浮気で傷つく女性を少年ジャンプでじっくり読んだぜ!
あー気分が重いなー♪(若干私の心が壊れた)
2年前――夫の浮気現場を目撃していたお母さん―――美奈子さん。
具体的な過去が出てきましたね。
それにしても・・・これ、本当に少年ジャンプだよね?
モーニングとかじゃないよね?
浮気現場の目撃から始まる少年ジャンプってすごいな・・・。
この作品は人が動揺しているところが本当によく伝わってきます・・・。
動揺しまくる美奈子さんは頭の中でしっかりとした文章をつなげません。「浮気」という単語だけが頭の中を埋め尽くします。その上で美奈子さんがまず思ったことは「裏切られた」という怒りや、「愛してたのに」という悲しみではなく、
戸惑い。
会社を首になってからあっさりとファストフード店でバイトし、家では子供たちに無視されても何も言えず、いつまで経っても実家を出れない。
そんなさえない夫が浮気をするわけがない。
・・・美奈子さんが翔さんを見下していたことが分かる描写ですね。
そんな夫に浮気をされたことがなおさらショックだったのか・・・それとも「夫が浮気をできるわけがない」という理由が欲しく心の中で改めて貶めていたのか。
夫の行動に明確な変化があったのは、お店から持って帰っていた廃品をある日からもらってこなくなってきたこと。
・・・わざわざ「栄養価の低い」という言い方をするということは美奈子さんは栄養士なのかな?
「健康に悪い」って言い方なら私もしますが・・・・「栄養価」なんて言葉は日常で使いませんよね・・・。あれ?私だけ?
もともとファストフードのような食品が嫌いだった美奈子さんは夫が持って帰っていた廃品を捨てていましたが、
そんな廃品を夫は持って帰らなくなり、
別の女性の家庭にもっていってあげていました。
気弱で、プライドもない夫。
貧乏くさくて安っぽいものばかり好む夫。
そんなファストフードや菓子パンのように価値の低い夫を・・・
美奈子さんは自分が拒絶する間に味わえなくなってしまいました。
ファストフードや菓子パンなどを食べ続け「まずい」と言い続けることで、夫が自分から離れた寂しさを紛らわしていた美奈子さんの部屋は、キレイさのかけらもない安っぽい食品とごみで埋めらます。
そこで記憶喪失後またしてもファストフードを食べた美奈子さんは、
明確に失った記憶を思い出していました。
しかし、思い出したところで夫は自分を忘れており、何より浮気していた。
「あんなやつ私には元々不要だった」と翔さんがいない方が良いんだと思い込もうとします。
・・・・強がる姿が痛々しいですね・・・。
それでも、自分を闇の中へと引きずり込もうとする過去から必死に首を背けていると、
息子から「現在」の闇をプレゼントされました。
残酷すぎる・・・・
そして、
誘われるように浮気相手の家の前へ。
傷つくことは分かってるのに、忘れようとしているのに、翔さんの過ちに近づいてしまいます。
ここまで自分の行動をコントロールできないほど、翔さんのことが好きだったということでしょうか・・・。
翔さんの・・・この家族の真実に近づこうとする翼と美奈子さんに「新お父さん」は警告します。
「家族じゃいられなくなる」と。
・・・「お前ら」という発言や美奈子さんがこの人の正体を思い出してると言ってることから、一ノ瀬家とは知り合いではあるようですね。また、これまでもあくまで一ノ瀬家が傷つかないようにしてきたことから、一ノ瀬家を守りたいという思いはあるようです。
時は戻り、浮気相手の部屋の前。
頭の中で幸せそうな翔さんと浮気相手を想像しながら、「会わないと、顔を見ないと」と気がはやる美奈子さん。
・・・会ってどうするんだろう? 会う以上の目的がないように見えますが・・・。
―――ふと、
前に来たことがあることを美奈子さんは思い出します。
あの時は一体、
―――どうしたんだっけ?
ということで今回はここまで!
ホラーかな!?
最後、扉が開かれるところが普通に怖いんですが!!!
美奈子さんは今回「思い出しました」が、夫の浮気相手と対面したことや事故の真相などまだ思い出せてないこともありましたね。逆に、何で新お父さんのことは知ってたんだろうか・・・
あと時系列的には「翼や詩織ちゃんがおかしくなる」→「翔さんが浮気」→「家がごみ屋敷のようになる」の順番なんですね。翼があんなに暗くなってしまった原因は翔さんの浮気とは違うということか・・・
あと過去の追憶に祖父祖母が一切出てこなかったのも気になります。
・・・偶然なんでしょうか?
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