「真剣にお肉に向き合って、オーダー決めないと、殺すよ?」
今年は色々なジャンルのラノベを読んでいますが、ここまで自由な作品はないのではないかと(笑)
7~8割が肉の食事シーンというだけで異例なのに、そこにボケ倒し主人公、肉のみに執着を見せる女子高生、(何故か)ハートフル要素、(意味不明だが)世界線改変要素が加わるというジャンルのカオス。
ステーキに寿司と天ぷらがのっかって、その上にデザートが乗っかっているような感じ。(ヒロインの原見に殺される!)。なのに美味しかったのが、なんか悔しかったです(笑)。
「JCとメシを食いに行ってくれ!!」唐突に“未来の俺”を自称する老人が現れて俺に懇願してきた。もちろんこんな怪しい話には取り合わなかったものの、むりやり連絡用のアプリを入れられてしまった――ってなことがあったんだよね~、と幼馴染の原見に話すと何言ってるのかわからないという顔で行くのを止められる。当然か。でもどんなJCが来るんだか気になって当日待ち合わせ場所でアプリを開くと、指定の場所は高級焼き肉店。「お肉だね!?早く!! お肉だよ!?」そしたらお肉大好きな原見が超絶乗り気に!? 待て待ていくらなんでも怪しすぎるだろこれ!? だけどお肉が地球を救う!? 少し不思議なグルメラブ・コメディ、開幕
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まずは徹頭徹尾ボケ倒す主人公。言動だけでなく地の分でもボケ倒すので、この主人公は頭おかしいんじゃないかと本気で考えてしまいました。加えて、イケメンでモテる。主人公が語るモテ伝説もボケだと思っていたら、本当でした。・・・そこはボケで良いんだよ!!!(モテない男の叫び)
そして、物語の7~8割は食事シーン。とくにお高いお肉の食事でした。ヒロインの原見が、お肉のためなら人を殺せるんじゃないかという位の肉に対する執着心、忠誠心があり、(勝手に)肉のことについて詳細に語ってくれるので、肉の知識に詳しくなりました。(A5ってそういう意味なんだ・・・。)
加えて世界線改変要素。・・・書いてて、自分でも何の物語について語ってんだか分からない。シュタインズ・ゲートのDメールのような感じで過去が改変され、例えば死んだはずの主人公の叔父が生きているなどの変化が起きました。ただし飯を沢山食っただけ。・・・頭痛くなってきた・・・。
自由!ジャンルが何なのか分からない(笑)
ボケ倒す主人公が急にシリアスな過去回想を始めたり、教師との不純異性交遊を疑われたときに職員室でコント見たいなやり取りをした後、世界の裏側をすべて知っていますというようなシリアスな女の子が出てきたりと、もはやカオス。加えて、物語の7~8割はお肉の食事シーンで、肉のおいしさと肉の知識を語る部分が主な内容。
かと思えば女子中学生の悩みを食事を一緒に取ることで(何故か)解決してしまうというハートフルな一面も
私の頭は大混乱しました。でも面白かった(笑)
主人公が珍しいキャラ付けだなと思います。
ボケ倒しまくる主人公というのはいなくもないですが、その主人公がイケメンで周りからモテまくるのは中々いないキャラだったと思います。
これは、全く初対面の女子中学生と食事に行くという強引な設定を可能にするためかなと感じました。作中の女子中学生たちも、警察を呼んでいたりと滅茶苦茶怪しんでいましたが、主人公がイケメンだと分かると、警戒度をいくらか下げていました。(世の中、やはり顔なのか・・・!)
全体的には、コメディ色強めなので、そこの段階でごたつくような要素は排除したかったのかなと。(これだけ自由な作風なのだから、強引に進めても良いような気もしますが)
最初の50ページくらいまで何のジャンルか分からないのは、たまにありますが、最後のページを読み終わって、「この作品のジャンルは何だったんだろう?」と感じたのは初めてでした。
文句を言っているように見えますが、面白かったです。ただ、それを素直に認めたくないというか、何か違和感があるだけで(笑)。
しかし、ヒロインの胸部がふくよかな人しか出てこなかったのは、竹井先生の趣味なのかな?
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