☆3.6
ヒロインがロシア語でデレるという新鮮な設定の割に、真っ当に格好いい主人公と真っ当に(?)ツンデレ可愛いヒロインが読めるという、今大人気のラブコメの3巻!
3巻でも引き続きその魅力が主張されていました。
滅茶苦茶ネタバレありです。
ストーリー流れとしては
という感じでした。普通の学校とは違う大掛かりでシビアな生徒会選挙を舞台に、主人公とヒロインの魅力がより際立った巻でした。
アーリャの魅力としては愚直に生真面目で、不器用に優しいところ。裏工作や駆け引きをを進めていく政近や有希に比べて、真っすぐにぶつかっていきます。生徒会挨拶ではそんなアーリャの魅力を前面に出し、かつて敵対していた谷山を仲間に引き入れ、有能がゆえに孤高な有希との差別化を表現。政近や有希にも負けない魅力を持っていることを見せました。生徒会長として戦っていくには劇中でも、読者に向けてもアーリャが政近や有希に負けない魅力があることを主張しなければならなかったので、3巻はその部分を強調していたのかなと思います。
政近の魅力は、戦略と天性の人心掌握術・カリスマ性、表現力。アーリャの愚直で素直な魅力を押し出す戦略を考え実行した後に、自分のトーク術で完璧にフォロー。政近は自分のことを”天才”だと自負していますが、それに恥じない力を3巻でも見せたと思います。しかし、谷山ではないですが政近の力がずば抜けており、政近が生徒会長で良いんじゃないかとは未だに思ってしまいます。その部分をアーリャが覆せるかどうかが今後のポイントになりそう。
3巻はシリアスだけでなくラブコメ部分も引き続き魅力が満点!ツンツンしていたアーリャが誰にも気づかれないと思ってロシア語で出れる姿は政近だけじゃなく私の心もグサグサ刺していきました。デレ方が完璧に恋する乙女のデレ方なんですよねえ・・・。だからこそ政近がアーリャの好意を勘違いだと思い込むことに違和感。政近ほどの状況を鋭くつかむ才能のある人間がアーリャの好意を正確につかめないとは思えないですが・・・。政近の過去と何か繋がりがあるんですかね?
あと1巻から思っていましたがロシアのハーフで才色兼備の超美少女ツンデレヒロインという属性モリモリなヒロインを、主人公がカリスマ性で上回るラブコメって珍しい気がします。逆にヒロインが主人公に置いていかれないように頑張らないといけないというのは新鮮ですね。今のところ、政近や有希にカリスマ性で置いていかれてるアーリャですが、そこをどう食らいついていくのかが今後のテーマとなりそうです。
ラブコメとシリアスどちらも高水準な魅力をもつロシデレの特徴が引き続き面白かった3巻。しかしシリアスで政近の才能がいかんなく発揮されていくにつれて、逆にラブコメでアーリャとの進展が少ないことに違和感を感じました。政近ならもっとうまくやれそうな気が・・・。恋愛方面ではポンコツになるのも政近の魅力か・・・。
4巻でもカッコいい政近と可愛いアーリャに期待です。
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