黎の軌跡 感想195回目!
遂に明かされるヴァンとジェラールの過去。
ヴァンの「俺を待ってたんだろ?」という言葉に「違うし、目的はパンデモニウム化だし」と答えたジェラール。
ジェラールがツンデレに見えてきた(笑)
余興にしては裏解決屋を念入りに煽ってたような・・・
そして、王国・D.G・アルマ―タという自分が関わる全ての集合体をどうでも良いと言い放ちます。
ふむふむ、なるほど・・・
己を完成させるための恐怖だったと・・・
つまり、自分探しをしていたってことですかね?
何者か分からなかった自分を確立するために共和国中を巻き込んだという風に読めますが。
何て迷惑なモラトリアム。
あと、気になるのは大陸の偽りの姿という発言。
人々が認識すらしない、大陸の外の世界とも関係しているんでしょうか。
そして、ヴァンから奪ったという力。
それがパンデモニウム化を起こしている元凶であることも明確になりました。
そして、ついに明らかになるジェラールとヴァンの因縁。
ジェラールは11年前に魔の因子を宿した少年から力を抽出しようとしているという報告を受けます。
ジェラールが言うなら相当だったんだろうな。
シリーズでD.G教団のことについて最も詳しく触れたのは零の軌跡の時だと思いますが、あの時は作品として表現に大分気を付けてた印象があり、D.G教団の非人道的な行いがダイレクトに伝わりずらかったように感じました。
なのでD.G教団がどれだけのことをしたのかがイマイチ捉えづらいです。
D.G教団は多くの子供たちを犠牲にしたうえで、ヴァンという大当たりを引き当てました。
ヴァン以外だと、ティオが大当たりの一例かな?
ヴァンの中にあった魔核を取り出す実験。
苦しそう・・・
こういう絵を見ると、実験のむごさが生々しく伝わってきますね。
ヴァンは良く正気を保っていられたなあ。
王国復興にもD.G教団にも全く興味が無く、淡々と生きていたジェラールは魔核の魅力に惹きつけられ、自分の体に取り込むことを即決。
・・・もしかしたら、魔核を取りこんだ時にジェラールは”いなくなった”のかもしれないですね・・・
結社による威力偵察と遊撃士が中心の教団壊滅作戦の危機を乗り越えたジェラールはアルマ―タに合流し、組織を乗っ取り。
メルキオルなどの幹部を集めて今に至るようです。
・・・威力偵察が教団壊滅作戦と同等に扱われる結社はやっぱり凄いな・・・。
ベルガルドはヴァンが高校退学後に初めてであったわけではなく、教団壊滅作戦で既に出会っていたとのこと。
こういう経緯を見るとヴァンがベルガルドを特別に慕う理由も分かる気がします。
命の恩人の一人であり、師匠なんですもんね。
そして救出直後はやっぱり心身喪失気味だったのか・・・。
「まさか」と言うことは、やはりカトルも・・・
カトルが”似たような境遇”だったことはヴァンも勘づいていたようですね。
もしかしたら最初から?
だから、初対面であんな質問をしたんでしょうか?
自分とは違って大切な家族に出会って立ち直れているはずだというヴァン。
・・・つまり自分はもう手遅れだと・・・
大切な人たちと出会ったのはヴァンだって一緒のはずですが・・・
それでもヴァンは自分は救いようがないと思ってるんでしょうか。
それはともかく、ジェラールの説明を「ナレーターに向いてる」と茶化して返します。
まあ、声が抜群に良いですし。
・・・というかナレーターって職業あるのかな、この世界。
その茶化しに「俺はこの世の職業に興味はない!」とちゃんと返してくるジェラール。
・・・意外に真面目なのか?
御託は終わり、戦闘での決着へと移ります。
ということで、今回はここまで!
ジェラールの目的や過去について明かされましたが、個人的にはジェラールにある種の親近感がわきました。
色々と大仰に語ってましたが、自分の本来の居場所を求めて自分探しをしていたんだなあと。
まあ、そのために巻きまれた人々はたまったもんじゃないと思いますが・・・
あと、本人は否定しますが王国に対しての執着もそれなりにあったんじゃないかと感じましたね。
それも自分の故郷として心のどこかにあったからじゃないかと・・・
ジェラールは本来は、そこまで普通の人から離れた存在じゃなかったのかもしれませんね。
|