☆3.5
だんじょる 4巻。
3巻では悠宇と日葵が晴れて(多分)恋人になり、物語としてはほとんど終わってしまった感がありましたが、メンタルモンスターの凛音が親友という立場から悠宇を狙うという略奪愛展開に!
凛音好きとしては凛音がひたすら可愛かったですが、コンセプトである「男女の友情」要素はかなり薄まったかなと思いました。
ネタバレありです。
前半は日葵と、後半は凛音とひたすらイチャイチャしまくった4巻。
前半の日葵とのイチャイチャはバカップル要素が多く正直イラッとしましたが、後半の凛音とのイチャイチャは恋人ではないのにぐいぐい行こうとする凛音とそれに戸惑う悠宇の関係は初々しくてニヤニヤできましたね・・・。
いや日葵も可愛かったんだけどネ。なんか二人で盛り上がりすぎて、読者が付いていけない感じがしました。
そんなわけで後半の凛音との絡みは凄く良かったんですが、男女の友情要素はほぼ皆無でしたね。
そもそも凛音は悠宇と最終的には恋仲になりたいわけで、この時点で男女の友情というには無理があるかと。ことあるごとに凛音は「親友」という言葉を使っていましたが、悠宇と一緒にいるための方便にしか感じませんでした。
この作品のコンセプトは「親友から恋人にはなれるのか?」だったり「親友と恋人の違いは?」だったと思いますが、その要素は完璧になくなっちゃたなあという印象。
あとがきで七菜先生が「あなたは恋人が他の異性と遊びに行くのを許せますか?」とありましたが、許せる人の中でも凛音のような立ち位置の異性と遊びに行くのは許さない人が多いんじゃないかな?
可愛い女の子とのイチャイチャが気楽に楽しめた4巻。
ただ、個人的には凛音と悠宇には日葵と悠宇とは違った友情の形を作ってから、今回の展開は見たかったですね。正直、凛音と悠宇は親友どころか友達にすらなれてないよね?
次の5巻はだんじょる初めての上下巻の下巻。4巻の最後で微妙にすれ違った悠宇と凛音はどうなるのか? そして、悠宇の浮気を知った日葵はどうするのか?
楽しみです。
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