偏愛ハートビート 23話 感想 人生の幕を下ろす準備を淡々とする男子高校生・・・

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空虚な自分の人生に見切りをつけて死ぬことを淡々と選ぶハルくん。

あんな可愛い彼女がいていいご身分だなあ!オイ!(血涙)・・・私なんて・・・私なんて・・・!!!

という冗談はさておき。

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

希咲ちゃんの存在は関係なく、高校生になっても「何もない」のであれば、そういう決断していたという悠君。

十代過ぎる覚悟をさらっと決めすぎじゃないかしら? この子・・・。

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

これが、これから死のうとしている男の顔である。

なんて穏やかな顔をしているんだろうか・・・。仕事で疲れた私の顔よりもよほどいい顔している。

希咲ちゃんがまともになったことで空虚な人生を変えられないと悟ったハル君ですが、そこには希咲ちゃんへの怨みは無く、むしろ感謝の気持ちがありました。

空虚な人生の中で唯一可能性を示してくれた存在だと。

ハル君の間違いなく狂ってるんだけど、間違いなく優しいところは、色々と業が深いと思います。

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

悠君は、愛里さんに自分が死んだ後の希咲ちゃんへのフォローをお願いします。

重い役割をサラっと押し付けるね。ハル君・・・。

それを冷静に受け止める愛里さんも異常に見えます。

愛里さんが「私がこの話を希咲に伝えないと思うの?」と挑発的に質問すると、「どっちでもいい」と突き放します。家族間の話に自分という他人が入り込むわけにはいかないという大人な対応と、「所詮は他人の破滅に大切な妹を巻き込むわけにはいかないでしょ?」という憎たらしいくらいの冷静な判断。実にハル君らしい・・・。

「自分の後始末」を頼む人物として愛里さんを選んだのは、多分自分と似ていることを感じたからではないでしょうか。空虚な人生に幕を引く。字面だけ見ると自暴自棄になっている決断を、淡々と冷静にこなそうとするハル君。一方、それは良くないことだと思っていても、自分が何を言っても無駄だと感じ、あっさりと引こうとする愛里さん。

悠君と愛里さんは物事を達観しすぎてるという意味で似ている気がしますね。

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

さて、そのやり取りを録音する謎の女の子

こ・・・ここにきて新キャラだと・・・一体何者なんだ!?

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

なんだ・・・桜子ちゃん直属の諜報員でしたかあ・・・もう、驚かさないでくださいよお。

いや、おかしいだろ。

何でこの子は同級生を本物のエージョントのように使役できるんだ・・・?

この作品で一番おかしいのは桜子ちゃんだと思っています。

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

ハル君が死ぬと知って驚愕する希咲ちゃん。

彼氏が死ぬと知った時の彼女の反応としては正しいものですが・・・あの希咲ちゃんの反応だと思うと、あまりにも普通過ぎる気がしますね。

何故かは分かりませんが、私も「普通になった」希咲ちゃんを見て、少し残念に思う自分がいます。

・・・あの刺激的な怖さが癖になってたんだろうか・・・くっ、新たな性癖が!!!

そんな「腑抜けた」かつてのライバルを見て、桜子ちゃんは落胆。今の希咲ちゃんには何もできないと伝えます。その上で覚悟を問いました。

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社

ハル君を殺す覚悟を・・・

なるほど・・・何で?

死んでいく彼氏を相手に何で殺さないといけないの?

それ、ハル君が一番喜ぶ奴では?

ということで、今回はここまで。

ハル君をつなぎとめるものは恐怖を感じるほどの刺激・・・ということでしょうか?

そのために希咲ちゃんはかつての危うい愛を孕んだ彼女に戻らないといけない・・・のかな?

う~ん。それは悲しい。

今の、ハル君以外の同級生とも普通に仲良くできる彼女は幸せそうに見えるので、元に戻ってしまうのは・・・う~ん。

今後の展開も個人的にはハラハラしそうです。やはり、癒しになるのは渡会君しかいない!!!

出典:「偏愛ハートビート」 飯野俊祐 集英社
Dai

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