モニカ強い!モニカ可愛い!!!!
モニカが初恋に落ちた経緯と翠蝶に追い詰められて灯を裏切っていく姿が見事にマッチしてモニカのことが一層好きになりました!
超ネタバレありです。
芸術家の子供として親から異性との恋愛の大切さを教えられてきたモニカ。しかし、モニカは他の兄妹たちとは違い、どこか冷めた目でその教えを聞いていました。
おそらく「異性」を強調した恋愛を無意識のうちに拒んでいたんでしょうね。同性愛の人は自分がそういう趣向ということに気づくには時間がかかると聞きますし。
しかし、同性との恋愛は犯罪を犯すことと同意の世界。モニカは自分の趣向を知らず知らずのうちに抑え込むことで、燃え上がるような感情を知らずに淡々と器用に物事をこなすだけの人物となっていました。
そんな彼女に燃え上がるような恋を教えたのはリリィ。
・・・やっぱリリィだったか・・・
分かりやすい落ちこぼれである彼女が、強大な敵を前にしても全くひるまずに立ち向かっていく様に心惹かれたモニカは、最初は気のせいだと思うも、時間がたつとむしろ増していく想いに誤魔化しがきかなくなってきます。
・・・自分の恋心を確認するために取った行動が、リリィのベッドの上にダイビングし自分が興奮しているかを冷静に分析するだったのが、シュールで面白かったです(笑)
しかし世間の目も厳しい時代、モニカはこの恋を誰にも告げることなく終えるつもりでした。(ティアにはちょっとバレましたが)
今回はその秘めた想いを敵である翠蝶につかれて、仲間を裏切る行動を取ることを強要されてしまいます・・・。
皆を騙しながら、気づかないでと願いながら、史上最強のスパイであるクラウスが自分の裏切りに気づかないことに理不尽な憤りを感じていたモニカが可哀想でしたね・・・。
モニカは中途半端に翠蝶を欺くのは無理だと諦め、一部を除いてクラウスを含めた灯全員と敵対し、その上で翠蝶とフェンド連邦のスパイたちをも巻き込み、「帝国のスパイ モニカ」がすべての元凶だと思わせることにしました。
ここで驚愕だったのが、今までどんな相手にも圧倒しすべての真実をあっという間に明らかにしてきたクラウスまでも騙し通したということ。クラウスが初めて負けた瞬間を見ました。
「16歳の時の自分よりも強い」とクラウスに言わせてしまうくらいに急成長してしまったモニカ。
追い詰めたことでクラウスと同レベルの化け物を作り出してしまったのは蛇の最大のチョンボでは?
そして、そのモニカと同レベルで化け物じみてきたのはティア。
いくら相手の欲望が分かると言っても、敵国のクーデター勢力を作り出して、そのトップに立つのは凄すぎないかなあ!?
ティアのコミュニケーション能力は、もはや絶対的な洗脳能力になっていませんかね?
しかし、覚醒してしまったティアはフェンド連邦でも危険視されてしまい、結果としてクラウスと共に拘束されてしまいました・・・
7巻で変化したことと言えば、灯にとって安全圏ではなくなったクラウス。
どれだけ絶望的な状況であろうと、すべてがクラウスの想定通りで最後には圧倒的に敵をつぶすのが予定調和となっていたスパイ教室。その様式美を崩してしまったのが味方であるモニカとなってしまいました。
ジビアもモニカに翻弄されてしまったクラウスに逆ギレしてしまいましたが、それだけ灯にとって絶対的な象徴、ある意味作戦成功の信仰の対象であったクラウスの存在が大きかったということですね。
そのクラウスでもどうしようもないことがあると示されたことで、物語が一気に緊張感が増してきました。
逆に言えば、灯内においてクラウス以外のメンバーの重要度が上がってきたということも言えますね。
生死不明のモニカの行方は?
モニカ、ティア、クラウスなどが行動不能の中で灯はどう動くのか?
モニカとリリィの恋の行方は?
つーか、炯眼って誰だよ!?
と気になることが多すぎるスパイ教室。早く続きが読みたいです。
サラが覚醒の予感を見せていますが、どう覚醒するんですかね?
サラの能力はサポート特化だと思うのですが・・・
|