アライズが成功したことで、あまりいい言葉では無いですがゼスティリア以降ネタにされていたテイルズシリーズがまともに語られるようになった。
つまり、ゼスティリアの悪夢を完全に払しょくできたという意見も出ています。
ゼスティリアの発売が6年前であり、その間に評判の良いベルセリアも出ているのにこのような反応が出るということは、どれだけゼスティリアが嫌われていたんだ と逆に思ってしまいます。
ゼスティリアが嫌われた理由の一つとしては、やはり有名なヒロインの扱いが大きいかなと思います。
上記の記事に書いたように私の考えでは決してプロデューサーがシナリオを捻じ曲げたわけではないと思いますが、メインヒロインのミスリードを図ったのは確か。
元々JRPGでは主人公に自分を投影する人が多いため、JRPGファンのヒロインへの思い入れは大きいように感じます。(DQ5のビアンカ・フローラ論争とか)
そんな中、メインヒロインだと思っていたキャラクターが途中でパーティメンバーから外れてしまったのは、まあ反発を喰らってもしょうがないと思いますね・・・。
ただ、私の数少ない友人はゼスティリアは言うほど悪くないとは言っていたので、ヒロイン絡みによるネットの評判の印象が大きすぎる気もします。(・・・逆に言えば滅茶苦茶良いというわけでも無かったんでしょうが)
そして、ゼスティリアの評判が未だに悪い理由のもう一つに、当時出ていたテイルズシリーズ全体の決してハッピーエンドとは言えない後味が悪いラストへの不満が、全部ゼスティリアの印象に乗っかってる感じがします。
今回のアライズの好評価意見の一つとしてスッキリしたハッピーエンドがあります。
エクシリア2のように暗いラストを迎えてしまう作品が高評価を受ける場合もありますが、テイルズファン全体が望んでいるような作品ではなかったのかもしれません。
実際にゼスティリアの後に出たベルセリアは高評価ながらも、シリーズの復活とまでは言われませんでした。
当時のテイルズシリーズが狙ったものとテイルズファンが望んだものとのズレによる無意識な不満が、ゼスティリアのヒロイン問題という分かりやすいものに乗っかってしまい、叩き方が過剰になっている気もします。
ということは・・・今回のアライズは変革よりもファンが望んでいた原点回帰だったのかもしれません。
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