遠慮なく駄目にして差し上げますので、安心して駄目になってくださいね?(天使なヒロインの一言)
もう、じれったいな!どっちからでも良いから押し倒せ!!!
というわけで、お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 4巻の感想です。
学園で「天使」と呼ばれるほど容姿端麗、成績優秀、人当たりの良いヒロインが、助けてくれたお礼ということで家事スキル0の主人公の「お手伝いさん」をやることになったのが物語の始まり。
私がこの作品を好きなのは、お互いに好感度が低いところから徐々に上げていったところです。好感度を徐々に上げていくの好きなんですよね・・・。昔、あるゲームで裏表のない素敵なヒロインを攻略するために、2日徹夜したことがあります・・・。何でこの執念をリアルに活かせないんだか。
この4巻ではお互いに好きなのは何となく分かっているけど、決定的な一言を言い出せない感じが続くのですが、まあお互いに物理的な距離感を間違っている!!
如何せん好感度が高くない時から、主人公の家にヒロインが来て家事をしているので、ちょっと気を許しただけで互いの距離が近づく、近づく!
付き合ってねえって言ってんのに!
①互いに髪を触りあう。
②互いに腹を触りあう。
③互いにほっぺを触る。
④ヒロインに膝枕してもらう。
⑤ヒロインの唇に指を当てる。
・・・付き合ってねえって言ってんのに!(2回目)
え、女友達だとここまでするの・・・。今まで女友達いたことないから分かんないけど・・・。
・・・何か死にたくなりましたが感想に行きます。
『私にとって……彼は一番大切な人ですよ』
真昼が落とした爆弾発言に騒然とする教室で、彼女の想いを計りかねる周は、真昼の隣に立つに相応しい人間になることを決意する。
容姿端麗、頭脳明晰、非の打ち所のない真昼。信頼を寄せてくれる彼女に追いつくべく、身体を鍛え、勉学に励む周。
そんな周の思惑を知ってか知らずか、真昼の方も関係性を変えようと、一歩踏み出すことを考えるようになっていた――Webにて絶大な支持を集める、可愛らしい隣人との甘く焦れったい恋の物語、第四弾。
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ヒロインの「天使」椎名真昼は主人公の藤宮周に対して小悪魔どころか、女魔王レベルの攻撃を繰り出します。
まず、前提として周に対する好意を隠そうとしないです。ことあるごとに「甘えていいんですよ」と周の頭をなでて、隙があれば周の体に触ろうとします。また、周が「このままでは(真昼に甘えすぎて)駄目になる」といった際に「遠慮なく駄目にして差し上げますので、安心して駄目になってくださいね?」の返答。これらのことを天使のような上品で高貴な所作で行うため、あざとさが一切ありません。かと思えば、急に精神年齢が下がったような行動をしたり、寝ぼけて周との添い寝を要求したりと「物理攻撃も強力なのに、魔法攻撃も強力だと・・・!」と別角度から強烈な一撃を何度も披露してくれました。これに何とか(理性が)耐えきった周には勇者の称号を与えたいです。もしくはヘタレの称号か。
私だったら「自分のこと好きなんじゃね」と早々に勘違いしています。そしてキモイ勘違い行動を起こした末に嫌われます。こんなんだからモテないんでしょうねー!ガハハハッ・・・はぁ。
とにかく真昼の天使5、可愛さ4、色気1の割合で調合した攻撃は相当強力なので、受けてみたい人は是非読んでみてください。
個人的には主人公、ヒロイン以外に恋愛関係に絡んでくる人がいる方が好きです。(3角関係とか)
しかし、この作品に限っては「そんな奴出てくんな!」と思います。
理由としては、あまりにもこの2人の関係が尊く、異物を入れたくないから。
前述しましたが、この作品は主人公とヒロインの好感度を徐々に上げており、互いに外観ではなく内面に心底惚れるようになります。そのためかお互いが「特別な存在」と思っているのがひしひしと伝わってきます。
ここまで丁寧にお互いの愛情を見せられ、純粋な恋愛を見せられると「爆発しろ!」ではなく「いっそ私を殺してください・・・!」と泣きたくなります。
今回、最後のほうでようやく2人はお互いの気持ちを完全に理解し、恋人同士になりました。ここまでお互いのことを純粋に想い合っていることが伝わってくると少し目頭が熱くなり、自分の青春時代と比べると何故か号泣して死にたくなりました。
あとがきでは著者の佐伯さん先生(さんまでがペンネーム)がまだ半分も来ていないとのことなので、これからも楽しみで・・・
まだ半分?
いや、付き合っちゃったけど。ラブコメとしてはゴールまで来てるけど。
まあ、あと100巻イチャイチャが続いても私としては構わんが!!!
次巻が楽しみです。
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