今回はアーロンについて紹介!
歴代シリーズのキャラと比較すると、同じ不良の問題児でも一匹狼のアッシュよりもクロウの方が近いでしょうか。
素行の悪さとは対照的に、安定して頼りになるキャラクターでした。
西方人が主な人種の共和国の中で東方人が中心の街ラングポート。
そこでアーロンは19歳ながら華劇のスターとして活躍していました。
整った顔立ちに武芸で磨いた上品な立ち振る舞いと華麗な剣舞。
そして圧倒的なカリスマ性で女形の人気演者となります。
女形を演じているため、色っぽい女性の所作をすることなど朝飯前。
温泉では色気を出してヴァンをからかうこともありました。
女性はもちろん男性からも熱狂的な人気がある役者となります。
劇団の中でも圧倒的な人気者でしたが、本格的な劇団員ではなくあくまで助っ人。
本人も役者としての道を進む気は無さそうです。
そんな華劇のスターのアーロンの異名は麒麟児、羅州の小覇王
麒麟児・・・才能・技芸が特にすぐれ、将来性のある若者
小覇王・・・26年という生涯を嵐のように駆けていった中国の武将
つまり、街を守る若手のリーダー・有望株として見られていたアーロン。
喧嘩が強く危なっかしいところもありますが、そこもカリスマ性として昇華し若手を中心にラングポートの東方人街をまとめています。
しかし、子供や老人にも優しく若者だけではなく町全体の人々から愛されていました。
また喧嘩がただ強いだけでなく、状況を冷静に判断出来たり頭が切れる面もあります。
子供のころから裏稼業のトップである黒月が身近にいたからか、正義感に流されずに冷徹な判断ができる場面も。
アーロンは周りを巻き込んで楽しく騒ぐのが好きで、東方人街ではもちろん首都に来た後も同世代の若者と騒ぎ、その中心となっていました。
一匹狼だったアッシュとはこの辺りが違うかもしれません。
その分、周りの仲間たちへの愛情が人一倍あり、仲間が傷つけられた時には暴走することも。
黒月が治めている東方人街でこれだけ目立つアーロンは、当然のように黒月にも目を付けられスカウトされます。
特に今まで黒月の利益のために冷徹に周りを振り回してきたツァオがアーロンに期待しているという点で、黒月からの注目が大きいことが分かります。
また、黒月幹部の令嬢であるアシェンの婿に挙げられることも。
アーロン本人も黒月入りに対してある程度前向きな姿勢をしめしており、やりがいも感じているようです。
しかし、当分は黒月に入るつもりはなく裏解決屋での手伝いが一段落した後は各国を巡る旅をしたいとのこと。
大君の件もあり、黒月入りはハードルが高そうにも感じます。
アーロンの幼馴染は将来の許嫁候補にも挙げられた黒月のご令嬢アシェン。
二人は子供のころから家族ぐるみの付き合いとなります。
しかし、当のアシェンはツァオにご執心。
アーロンとの関係は姉弟のようなものとなっており、今のところ恋愛関係に発展する気配はなさそうです。
アーロンを語る上で欠かせないのが大君の存在。
大君とは40年前に黒月も含めたラングポートの東方人を治めた偉大な君主。
絶対的な力で当時の東方人街をまとめていきました。
しかし、情を一切挟まない無慈悲な”正しさ”で街を良くしていった大君に、恐怖を感じるようになった40年前の黒月。あらゆる手を使い、大君を裏切り死ぬまで幽閉しました。
街ではこのことを禁句とし、それ以降の世代には大君の情報を一切伝えないようにします。
そして、その大君の生まれ変わりがアーロン。
アーロンは大好きな街で楽しく過ごしていたはずなのに良く分からない孤独感にさいなまれることもありましたが、これは大君の復讐心を無意識に感じてたからだと思います。
アーロンのカリスマ性に大君と同じものを感じた黒月の長老の一人であるギエン老は多少の犠牲を出してもアーロンが大君か確かめようと画策。その計画により、アーロンの多くの友達が犠牲になるという悲劇が生まれます。
