黎の軌跡での変化点のひとつとして、やりこみ要素やミニゲーム要素があります。
今までの軌跡シリーズでの上記の要素と言えば、
がありましたが、それぞれの要素が大分簡略化していました。
今までの軌跡シリーズでは料理はキャラクターごとに作れる料理が決まっており、その中でも一定確率で絶品、成功、失敗などの料理に分かれていました。(作品によって違いはありますが。)
しかし、黎の軌跡では材料とレシピさえそろえば必ず目当ての料理ができるようになっており、「絶品料理の確率が上がるクオーツつけて料理しなきゃ!」などの工夫・苦労が一切なくなりました。
釣りに至ってはある章のイベントでしかやらず、ミニゲーム的な要素もやりこみ要素も一切なし。長年続いていた釣りの要素はほぼ完ぺきに無くなりました。
また、かなりの確率で本編に密接にかかわってきていた読書の部分も新聞記事と映画のパンフレットだけで省略化。代わりに映画の部分が強化された感じでしょうか。
他にも「ポムっと」やカードゲームなどのミニゲーム要素も一切なし。
全体的にミニゲーム要素ややりこみ要素はかなり縮小した感じがあります。
理由としては本編のストーリーに集中させたかったのが一つあると思います。今回、完全に新しい舞台へと進み、エンジンの変化により舞台も更に大きくなったことで物語がより膨大になった気がします。今までの軌跡シリーズもRPGとしてはかなり膨大(クリア時間が70~90時間)でしたが、今回の黎の軌跡は更に長く、クリア時間が100時間越えが普通になるんじゃないかと思います。そのため、本編以外のミニゲーム要素はできるだけ簡略化したかったんじゃないかと。(オーブメントの構成が複雑になった反動もあるのかな)
もう一つはヴァンの趣味(スイーツ・サウナ・車)を強調したかったのかなと思います。特に今までの釣りの要素は主人公の趣味が一つ決まってしまう感じがありました。エステルは違和感なかったのですが、ロイドやリィンがそこまで釣りにハマるだろうか・・・というのはあったので(別に不自然というほどでもないですが)ヴァンという主人公の特徴を強調するためにいままでのやりこみ要素は排除した面もあったのかなと。
個人的にはゲームの世界への没入感を上げるためにも多少のミニゲーム要素は欲しかったかなあというのが本音。本編の妨げにならないミニゲームという面ではアライズは上手かったですね。主人公以外の各キャラクターの特徴に合わせてミニゲームを用意し、しかもその報酬が分かりやすくゲームの攻略に生かされてくるのでモチベーションも保ちやすいという。
碧の軌跡にあったような車のカスタマイズ機能や、カーレースのミニゲームはせめて欲しかったかなあ・・・。それかヴァンの多趣味や行動範囲の広さをを活かすならプレイヤーの選択で色んな店に入って、そこでイベントや好感度上げを通してサブキャラとのつながりを密接に高めていくなどのペルソナ方式とかでも面白そう・・・
・・・何か単純に作る時間が足りなかっただけのような気もしてきたな(笑)
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