんでしたが、パーティメンバーとして一緒に戦う仲でも頼りになり強敵と戦う際にはジルファに最前線を任せていました(笑)。
また、現実を見て行動する冷静さも備えている人物。
今まで自分たちを虐げてきたレナ人との全面戦争ではなく、交渉による和平を目的とします。
決断力もあるリーダーであり、決して友好的とは言えないレナ人のシオンを切り札として使うことにためらいがありませんでした。上記の冷静さとも被りますが、組織としての結論を感情的に出す人物では無かったです。
そして、何よりチームをまとめるコミュニケーション能力の高さ。
真っすぐなアルフェン、ダナ人に対して友好的でなく物事をシビアに見るシオン、レナ人のシオンに対して敵意さえ向けるリンウェル。難しいパーティメンバー一人一人を理解しそれぞれのサポートに当たっていました。
アルフェンが、ジルファがいなくなった途端にパーティが崩壊しかけて嘆息していたのはちょっとわらいましたね(笑)
社会人になってプレイすることでより思いますが、ジルファは理想的なリーダーですね。
ジルファは抵抗組織のリーダーですが、目的はレナ人への復讐ではなく奴隷からの解放、自由でした。
復讐は自分たちの身を亡ぼすということを自覚していたジルファ。アルフェンに向かって「お前はどうしたいんだ?」と度々問いかけ、目的が復讐にならないようにコントロールしていた印象があります。
その結果、アルフェンは奴隷からの解放。自由に生きることを明確に目的としました。
しかし、では奴隷とは何かと言うこともジルファは問いかけます。
レナ人から解放されることが奴隷でなくなること。そうであれば、志半ばで死んだ抵抗組織のメンバーは奴隷だったのか? 違うとジルファは言います。
奴隷から抜け出すと言うことは自分で選択し、自分で行動するということ。他人の言いなりで生きないことだと。
「俺の奴隷になるなよ」と、ジルファはアルフェンに忠告します。
個人的にはこのセリフが一番印象に残りました。
そんなジルファも失敗や後悔は数多くしてきており、その最たるものは妻が無くなるときにそばにはおれず、息子のロウにも憎まれたことでした。
もちろん、家族を大事にできなかったことは後悔している。
しかし、一番の後悔は家族が大切だったと失う前に伝えられなかったこと
同じダナ人同士で裏切りあい、誰も信用できなくなったシスロディアの国民に処刑台の上でジルファは訴えました。
このセリフ、字面だけ取ってしまえば、私はきれいごとだと思ってしまいます。
しかし、度重なる後悔を重ねて、それでも人々の自由のために立ち上がったジルファの言葉だからこそ胸に来るものがありました。
1番大事なものだけを考えるというのは、結構難しいのかもしれません。
奴隷からの解放、ダナ人が自由に生きることを真っすぐに冷静に目指したジルファ。
ジルファがいなかったらアルフェンは復讐の道にひた走っていたかもしれません。
アルフェンは善良で真っすぐな人間ですが、それ故に虐げられた人たちへの想いが強く、真っすぐに憎しみも抱きやすい人物に見えたので・・・
そういう意味ではこの物語におけるジルファの役割は、アルフェンを正しい意味でダナ人を解放する英雄としての道を歩ませるための欠かせないものだったのかも、と思いました。
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