ウマ娘 シンデレラグレイ 第126R 感想 レースで証明するのは「私」と「アタシ」

フォークインちゃん。

真っ先に君の胸元に視線がいく私を許しておくれ・・・

出典:「ウマ娘 シンデレラグレイ」 漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames) 集英社

鏡の中にいるのは理想の「アタシ」

鏡の外にいるのは現実の「私」

「アタシ」はフォークインが目指した未来の自分でもあったのかな?

そんなアタシですら「あなたは第二のエラズリー」と「私」をフォークインだと認めてくれないことで、彼女の感情は爆発します。

出典:「ウマ娘 シンデレラグレイ」 漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames) 集英社

一方的にかけてきた期待の大きさと、そのくせ自分のことは全く見てくれない周囲の理不尽さに耐えられなくなるフォークイン。その「怒り」は欧州中距離王者も世界レコードホルダーも前回王者も圧倒する走りへと昇華されました。

しかし、予想外に独走するフォークインに観客が熱狂しても、当の本人は優越感も高揚感もありません。

「誰も「私」に期待してなかったくせに・・・」

「誰も「アタシ」を視てなかったくせに・・・」

ここで「私」はともかく「アタシ」も蔑ろにされていると考えているところが大きなポイントに感じました。現実の自分は勿論、理想の自分までも他のウマ娘の代わりとして見られている。いや、むしろ理想のフォークインの方を周りは「第2のエラズリー」だと見ているのかな?

つまり、これからどれだけフォークインが頑張っても、彼女が残す栄光を「彼女のもの」として見てくれないことが決定している。そのことが何よりもフォークインにとって辛いのかもしれないですね。

「私」を見てくれなかったのは勿論、理想の「アタシ」さえもフォークインだと認めてくれないことが決まっている周囲への怒り。現実のフォークインも、理想のフォークインも全部「私だ!」という怒りの主張が、ラストスパートのフォークインの異常な力になったように見えます。

出典:「ウマ娘 シンデレラグレイ」 漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames) 集英社

そんな彼女をレース前から「フォークイン」だと注目してくれていた唯一の存在は我らが主人公、

オグリさん!

出典:「ウマ娘 シンデレラグレイ」 漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames) 集英社

オグリさんはやっぱり可愛いヒロインよりも格好いい主人公の方が似合うぜ・・・

ここからは二人の一騎打ちになるんでしょうか。

ということで、今回はここまで!

フォークインの心情にフォーカスされた今回ですが、個人的にこのシーンが一番ウッ!ときました。

出典:「ウマ娘 シンデレラグレイ」 漫画:久住太陽 脚本:杉浦理史&Pita 漫画企画構成:伊藤隼之介 (原作:Cygames) 集英社

前回の王者の曇り顔・・・興奮する・・・は冗談として、オベイさんが頑張ってきた背景を知るだけにこの絶望の表情はきついですね・・・。

前回の伏兵だったオベイさんだからこそ他に伏兵がいるという可能性が浮かばなかったのかもしれません。今回は道化を演じることに我慢できなかったオベイさんと最後の最後で「私」を解放したフォークインちゃんとの違いがレース結果に現れたと描写しているようにも感じます。(レース終わってないけど)

やはり、能ある鷹は爪を隠すは真実・・・存在感が全くない私も今は会社で爪を隠している状態ということか・・・自分でもどんな爪があるのか知らんけども。


Dai

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