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世界は守るべきか、変わるべきか、終わらせるべきか・・・
戦いに向けて準備を始める教会に魔女たち、そこに加わろうとする謎の少年。
三者の立ち位置が何となく見え始めて、興味深い回でした。
まずは教会。
協会の直近の課題は魔女たちによる計画、「ワルプルギスの夜」を潰すこと。
何をしようとしているのか、何が目的なのかも不明。ただ、4/30に日本で何かを起こすことだけはハッキリしています。
その魔女たちの企みを阻止するためには、魔女たちへの超強力なな対抗手段「神父くん」に元気になってもらう必要があります。つまりは、彼の心身のケアが何よりも重要だということ。
・・・大きな戦いのために、子供を元気になってもらわないといけないというのは、何とも歯がゆいものがありますね。ダニエルさんもそこは承知の上で説明してるとは思いますが。
まだ子供である神父くんへの罪悪感や同情心はアリながらも、神父くんを利用することに躊躇うわけにはいかない。
そう、教会の使命は
この世界を守ること、にあります。
一方で、計画を着々と進める魔女たち。
彼らは彼らの目的を「神殺し」と名付けていました。
なるほど・・・ちょっとよく分からないなあ。どういう意味なんでしょうか。
魔女にも分からない奴がいるんかい!
でも、可愛いから許す!
何で敵側の魔女たちに、保護欲を掻き立てる可愛い子が多いんでしょうね・・・。
敵なのに全然憎めなくて、困っちゃうんですが。むしろ私の家で養いたい!(犯罪者)
それはともかく、作中で神殺しについて具体的に説明してくれました。
簡単に言えば、教会が信仰する対象・・・ハッキリ言ってしまえばイエス・キリストの歴史を否定することのようですね。
歴史は勝者が作ります。支配者にとって都合のいい物語が紡がれ、そしてその歴史をもとに人々は信仰する。そして、その影では多くの弱者が踏みにじられる。
キリストを信じれば救われ、信じなければ地に落ちる。そんな、歪な構図を魔女たちは歴史ごと変えてやろうしているようです。
・・・言いたいことはちょっと分かる気はしますね。綺麗な言葉を並べる割には、同性を愛する者は人間じゃないとか訳分からない差別もするし(それ以上はいけない)
しかし、イエス・キリストを「おじさん」呼ばわりしてたのは流石に私も怖かったですね。
おいおい・・・そこまで突っ込むのかよ・・・と。
キリスト教を信仰していない私でもこんな風に感じるということが、どれだけキリスト教の影響が世界中の人々に対して大きいかを示しているようにも思います。
さて、世界で一番偉大な「おっさん」を否定することが魔女の目的。
言い換えれば彼らの目的は
世界を変えること、となります。
再び場面は変わり、今度は夢の中での神父くんと謎の少年の邂逅。
今、一番謎が多いグループです。
少年に気を許してる神父くんですが、少年のことは思い出せません。
そこで少年は語ります。「僕たちは昔約束をした」
どうやら神父くんと彼は同じような境遇にいたようです。
そして、二人は同じような想いを抱えていました。
「人も悪魔も神に背き愛から遠ざかったのに、何故生きる苦しみを抱えているのか?」と。
言葉の意味を正確に推し量ることはできませんが、「人」と「悪魔」を同列にしていることが興味深いですね。「人」側が神父くんのことを指してるのであれば、やっぱりこの少年は悪魔なんでしょうか?
そして、神父くんと少年はある希望を見出したと言います。
その希望とは、
この世界を・・・
・・・神父くん(主人公)サイドが一番物騒では?
ということで、今回はここまで!
保守ゕ革新か、のよくある2択に、破滅を持ち込んでくるのは面白いですね。しかも、主人公側が。
個人的には「神に背いて生きているのに、どうして苦しみながら生きることを背負わなくてはいけないのか?」というセリフが印象的でした。
信仰のない私には「神を信じれば救われるんじゃないの?」という安直な考えが合ったので、この言葉は意外だったんですよね・・・。
あんまり詳しくないのであれですが、キリスト教は「苦しみながら生き抜けば、最後には救われる」という思想があるんですかね? 普通に嫌だな、その考え。幸せに生きたい・・・。
それはともかく、この辺りの考えが、今後の重要なテーマになっていきそうな気がします。
最後に一言。
魔女が可愛くてしょうがないぜ!!!