黎の軌跡 感想114回目!
クルガとアイゼンシルトの戦いに遭遇した裏解決屋。
この戦いに巻き込まれ、猟兵同士で手を組まれて裏解決屋が孤立してしまうことを一番恐れるヴァン。
その前に、どちらか一方の勢力に加担して裏解決屋主導で2対1を作ってしまおうと考えます。
流石ヴァン。今までの軌跡シリーズにない選択を提示してきます。
ちなみにクルガはアルマ―タの抹殺。アイゼンシルトはアルマ―タの拘束を狙っているとのこと。
う~ん。迷うけど、裏解決屋のスタンスから言えば・・・
アイゼンシルトかなあ
問答無用でのアルマ―タの殲滅はヴァン達の望むところではない気がします。
クルガには悪いことをしましたが。
しかし、クルガもアイゼンシルトも今までの猟兵のイメージとは大分違う。(今更だけど)
猟兵というと小悪党なチンピラか赤い星座みたいな戦闘狂のイメージでしたが、クルガやアイゼンシルトは国の軍隊よりも紳士的な感じがします。
と、なんやかんやを潜り抜けて最初の層の一番奥へ。
い、意外に長かった・・・
最初の層のアルマ―タの幹部との対峙の前に・・・
ヴァンは覚悟を問います。
アルマ―タを拘束できればいいが、それでは収まらない可能性もある。
つまり相手を殺さなければいけないかもしれない。その覚悟はあるかと。
ヴァンの優しいところはあくまで手を汚すのは自分なのに、周りでそれを見るアニエスたちの心へのダメージを心配しているところですよね。
長年、黒月のそばにいたアーロンは何をいまさらという様子。
自分の手を汚す覚悟もありました。
個人的にですが、裏解決屋に来てからアーロンは無意識にヴァンの生き方や考え方に沿って人生を進んでいる感じがします。(元々が似ていたこともありますけど)
他のメンバーも覚悟は完了。
ジュディスは元々が裏家業だったせいか、結構しっかりと覚悟を決めていましたね。
裏解決屋の中で一番このような覚悟から縁遠いアニエスも決意を固めます。
アニエスの場合はどちらかというとヴァンを近くで支える覚悟のようにも見えました。
そして最初の番人ヴィオーラとの対決。
28万人の命がかかっている今回のデスゲームを、ただの”遊び”だと言ってのけます。
自分が生きている世界自体がどうでも良いと思っていそうなヴィオーラ。
ここまで破滅願望のあるキャラは初めてな気がする・・・
その理由は彼女の生い立ちにありました。
彼女は、裕福な家庭に生まれた一人の少女が家の没落と共に人の世の底まで落ちていった話を語ります。
幸せな人生を送っていた自分が野蛮でゲスな男たちの食い物にされてしまったこと。
元がお嬢様な分、その落差は耐えきれるものではなかったのでしょう。
そんな中で聞こえてきた帝国の皇子オリビエと中東の孤児だったシェラザードの結婚。
ヴィオーラとシェラザードでいったい何が違ったのか?
自分はそこまで悪いことをしたのか?
世の不公平を文字通り痛感したヴィオーラ。
彼女の破壊衝動はそこから生まれたようです。
そんな中で、女だろうが子供だろうが、誰であろうが平等に恐怖を与えるジェラールが彼女の前に現れました。
世の不平等に対しての怒りや悲しみにあふれていた彼女に唯一”平等”を提示してくれたのはジェラールの恐怖だけ。彼女はこの恐怖に心酔してしまったようです。
絶望の淵にいた彼女を救えたのは、人の優しさではなく他人が与えてくれる恐怖だけだったのは・・・
薬物で強化したヴィオーラと戦闘になりましたが、何とか撃破。
そういえば、黎の軌跡って即死技が無くなったような・・・。ヴィオーラも即死技があればもっと手ごわかったですね。イメージ的に持ってそうでしたが、即死技。(・・・気づいていないだけで、あったのかな?)
無力化して拘束しようとするヴァンに自滅覚悟の破れかぶれな攻撃を仕掛けてくるヴィオーラ。
その攻撃を避けることは容易いですが、避ければ後ろのアニエスにあたってしまう。
ヴァンは容赦なくヴィオーラに止めを刺すか、自分で攻撃を受けるかの2択を迫られます。
・・・う~ん。難しい!!!
私が選択したのは・・・
ヴァンが自分の体で攻撃を受け止める選択肢でした。
何となく、こちらの選択の方がヴァンらしいかなと思いまして・・・
そんなヴァンをツンデレ風に心配するアーロン。
アーロンが女性キャラなら良いヒロインになっただろうなと、勝手に男キャラをヒロインに置き換えて妄想をするのは私の悪い癖です。ハイ。
止めを刺されることを望むヴィオーラに、あれだけのことをしておいて簡単に楽になることを許さないヴァン。
ヴィオーラに同情はできないと、ハッキリと言います。
しかし、自分はそんな同情できないような奴らのために仕事をしていると。
カッコいい・・・
ロイドやリィンが無条件の優しさで相手に寄り添おうとするのに対して、ヴァンはあくまで仕事を通して対等な関係としてヴィオーラへ選択肢を提示します。
ヴィオーラのようなどうしようもないところまで堕ちてしまった人物には、この選択肢の方が心にすっと入っていくんじゃないかな・・・。
裏解決屋の在り方に愚痴を言いながらも、どこかすっきりした表情を浮かべたヴィオーラ。
ヴァン達はヴィオーラを倒し、上層領域をクリアしました。
ということで、今回はここまで!
閃の軌跡に毒されたのか、敵の幹部との因縁から決着までがやけにあっさりと感じてしまいました。
ヴィオーラのことも、どのようなキャラなのかようやく理解したところで終わった感じがしましたね。
とにかく今回はヴァンの生きざまの格好良さが目立ったような気がします。
ロイドやリィンならどのようにヴィオーラと対応したのかな?
やっぱりどこまでも真正面からぶつかったんだろうか・・・
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