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カノジョの妹とキスをした。3 感想 彼女以外の女の子に堕落する主人公を応援したくなる不思議な作品

タイトルから分かるように主人公が浮気する作品の第3巻

もっと言えば、スクールデイズのような人間関係にwhite album2のような浮気展開という、

地獄か、ここは?

という作品になっています、が、

主人公が可哀想すぎることや浮気相手の彼女の妹があまりにも良い娘すぎるため、主人公の浮気を応援したくなるという不思議な作品となっています。

あまりにドロドロしているため引き延ばしはできず、次巻で最終回のようですが、個人的には「ひげひろ」なみに1巻1巻が濃厚な作品となっています。

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あらすじ

どうして俺は、
晴香と出逢う前に、
時雨と出逢えなかったんだろう。

「晴香のこと、忘れさせてくれ」
 あの日、恋人・晴香の拒絶にショックを受けた俺は、時雨にとんでもないことを言ってしまった。留守電に残された、結婚すら視野に入れた晴香の覚悟に恥ずかしくなる。反省した俺は時雨に言葉の取り消しと謝罪を申し出る、が――
「後戻りなんてさせない。絶対に。忘れさせてやる」
 時雨は俺たちの今までの関係をネタに脅迫してきた! 晴香とやり直したいのに、逆らえず時雨にキスをする俺。でもそれが不思議と嫌でもなくて――

GA文庫 公式
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憧れは理解から最も遠い感情だよ

主人公が可哀想な理由の一つとして、彼女(姉)の晴香が全く主人公のことを理解してくれないことがあります。

晴香にとって主人公は小学校時代に一番傷ついたころを救ってくれた王子様であり、憧れの存在。そのため、どんな時でも自分の考えを理解してくれる人物と偶像化していました。

例えば、

・好きな子(晴香)に肉体的に触れないことも、私の貞操観念を尊重して理解してくれる

・自分の夢(役者)のチャンスのために、デートをドタキャンしても理解してくれる

なぜなら彼は私の理想の王子様だからだと。

下記の有名なセリフを思い出しました。

「BLEACH」 久保帯人 集英社

主人公は優しいため、上記のことで苦しみながらも彼女を尊重しなければならないと耐えます。

それが痛々しすぎて、もう

個人的には晴香には愛想が尽きたところがあります。

一つ一つの主張は理解できなくは無いですが、それらを「必ず理解してくれる、じゃなきゃおかしい」と思い込むのがイラっとしました。

自分の主張を貫き通すなら嫌われるくらいの覚悟でしてほしい・・・。

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悪魔で聖女な妹

そんな主人公の博道が傷ついていることをだれよりも理解しているのが、晴香の実の妹であり博道の義理の妹である時雨。

現実の博道を最も理解し、最も愛している彼女は2巻までは博道の都合のいい愛人として癒してあげることに徹します。しかし、姉の晴香の行動に嫌悪感を示した時雨は本格的に博道を堕とそうとします。

姉の晴香とは違い、自分の身体も積極的に使って博道を誘惑する時雨。

小悪魔を通り越して悪魔ですが、その裏にあるのは聖女のような博道への献身。博道を癒すことが最優先であり、誘惑する際も博道への愛情が満ち溢れていました。

相手をしっかりと理解し、相手の良いところもダメなところも愛する。

まさに純愛でしたね。

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そして、地獄への道へ

晴香が今の自分を全く理解してくれないことが分かった博道。自分の初恋が完全に終わったことを悟ります。

そして、そんな自分をどんな時も支えてくれる時雨に対して、異性として惹かれていることを認めます。

そして遂に結ばれる二人。関係上は浮気なのに、最近読んだ作品の中で一番の純愛でした。

彼女の妹、そして義理の妹である時雨と結ばれたことは地獄への入り口だと認識はしていた博道ですが、その地獄は思ったよりも早く訪れました。

映画のプロデューサーと会っていたはずの晴香が泣きながら博道の家の玄関で待っていました。そして、時雨との関係がバレてしまいます・・・。

ちなみに、晴香が泣いていたのは、映画プロデューサーと会った時に、母親と不倫して自分の家庭をぶち壊した俳優(元俳優?)が近づいてきたからでした。

これが時雨に近づいてきたなら発狂モノでしたが、晴香だったので「ふ~ん。あ、そう。」としか思わなかったです。

・・・晴香に対して冷たすぎるな、私(笑)。

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まとめ

感想書いてみて思った以上に晴香に冷めていることが分かりました。

著者の海空りく先生は、博道は代償を払うことになると書いていましたが、「そんなに悪いことしてるか?」と思ってしまいましたね(笑)

こう思うのは私が男性だからでしょうか。どうしても浮気した男側に甘くなるんでしょうかね・・・。

誠は死ねと思いますが。

次が最終巻らしいですが、それが終わったら博道と時雨がただイチャイチャするだけで終わるサイドストーリーを1巻出してほしいです。

あの二人の関係が非常に大好きなので・・・

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Dai

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