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推しの子 第百五十一話 感想 懐かしい制服。懐かしいキャッチボール。

朝のTVの画面には幼女、アイドル、女優と色々な顔のかなちゃんが写っていました。

どうやらTVで特集を組まれているようです。

こんなに有名になったんだなと言う驚きとともに、そういやB小町のセンターだったなと今更ながらに思い出しました。ずっとルビーがセンターだと勘違いしていたぜ。(かなちゃんに失礼)

有名になったかなちゃんに、こちらもまた世に名を知られるようになったアクアが呼び出されて、一緒に出かけることになります。

おいおい・・・また週刊誌に撮られるぞ、かなちゃん・・・と思いましたが、流石にかなちゃんも今回は対策を講じていました。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

・・・うん。突っ込みたいところが複数あって一瞬混乱。

まあ、かなちゃんのメガネはいいでしょう。似合ってるし。

しかし、高校を卒業した人が制服のコスプレで白昼堂々と歩くのは見ててきついぜ!

いや、制服コスプレは好きだよ? 

でもそれを公共の場でするのは「うわー」って恥ずかしくなっちゃうよ!

そして、そんな制服コスプレのインパクトをも打ち消すのがアクアの黒マスク。

似合ってるけど。似合ってるからこそ、中二感がつええ!!!

そもそも制服、金髪、黒マスクって目立つだろ・・・変装する気あるのか?

と、いろんな違和感が襲ってきましたが、その上でこの二人が全く恥ずかしがらずに平気で歩いてるところが一番驚きました。

やっぱり芸能人ってすげえぜ!

と、そんなどうでも良いところは置いといて、重要なことはかなちゃんがアクアとのこのお出かけをデートとはっきりと言ったこと。

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

あら~。可愛い。

ついに自分の感情に素直になりましたね~。

まあ、かなちゃんの感情なんて大分前から読者にもアクアにも筒抜けだったので、今更感も大分強いですが。

覚悟を決めたかなちゃんがアクアを誘って向かった場所は学校。

デートのプランはそこでのキャッチボールのようです。

キャッチボールかあ・・・かなちゃんとアクアの初めてのデートを思い出しますね。

学校のグラウンドで二人はキャッチボールをしながら、互いのこれからの夢、進路を語り合います。

まずアクアの進路は・・・

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

「夢だったんだよな。心臓外科医になるの」

復讐に自分の人生をささげるつけるつもりだったアクアが、医者としての夢を追いかけようとしてるとは・・・

あと、「心臓外科医」は五郎先生の時からの夢・・・ですかね。

五郎先生に「お前の人生を生きろ」って言われたのに、結局五郎先生の意思に引きずられてるような。

五郎先生とアクアの人格は別なのか、重なっているのか、その辺りがハッキリしないなと正直感じます。

その夢に対して「あんたなら良いお医者さんになれる」と太鼓判を押すかなちゃん。

・・・アクアが医者に向いてるような描写あったっけ?

かなちゃんとしては何だかんだお節介なアクアは医者に向いてるという認識のようですが・・・別にお節介なら医者に向いてるというわけでもないような・・・

さて、一方、かなちゃんの夢は

出典:「推しの子」赤坂アカ×横槍メンゴ 集英社

久方ぶりに聞いた「アンタの推しになる」というかなちゃんの宣言。

それは愛の告白と同義。

「もし私が星野アクアにとっての一番の推しだって言ってくれるなら・・・」

「私はあんただけの推しの子になってあげる」

かなちゃんのラストライブが近づいてきました。

ということで、今回はここまで!

・・・うん。

読んでて、ちょっと置いてけぼりな気分でした。

まずはアクアが今後、医者になることを目指す発言をしたこと。

これは復讐よりも自分の人生を優先しだしたことを示しているように思います

映画編に入った当初のアクアは「すべてを犠牲にしてでも復讐を成し遂げる!」という強い意志を感じたのですが、その復讐の道中でどんどんとトーンダウンしているような気がします。映画、公開もしてないのに。

その大きな理由はルビーがさりなちゃんだと分かって「五郎先生の怒りの炎」が鎮火したからだと推測できますが・・・じゃあ、アイが殺されたことに対する怒りはそれほど無かったのかよ、とちょっと違和感。

あと、アクアとしてのこれからの人生を計画することは「五郎との決別」を意味しているのに、その人生の夢として「五郎先生の夢だった心臓外科医」を挙げているのは五郎の人格に引っ張られています。

お前、結局どっちなんだよ!と。アクアの今の立ち位置が中途半端に感じてしまいますね。

そして、かなちゃんの「アンタだけの推し」宣言。

物語全体で見たら予想通りの展開ではあるんですが、映画編からの流れを見ると急に出てきたな感が強いです。

そもそも、まだかなちゃんがアイドル続けてたこと知らなかったわ。結構前に卒業宣言した気がするし。

「アクアの推しの子になる」はタイトルともかかっている重要なキーフレーズのはずですが、ここに来て思い出したかのように出てきたな、と感じてしまうのは正直残念でしたね。この発言はもっと盛り上げてほしかったなあ。

最後に、物語の展開とは関係ないですが・・・かなちゃん。

勝手にスキャンダル起こして、そこからアイドルやめる宣言して、ラストライブは想い人(アクア)のために頑張る!はいちアイドルファンとしては悲しいよ・・・

ラストライブでこの私の評価がひっくり返るようなことが起これば良いですが。

(・・・カミキヒカルが何かしそうでちょっと怖いのもありますね)

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Dai