Gamerさんの記事で共和国内の状況をまとめた記事が下記になります
これは面白いなと思い、私も今までのリベール、クロスベル、帝国、共和国内での遊撃士が置かれた状況について比較してみました。
遊撃士とは国に属さない、民間人の身の安全のために最優先で行動する治安維持組織のようなものです。(あるいは何でも屋)
上の表は、その地域の物語が中心だった時(リベール王国では空の軌跡の時)の状況になります。
遊撃士の置かれた状況として極端な例はリベールとエレボニア。
リベールでは遊撃士は国のトップ、治安維持組織(軍)にも認められており、国内での影響力は非常に高いものがあります。国に属さない治安維持組織を国が全面に認めているという点で珍しい国といえます。かつて軍の英雄であったカシウスが遊撃士の実質トップであったのが大きいのかな?
リベールと真逆なのはエレボニア帝国。作中では遊撃士の国内の活動を縮小、または完全に廃止する動きもありました。これらはオズボーンの政策でもありましたが、古くから国の伝統や国軍に誇りを持っている帝国では遊撃士は相いれないものだったのかもしれません。
極端な二つを外した際に残るのは、クロスベルと共和国。遊撃士の立場としてこの2つの地域は似ているところがあります。
それは、そこそこの影響力がありながらも及ばない範囲もあるというところ。
クロスベルは遊撃士の評判は非常に高いものがありましたが、民間人の身を最優先に行動するという、逆に言えば民間人の危険が無い犯罪では手出しできない理念があるため、権力者の汚職など遊撃士が手を出せない犯罪もありました。
共和国もエレインがメディアに特集されるなど遊撃士の人気は高そうですが、クロスベル以上に多種多様な勢力が入り乱れる中で手出しできない範囲が多いようです。
このように、遊撃士の影響が及ばない範囲があるところが似ているクロスベルと共和国。
そして、その及ばない範囲をカバーするという点で、それぞれの主人公が属する組織、特務支援課とスプリガンは物語中での役割が似ていることになります。
黎の軌跡は発売前なのでスプリガンに関しては発売前情報をもとにした推測ですが、物語中での役割が似ている(であろう)特務支援課とスプリガンの違いをまとめてみました。
担当する事件
特務支援課の場合は遊撃士がやりきれない仕事のおこぼれが来ることが多かったです。ですので、担当する事件(頼まれごと)も遊撃士が普段担当するものでした。(警察だからこその事件もありましたが・・・そんなに多くはありませんでした。)
一方、スプリガンは遊撃士に相談できない、依頼人自体がグレーな相談が来るようなので、今までの遊撃士よりな仕事とは違うものが楽しめそうです。
事件を解決する方法
特務支援課は特殊とはいえ、警察の組織です。現場の状況を確認し推測、証拠を押さえて、犯人を捕まえるという正当な方法を取りました。(遊撃士とにているところも)
一方、スプリガンは裏解決屋。発売前情報からも正当な方法での解決を取るとは思えず、ある種邪道な方法での解決を取りそうです。
組織としての主義
特務支援課は警察組織であり、パーティメンバーも真っすぐなキャラクターが多いため、クロスベル市を守る、救うことを目標としました。
その点、スプリガンはヴァンの個人組織。そのヴァンは「仕事柄悪人でも差別はしない」と言っています。ヴァンなりの流儀はあるかもしれませんが、共和国全体を守るためというよりはあくまで個人の正義を貫くために行動しそうです。
遊撃士との力関係
特務支援課は10代で固められた若い組織であり、遊撃士たちと対等に並ぶことを目標にしているところもありました。遊撃士側も特務支援課を侮っていたり、見守ったりと完全に立場は遊撃士側が上でしたね。
一方、スプリガンは経験豊富なヴァンがリーダー。他のメンバーも多種多様であり、遊撃士、CIDからも注目される存在として、つまりある程度対等な存在として扱われているように感じます。
まとめると、特務支援課が遊撃士の在り方を目標として成長していく警察組織なのに対し、スプリガンは遊撃士とはまた別の道を探ったヴァン個人の組織という印象があります。
つまり、特務支援課の物語が「成長」の物語だとしたら、スプリガンの物語は今までとは別の道を模索する物語なのかもしれません。
遊撃士の及ばない範囲をカバーするという役割は似ているのに、全然違った方向の物語となりそうですね。
まあ、上記は考察という名の私の妄想ですが(笑)。
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