結果的に大君は一度アーロンの体を乗っ取り顕現しましたが、ヴァン達の協力もありアーロンによって抑え込まれました。
ヴァンのグレンデルと違い、2章の時にしか顕現しなかった大君。
アーロンは大君の問題は解決して、自分というものをもう見失うことはないと考えています。
しかし、大君には謎が多いです。
そもそも大君という言葉が特定の個人を指すのではなく、あくまで時代の節目に現れる圧倒的カリスマを持った人物を指すこと。また、40年前に大君を裏切った際には最終章で発生したパンデモニウム化に近い現象が起きたことなどから、人間の範疇を超えた超常的な存在なのかもしれません。
アーロンは幼い時から女手一つで育てられたとこもあって母親への愛情が深いです。
華劇の舞台に出ているのも母からの影響が大きいですし、
母が生前作ってくれたお菓子をアーロン自身も作れます。
幼馴染のアシェンにもマザコンを指摘されていました。
その影響が恋愛対象にも出ているようで年下のアニエスなどには一切興味をもたず、年上のポーレットは口説いていました。
ちなみに20歳と21歳のリゼット、ジュディスにもアプローチを掛けなかったため、同年代も恋愛対象から外れている可能性も?
裏解決屋の中では素行の悪いお兄ちゃんという立ち位置。
(ちなみに主人公のヴァンはお父さん)
特にフェリ、カトル、アニエスの年下3人には下ネタ交じりでからかうことが多かったです。
そして、たまにアニエスから反撃を喰らうことも。
このようにからかうことは好きですが、面倒見も良かったアーロン。
ユメちゃんの面倒も積極的に見てくれてました。
ヴァンがお土産を忘れてユメちゃんが落ち込んでる時にはアーロンがおやつを作ってあげることも。
また、ヴァンと立ち位置や裏稼業に対する考え方が似ていたため、ヴァンのグレーな解決の仕方には率先して賛同することもあります。
ヴァンの次に手を汚す覚悟ができていたメンバーでもありました。
普段は年下をからかいつつも、いざとなれば率先して動いてくれる頼れるお兄ちゃんという印象です。
主人公のヴァンとは不思議な関係であり、師弟とも先輩・後輩とも友達とも違う信頼関係がありました。
よくヴァンのオジサン臭いところをいじっていたアーロン。
基本的にはアーロンがヴァンをからかうことが多かったですが、
ヴァンの趣味関連の話になると思わぬ反撃を喰らうことも。
(あまり関係ないですが、この二人の半裸のツーショットが多かった気も・・・)
軌跡シリーズとしては珍しく夜遊びOK同士の二人だったので、二人でナイトクラブに繰り出すこともありました。
ヴァンは年長者として助手たちを気にかけることも多いですが、内に怪物がいるという点で自分と立場が似ているアーロンに関しては特に心配していた印象があります。
一方、アーロンはヴァンの自分を顧みずに他人を助けようとするあり方を気に掛けます。ヴァンのエレイン、ルネとの関係性や貸しばかりで他人に借りを作ることを嫌がる歪んだ人間関係の形成に初めて突っ込んだのもアーロンでした。
アーロンはヴァンを自分の目標として定めているところもあり、最終章では自分が成長した証を手に入れるためにヴァンに勝負を挑むことも。
師弟ではないが目標、友達ではないが互いに気に掛ける存在、先輩・後輩ではないがヴァンがアーロンを導く関係性。
不思議な関係性でしたが、ロイド・ランディの相棒同士にも負けない信頼関係を感じる二人でした。
ということで、今回はここまで!
アーロンはプレイ前はもう少しはねっ返りの強い若者をイメージしてましたが、実際には予想よりも大人で、しかも素直な青年でした。その分、プレイしていてストレスは少なかったです。
アーロンで印象的なのはやはりヴァンとの関係性。境遇が近いこともあって、裏解決屋の中ではヴァンを一番理解できた人物に思えました。
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