まだ、ビエゾを倒したところまでしか進んでいませんが、テイルズオブアライズは奴隷からの解放がテーマと言うことで、ダナ人の奴隷としての扱いが凄惨に描かれていることが分かります。
今までのテイルズも決して人が死ななかったわけではありませんでしたが、今回のアライズはよりキャラクターの死を身近に感じました。
300年間奴隷としてこき使われてきたダナ人。冒頭のシーンの描写もけっこう容赦なかったです。
テイルズだと特に血の描写などは避けてきたような印象がありますが、アライズでは遠慮なく表現しています。この時点で、今までのテイルズとは違うぞという感じがしました。
また、女性・子供にも容赦のない描写が多かったのも印象的。奴隷としての扱いは男性・女性・子供・老人、関係なく受けていました。テイルズに限らず、JRPGのゲームでここまで徹底しているのは珍しい気がします。
あと、冒頭から道端で死んでいる人を多く見かけるのも衝撃的でしたね。
またレジスタンスの一味である紅の鴉のメンバーも容赦なく殺されます。サブクエストを受けて様子を見に行ったら死んでいたということもありました。
アライズでは人は簡単に死にます。
そして、この世界ではそれが日常となっています。
子供に対して、父親が死んだことをごまかそうとした際に
「いいよ、お父さん死んだんでしょ」
と子供が返してきたのは衝撃的でした。それだけ人が死ぬことが日常的と言うことですね・・・。
そして、私が序盤で一番衝撃的だった場面。
ダナ人の奴隷の死体を雑に燃やしているレナ兵。
人が殺されている時よりも心に強く刺さりました。人間の尊厳を踏みにじる行為というものを痛感させられた気がします。
人間を人として扱わないさまは、世界大戦辺りの戦争映画を見ているようでしたね。
アライズでは人の死は決して軽くはありませんが、非日常でも無いです。
そのため、例え主人公たちが反撃に出たとしても、緊張感がありました。
不謹慎ですが、人の死というものを身近に感じることで物語の展開に気持ちが緩むことがなく入っていけた気がします。
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