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ルビーのアドリブにより騒然とする撮影現場。
製作陣が撮りたかったのは「最強のアイドル」。しかし、ルビーが演じたのは「仲間の言葉にも傷つく普通の女の子」。ただし、過程は違えど、ルビーが演じるアイが辿り着く先も「最強のアイドル」でした。
アイは弱い自分を完全に隠すために大きな嘘を纏いました。誰もが愛せるような愛玩動物のような人間に、人の醜い欲望を詰め込んだような存在に、最強のアイドルになるために。
ルビーはアイという偶像を作ったのは周りの人間のせいだと考えました。そして、その怒りを静かに向けるように演技を続けます。
これに混乱したのは製作陣。アイのキャラが自分たちの思ったものと違う方向に行きだしました。今後の展開にどうつなげれば良いんだと頭を抱えますが、カントクはむしろアイの強さの理由づけになったとルビーのアドリブを活かす方向に考えます。
カントクと同意見だったのは壱護社長を含む数人の大人たち。ルビーのアドリブはアイの孤独を表現していると評価。そして、それを引き出した有馬カナの演技も同様に評価。今後の役者としてのかなちゃんの売り出し方もアイデアがあるようでしたね。
そのルビーとかなちゃんは無事仲直り。ルビーはアイの心情を理解できましたが、そのことで逆に自分はアイとは別の方向に進むことを決意します。自分は友達と仲良くしたい。自分の気持ちに素直でいたい。だから、かなちゃんともずっと仲良くしていきたい。
ツンデレ ルビー爆誕!
映画の方向性も定まり、ルビーとかなちゃんも仲直りして、めでたし、めでたし!
私の中で小さな違和感が多すぎる。
うん・・・私の考えと合わない時は本当に合わないなあ、この作品!(そこもちょっと面白くなってきましたが)
まず、アイが「普通の女の子」だという考察。言いたいことは分かるのですが、そんなに普通の女の子だったかな?というのが正直な感想。アイは普通の女の子の感性とは大分違った気がしましたが・・・
「周りの人間がママをそんな人間にしたんだ」というルビーの主張も・・・う~ん。アイは別にアイドルに憧れがあるわけではなかったのだし、その環境から逃げてしまえばよかったのではと思ってしまいました。(それができなかったから、普通の女の子だったんだ、ということかな?)あと、ルビーの「ママをそんな偶像にしたのはお前らだ」という主張はアイドル全否定で、アイドルファンのお前が言っていいのだろうか・・・。最近、よく感じますが、ルビーはアイドルが好きなわけではなく、アイが好きなのではないだろうか?
そして、そんなルビーのアドリブに全部乗っかったカントク。よく言えば柔軟性がありますけど、悪く言えば計画性ないような・・・。カントク自身がこの方向性になるように誘導したのならまだ分かりますが、あなた前々回かなちゃんとルビーの険悪な雰囲気にめっちゃあたふたしてましたよね? やっぱり、この大人、どこか頼りにならない・・・
信頼できない大人といえば、いつも最後に取ってつけたように後方保護者面する大人たち(今回は壱護社長たち)もなんかなあ・・・、と。いつも後付けにしか聞こえないんですよねえ。あと、壱護社長は「アイが胸に秘めた孤独は・・・」って言うなら、当時それなりのフォローしたのか、と質問してみたくなります。
最後にルビーとかなちゃんの仲直り。・・・まあ良かったけど、そんなにあっさり仲直りするのかあ・・・。
・・・あれだけ二人の仲たがいを強烈に印象付けた割には・・・ただの痴話げんかだったなあという印象になりましたね。必要だったんだろうか、この喧嘩。
ということで、今回はここまで!
う~ん。
とりあえず・・・
ギャグ堕ち天使ちゃんの出番が待ち遠しいです。