黎の軌跡の続編が出ることがほぼ確実な中で、気になることの一つとして主人公の彼女をユーザーが選択できるヒロイン(彼女)選択システムを継続するかどうかがあります。
今回は軌跡シリーズにおけるヒロイン選択システムができていった流れと、黎の軌跡でヒロイン選択システムを採用した方がいいかどうかの個人的意見を書いていきたいと思います。
まずは空の軌跡(2004年~2006年)
ヒロインを選択するなんていう発想自体が全くなかったころですね。そもそもユーザーがゲームのシナリオの中で何かを選択することが無く、一本道のシナリオに沿ってゲームを進めていきました。
次に零の軌跡、碧の軌跡(2010,2011年)
この頃から、どのキャラクターと行動するかの選択肢が出てきて、各キャラの好感度システムが出てきました。とはいえ好感度は一目で分かりませんでしたし、好感度が一番高いキャラの特別なイベントを見れるというだけでロイド(主人公)の彼女を選ぶようなシステムではありませんでした。明確に恋仲になったのはエリィだけだったと思います。とはいえ、エリィの好感度を上げて最後にエリィを選択しなければ明確に恋仲になれたシーンは出てこないので、ロイドが付き合うヒロインが不明瞭になった原因ではあると思います。
最後に閃の軌跡(2013年~2018年)
恋愛ゲームのようなヒロイン選択システムが完全に採用されました。好感度の可視化が可能となり、好感度を上げるためのイベント(絆イベント)を選択できるターンを明確に指定。(閃の軌跡では学園パート)。最終的には好感度を上げきったヒロインの中から主人公リィンの彼女を選択できました。(一応、男キャラの絆イベント、好感度もありました)。ヒロインをユーザーが完全に選択できるようになったシリーズとなります。
このシステムのメリットは、言うまでもなく自分の好きな女性キャラクターを彼女にできるということ。空の軌跡で言えばヨシュアの彼女として、人気女性キャラクターの一人であったクローゼを選択できることになります。(エステルを選ばないヨシュアなんて想像もつかないですが)
魅力的な女性キャラクターが多い軌跡シリーズでは、自分の好きな女性キャラを選べるというところは魅力的だと思います。
また、ユーザーが選択できるというところで、物語に対しての没入感も上がるのかもしれないですね。
主人公とヒロインの恋愛要素を物語に組み込めない点が最大のデメリットだと思います。空の軌跡はエステルとヨシュアの絆・恋愛要素が物語に対して最重要なキーで、ユーザーが最も感情移入できて魅力的に感じたところの一つだと思います。
しかしヒロイン(彼女)選択システムを採用すると、踏み込んだ恋愛描写をできないという制限がかかります。
実際に零でも閃でも物語の主軸に恋愛要素が入ることはありませんでした。恋愛要素だけが物語のすべてではありませんが、空の軌跡の物語に魅入られてシリーズファンになった身としては、少し物足りなく感じます。
あと、 ヒロイン(彼女)選択システム が最大限に活かされているかというとこれも微妙かなあ・・・。前にも書きましたが彼女を選択できたところで、物語にほとんど影響しませんし、恋人ならではの会話・イベントも少ない・・・。ペルソナみたいに彼女になった時のイベント(デートとか)が多いと面白いんですが・・・
正直に言うと微妙・・・
ヒロイン選択システムの土台となるコネクトシステム(好感度システム)はあります・・・が、これで彼女にまで発展するかはぼかした印象があります。
一応、各ヒロインに対してフラグみたいなものを立ててはいるのですが、メインヒロインのアニエスほど明確にほのめかしているものはありませんでした。また、メインのパーティメンバーはヴァンに対するアニエスの気持ちを後押ししているような場面もあります。
採用するかしないか、敢えてどっちともとれる中途半端なところで調整して、ユーザーの反応を見ている気もします。
個人的にはヒロイン選択システムは採用しないで、ガッツリ恋愛要素をシナリオに入れ込んでほしいなと思います。
理由としては、個人的な趣味もありますが、ヴァンという人間を変えるためにはより強烈な感情をぶち当てないといけないと思うからです。他の主人公と違ってヴァンは思春期もとうに過ぎており、自分の中での価値観は凝り固まっています。黎の軌跡で多少自分を大切にするようにアニエスには約束しましたが、本当の意味で自分の存在を認めていないように見えました。
このヴァンを矯正できるのはアニエス、次点でエレインの強烈な感情だと思うので、それをストーリーの中にガッツリ入れ込んでほしいです。
それはそれとして、もし続編でヒロイン選択システムが採用されたら
ぜひレンちゃんを候補に入れて欲しいです!
レンちゃんの乙女なところは是非みたいですね!
あとはニナとか、シズナとか、アシェンとか・・・
黎の軌跡で夜の仕事に対する表現の規制が大分下がったように感じますので、彼女になった後のイベントの踏み込み具合も期待できそうです!!!!
・・・ヒロイン選択システムが採用されたらされたで楽しそうだな(笑)
ちなみに東京ザナドゥという閃の軌跡Ⅲの前にfalcomから出されたRPGゲームで、絆システムはありながら彼女にできるヒロインは一人だけというシステムを採用したのですが、
その後の閃の軌跡Ⅲで元のヒロイン選択システムに戻ったことを考えると、ヒロイン選択システムの廃止は結構不評だったのかもしれません(苦笑)。
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