今回の猊下の話を聞いた私は上の画像の修みたいになってましたね・・・。
前回、レアちゃんの尋問とイムリちゃんの幽閉を提案しやがった枢機卿(猊下)。
可愛い二人になんてことを提案しやがって・・・猊下!幽閉したイムリちゃんのお世話係は是非わたくしめにご命令ください!!!!(オイ)
冗談はさておき、年端もいかない少女(一人は悪魔だけど)にこんなことを提案するなんて、どんな偏屈爺さんなんだ、と思ってましたが・・・
・・・普通に優しいオジサンでしたね。
権力を持つ立場では舐められると付け入られるから、組織内では厳格なイメージを大切にしてるみたいです。公私をしっかり分ける人だったか・・・
しかし、イムリちゃんへの幽閉を提案したことがあるのは事実。
何故、そんな野蛮なことを提案したのか、じっくり教えてもらおうかあ! 猊下よお!
①伝統を重んじる教皇ヨハネスと革新派の猊下では対立している。
②対立の原因は最強のエクソシストである神父くんも関係している。
③ヨハネスは神父くん特別扱いするのに対し、猊下は一人の少年にすべてをゆだねることに危うさを感じている。
④不安定な子供の神父くんよりも安定した大人のエクソシストを揃えるべき。
⑤無理やり植え付けられた神父くんの信仰心は危ういと判断。
⑥「悪魔を好きになる」などのきっかけで神父くんが敵になることもありうると考えている。
⑦なので悪魔の疑いがある愛月イムリは危険である。
・・・なるほど、なるほど。
理にかなってる・・・というか、完璧な正論に聞こえるな・・・!!!
私に信仰心というものが無いのもあるのかもしれませんが The 宗教家という感じの教皇よりも、レアちゃんの言う通り、軍人のようにシステマチックに組織を管理しようとする猊下の言葉の方が説得力があるように感じますね。あと人として、猊下の方が誠実そう。こうやって部下に命令を出す時にも、ちゃんと説明してるし・・・
誠実に向き合い正論をぶつける猊下に対して、愛月イムリが悪魔か?という問いに対してレアちゃんたちも真正面から答えるしかありません。
主人公とヒロインを引きはがすという、物語の中では最も邪道な行いを、誠実な聖職者たちが論理的に熟考したうえで行うことになりました。
・・・ちくしょう・・・反論できねえ・・・
そんな渦中の人物(悪魔)のイムリちゃんは・・・
体育倉庫に神父くんと取り残されるというベタなシチュエーションになってました。
偶然かよ。
イムリちゃん・・・サキュバスとしては割とポンコツなのでは?(言ってはならないことを!!!)
まあ、神父くんの馬鹿力で施錠したドアは簡単に開いて「体育倉庫に閉じ込められちゃった♡」シチュエーションはあっさりと破られてしまいました・・・
「もう少し長くいたかった」って思うイムリちゃんが可愛かったなあ・・・エロいよりも可愛いの方が先に来るんですよね。このサキュバス。
こんな風にいつものくっつきそうでくっつかないラブコメを展開していた二人ですが、神父くんからイムリちゃんへの向き合い方には少し変化がありました。
イムリちゃんのことは可愛いと思う。しかし、これが動物に対する可愛いなのか、恋心からくる可愛いなのかが分からない。そして、それが何なのか分かりたいと思っている神父くん。
・・・ちょっと意外でした。
神父くんはイムリちゃんへの恋心に自分で勘付き始めたら、その気持ちに気づかないようにふたをするんじゃないかと思っていたので。
こうなると、猊下たちが二人を引き離すのが先か、神父くんがイムリちゃんへの気持ちに気づくのが先かの勝負になるんでしょうか。猊下の考えが十分に理解できるので、どちらも応援できないのが歯がゆい・・・
あと、もしイムリちゃんへの恋心を神父くんが自覚したら神父くんがどうするのかも気になりますね。イムリちゃんへ告白する・・・っていう展開は無いと思うんだよなあ。むしろ自分からイムリちゃんの下を離れそうな気すらします。
ということで、今回はここまで!
この作品は、他の漫画なら嫌われる立場になりそうな人に愛嬌があるのがズルいんですよねえ。
今回の猊下とか・・・ラスボスのサタンとか・・・
読んでて手100%主人公の応援に回れないのが歯がゆいです・・・まあ、そこがこの作品の魅力でもありますが。
今回は、猊下とイムリちゃんが目立った話でしたが、一番心動かされたのはレアちゃんのこの場面。
この子の、悲しみを通り越し、諦めすら凌駕した自分の命への覚悟が毎回涙腺にくる・・・
レアちゃんは優しくて、凄く可愛らしいお婆ちゃんになれると思うんだけどな・・・。
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