最強同士の戦いはどちらかの最強の名が崩れて終わることが多い気がします。
一番多いのは一方の最強がもう一方の最強にねじ伏せられて”最強”じゃなくなってしまうことでしょうか。次に多いのは敵側が卑怯な手を使って味方側の最強に勝つパターンかな? これも結局敵側の”最強”が読者の中で崩れてしまいます。
名の通り”最強”なので、どっちが上かが分かればどちらかの最強にケチがつくのは当たり前といえば当たり前。
ですが、この二人の最強の戦いはどちらが勝っても最強の名に大きなケチがつかなそうです。
常識では一回の戦いに一回きりの領域展開を、連発することがこの二人の戦いの前提。
呪術廻戦のこれまでの戦闘とは明らかにレベルが違う戦い。
しかし、その戦闘自体は我慢比べという派手な二人に似つかわしくないものになっていました。
宿儺は無量空処の必中効果を無効化するために領域展開します。
一方、五条は宿儺との殴り合いに有利な状況を持ってくるために領域展開します。
そして、どちらも相手の領域展開を壊すために領域展開をします。
領域展開が壊れる。
術式を回復する。
また領域展開する。
均衡が崩れるまで、その繰り返しをするというやり取りの中、先に我慢比べに負けたのは
宿儺の方でした。
術式の回復と合わせて肉体の回復もしなければならなかった宿儺の方が若干遅れたみたいですね。
そして宿儺は無量空処を喰らってしまいました。
宿儺の時間が止まり、宿儺の領域展開も崩壊。
・・・無量空処って宿儺にも通じるんだと、地味に衝撃を受けたところでした。
勿論、これで五条が攻撃の手を緩めるはずもなく。
五条は最低でも宿儺の心臓。肺・肝臓も潰そうとします。
少年院の時の宿儺(IN 虎杖)の時よりも肉体的に死に近づけてやろうと。
・・・五条先生。その体、お宅の教え子の体なんですが。
しかし、ここで現れたのはつい口ずさんでみたくなる名前をしている魔虚羅さん。
なぜか五条の無量空処に適応しており、五条の領域展開を壊しました。
再び互角・・・いや、一発で魔虚羅を倒せなかった分、不利な状況に追い込まれてしまった五条。
一体、どうなってしまうのか!次号・・・
休載!
ということで、今回はここまで!
まだ最強二人の戦闘は終わってないですが、芥見先生はこの二人のどっちが上、どっちが下というのを明確に決めたくないのかなと思いました。
いつも圧倒的な力で相手を倒してきた二人が、この戦いに関しては我慢比べに駆け引きと最強らしくない戦い方を躊躇わずしてきます。
やはりこの二人はどちらかが圧倒的に上回れるほどの力関係ではないんでしょうね。芥見先生のこの二人には”最強”でいてほしいという気持ちが伝わってくるような気がします。
・・・あれ? でも、宿儺さん天使にはクソダサいやり方で勝ってたな・・・。
じゃあ、最強は天使なのか?
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