黎の軌跡Ⅱ 感想92 魑魅魍魎が渦巻く門を閉じるのはレンちゃんのトラウマの中にいた絆

黎の軌跡Ⅱ 感想92回目!

人と高位存在を全て入れ替えるといういかれた教団のいかれた計画が明らかになりました。

よくそんな妄想みたいな計画のために、あんな大それたことを。

しかし、本当にイカれてるのは割と惜しいところまで行ってたということですね。

あの楽園の連中ですら、実行には躊躇してたってことですか・・・

逆に言えば、躊躇さえしなければこの計画を実行できたと・・・

こんな予想以上にやばい連中だったから結社も横やりを入れたんですかね。

教団の妄執、被害者の無念、様々な負の感情が混ざり合い、このネメス島に小さな門ができ・・・

このはた迷惑なおじさんがその門を広げたってことですか。

具体的には裏解決屋を中心に各地で戦闘を引き起こして、加えて当事者のカトルやレンちゃんを覚醒させることで、高位存在を引き寄せた・・・と。(詳しい理屈はよくわからないけども)

そんなことのためにカトルとレンちゃんを苦しめたのか、このおっさん(#^ω^)ピキピキ

そして、最後の一押しにゲネシスを使うと・・・

この島の出来事の最初から最後まで破戒の計画通り。

本当にこの島にいた全員が破戒の掌の上で踊ってたんですね。

あれだけのメンバーを・・・改めて破戒は怖い・・・

大量の化け物が大陸中にあふれ出す・・・

そんな状況にして、破戒は何がしたいんでしょう?

面白そうだからなんて理由で・・・しそうだなあ、このおっさんは・・・

裏解決屋は何としてでも止めないといけません!

結社の柱との戦闘・・・!!!!

このおっさん、異能とか超人的な運動能力とかないはずなのにまあ強い!

特にえげつないHIT数をたたき出すSクラフトに苦労しました・・・

それでも何とか戦闘に勝利し、破戒の持っていたゲネシスを弾き飛ばして・・・

ゲネシスの外郭はアニエスのもとへ。

・・・なんか弾き飛ばしたときの破壊の余裕な態度が気になりますが・・・

しかし、扉はある程度まで開いてしまい、今にも高位存在があふれ出しそうな状況に。

ヴァンたちはシャードを使って、強引に扉を閉じようとします。

・・・今回のネメス島ではカトルやレンちゃんの闇が注目されましたが、ヴァンもその二人に匹敵するくらいの”傷”を教団にはつけられています。

ここの「いつまでも教団を引きずるわけにもいかねえ!」というセリフに、ヴァンも教団の残滓に関わることが辛かったんだろうなと感じさせますね・・・

そんなヴァンも含めて高位存在を必死に追い返そうとしますが・・・

あと一歩のところで押し返せません。

なんか見たことあるな! このフォルム!

追いつめられる中で、今まで自分の知らないところで守ってくれたナイトを・・・クロスの名を呼んでしまうレンちゃん。

それに応えるように、かつてレンちゃんを守ってくれた”みんな”が力を貸してくれました。

そして、禍々しい高位存在たちを押し返して・・・

あまりにもおぞましく、無かったことにしたほうが良いくらいのレンちゃんの”楽園”での出来事ですが・・・それでもそこで作られたかけがえのない絆は確かにあったんですね・・・

レンちゃんのトラウマはこれで完全に払しょくできたんでしょうか。

ティータやエステルたちのいない所でレンちゃんが克服できたことは、ちょっと寂しいですが・・・これも”レン”ちゃんが大人の”私”に成長できた証なんですかね・・・

ということで、今回はここまで!

多分、この断章はレンちゃんの”楽園”トラウマ克服がテーマだと思うんですが、やっぱりヴァンがもっと深くかかわってほしかったなあ・・・

カトルにも言えるんですが、レンちゃんにとってヴァンは似た傷を背負った仲間であり、教団から一足先に社会に戻った先輩でもあるので・・・レンちゃんが自分の心をさらけ出せる唯一の存在でもあると思うんですよね・・・

また、ヴァンのほうも(今回ちょっとありましたが)”楽園”の過去の所業を追っていく中で自分のトラウマを刺激されるところはあったはずなので、助手の手前で平然を装いながらも心の中では傷つくという部分は絶対にあったはず・・・そこを描写してほしかった・・・

そんなヴァンを気遣うアニエスやエレインというシーンがあったら、より面白かったなと個人的には思います。

Dai

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