PR 呪術廻戦 24巻 10/4発売です。
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正直、五条先生が復活した時にこの展開は予想していました。
五条先生が勝ったら、それこそ主人公の虎杖の出番が無くなってしまう。
だから「五条悟が負ける」、「五条悟が死ぬ」と言うことは既定路線だと思っていました。
しかし、実際に五条悟が死んだ今、予想以上のショックを受けましたね・・・
悲しい・・・悲しすぎる・・・
なぜ、ここまで悲しくなってしまったのか・・・それは、やはり死んだ仲間との”妄想”での再会の場面が大きかったですね・・・
そこに五条悟の本音や覚悟が見えた気がしました。
妄想の中では夏油や七海、灰原といった学生時代の死んだ旧友たちと再会。
他にも理子ちゃんや黒井さん、夜蛾学長などがいましたが・・・注目すべきは登場人物が全員、五条が学生時代の外見だったということ。
学生の頃に死んだ灰原はともかく、七海や夜蛾学長が昔の外見、ましてや五条自身も学生時代の姿に戻る必要はなかったはずです。
これが五条の妄想だとしたら、彼が無意識に望んだものだとしたら、五条悟は学生時代の最強の前の頃にずっと戻りたかったことを示唆してるような気がします。
死ぬ間際になって、望んだものは学生時代の景色。彼の時間はあの時からずっと止まっていたように思えて、無性に悲しさを覚えてしまいました。
七海は冥さんから「昔の自分に戻りたいなら南へ行きなさい」と言われています。
その際に七海は迷わずに南国を選んだ。過去の自分に戻りたかった。
そんな七海は死ぬ間際に虎杖に「未来」を託して死んだことに満足していました。
一方、五条が死んだ今回の話の副題は「南へ」。
五条悟は死ぬことで未来ではなく、過去に行きました。
最強の彼は未来を夢みることができなかった。だからこそ、自分の死をこんなにもあっさりと受け入れたように見えてしまいましたね・・・。
彼が死を簡単に受け止めたのは自分の生、未来にあまり執着が無かったことに加えて、呪いの王である宿儺に対する敬意があったように思います。
おそらく、自分の敗北をある程度は予測していたんでしょう。
最強になってから初めて自分の全力をぶつけられた相手。
そこには敬意と感謝に満ちていました。
むしろ宿儺の全力を引き出せなくて申し訳ないとも・・・
同じ最強として、宿儺の孤高のわびしさは誰よりも理解できたのは分かりますが・・・それでも自分の教え子たちを傷つけた宿儺に対して憎しみの気持ちがないことが本当に寂しい・・・。
死の間際になって、生きている教え子たちのことを思う描写が一つもなかった先生。
五条悟にとって最強になった以降の人間関係は幻そのものなのかな・・・。
そんな五条に対して宿儺も敬意の言葉を送ります。
戦ってる最中はバカにしてたのに自分が勝った時だけ調子がいいという意見もありましたが、対五条に関して言えば”凡夫”などの発言はある意味でのツンデレだったんじゃないかと。ここまで念入りに対策を講じた相手に”凡夫”は流石に心からの発言とは思えないです。
ちなみに、宿儺は魔虚羅に五条悟の不可侵を破るお手本を求めていたということで、空間斬りという新たな必殺技を得ていましたね。
このラスボス、強さに対する姿勢だけは真面目過ぎる。
非道の限りを尽くすラスボスｖｓ味方側の最強。
勝ったのは前者と言う展開なのに、妙に爽やかな後味がするのは不思議でした。
ということで、今回はここまで。
五条悟の妄想の舞台は飛行機の発着場。
そこがあの世へ行くための乗り場だとしたら、みんな五条悟が来るのを待っていたようにも見えます。
彼が死ぬことを。
救い、とまでは言いませんが、五条悟にとっては死後の世界の方が大切な人が多かったのかもしれませんね・・・。