もうこれがないと生きていけない体になってしまった・・・ぷはぁー！
清楚な配信を続けていた女性VTuverが、ストゼロと言う魔性の液体を飲んでしまい、恥を忘れ、卑猥な言葉を口にし、己の痴態を全世界に放送してしまう悲劇——-
・・・嘘は言って無いです。
ただ、清楚な配信自体が後付けのキャラであり、元々ストゼロにおぼれた下ネタ大好きな本性をもつ百合属性の女性だったというだけです！！
久しぶりに腹抱えて笑いました。幅広いパロディネタと女性の口から発しているとは思えない下ネタのラッシュで攻められ、言葉の意味は分かるのに理解はしたくないという不思議な気持ちになりました。PCゲーム（意味深）のぬきたしをプレイした時と同じ感情でしたね。
また、配信の場面では視聴者のコメントが頻繁に入ってきて、実際に配信を見ているような気分になりました。
配信事故から人気Vに!? どうして清楚Vはこうもヤバイやつが多いのか。
Web発、衝撃の問題作が遂に書籍化! 大人気VTuberコメディ!
数々の華やかなVTuberが所属する大手運営会社ライブオン。その三期生で『清楚』VTuberの心音淡雪が、不注意から配信を切り忘れた結果――「やっぱロング缶の鳴る音は最高だぜ!」「は? どちゃしこなんだが?」「わたしがママになるんだよ!」素の性格(酒カス・女好き・清楚(VTuber))がバレてしまい!?
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そして翌日「めちゃくちゃ切り抜かれてる!? トレンド世界1位!? なにこの同接数!!!!」大炎上するかと思ったら、ギャップがウケて大バズ! その結果「おっしゃー配信始めるどー!」開き直った彼女は、大人気VTuberへ駆け上がっていく!!
「皆様、本日もご清聴ありがとうございました。次もまた淡雪の降るころにお会いしましょう。」
VTuver運営会社「ライブオン」の新人VTuver 心音淡雪の配信終了の挨拶です。この挨拶だけで品の良い清楚な感じが受け取れます。
私にとって清楚な女性は凄く魅力的です。自分を癒し安心させてくれ、それに反してふとした笑顔で私の心臓の鼓動を上げるような存在。穢れを知らない、触れたいような触れてしまいたくないような儚い女性。昔からの私の理想の女性です。そのような清楚な雰囲気を醸し出していた淡雪は、気分転換のアルコールを含み、その儚さの内側にある素を出してくれます。
「ぷはぁー！！」
「まじたまらないわ。この一本の為なら地下帝国建設の為に法外な賃金で働かされてもいい。カ〇ジくんはビール飲んでたけどストゼロはないんかな？」
「卍ル武社亜は草ですわwwwwwwwwもうウィンナー関係ないやんwwwwwww」
出典「デスノート」大場つぐみ 小畑健 集英社
・・・ま、清楚な女性なんて男の一方的な理想の押し付けですよね！！
外面の清楚さだけ信じたら、女子アナウンサーは大半が清楚な女性になるもんね！！あいつらプロ野球選手とか地位の高い男とばっか結婚しやがって！！というか、プロ野球選手は声優にも手出すようになりやがって、少しは自重しろ！！俺みたいなモテない陰キャにも少しは希望を持たせろ！！！
つーか、星野源許さねー！！！！
はい、上のモテない男の暴言は無視してください。5/19くらいから精神が不安定なのです。
さておき、淡雪は配信の消し忘れにより本性をさらけ出してしまったことに対して炎上するかもと不安になりますが、むしろ大反響となり人気のVTuverの仲間入りをしました。このやらかしを待っていた（！？）ライブオンはストゼロを飲んでの配信を勧め（淡雪の体には気を配りながら）、悩んだ末に淡雪は本性をさらけ出しながらの配信を行っていきます。
その後の彼女の伝説は本作を読んで確認してほしいですが、本作中に付けられたあだ名をいくつか紹介！
「シュワちゃん」
「ストゼロの擬人化」
「歩く緑化革命」
「グリーンバブーン」
「永遠の0」
・・・いくつか意味が分からないのもありますが、清楚とはほど遠いことは分かります。
個人的にはストゼロを飲んではっちゃけたシュワちゃんモードと素面の赤面淡雪モードでの配信が交互にあったのが楽しかったです。
この淡雪の本性を見抜いて面接で合格させたライブオン。このことから分かるようにライブオンの人選はまともではありません。（そのほかの能力は優秀）。そのライブオンのVTuverのメンバーの中でお気に入りの2人を紹介します。
宇月聖
作中の文からそのまま引用すると、
「初配信から元百合もの専門のｓｅｘｙ女優であることを暴露からの好きなｓｅｘｙ女優とおすすめ百合ＡＶを語りだしドン引きさせた」人らしいです。
淡雪とは初絡みの時に「好きな百合AVのシチュエーションは？」と淡雪に聞き、「片方が百合を嫌がるやつ」と淡雪が答えたことで、すぐに意気投合しました。
私はVTuverに対してあまり詳しくないのですが、こんな人たちばかりなのでしょうか・・・。
また、3次元だけでなく、2次元にも詳しく好きなエロゲーについても配信していました。個人的に何が嫌って、出てくる作品全部知ってたこと。クロスチャンネルは確かに名作。
柳瀬ちゃみ
ASMR配信を主にやっているVTuver。見た目は露出度高目な陽キャのビジュアルなのに、中身は人見知りでコラボだといつもテンパる非リア。淡雪が自分の家に泊まることになった際に「学生時代からの夢だったお泊り会ができる！！！」とテンション上がってたのは凄くかわいかったです。
ギャップ萌えとはこういうことを言うんです。どこかのストゼロと結婚した奴に指摘してやりたいです。
ライブオンの中では数少ない常識枠であり、暴走した淡雪に振り回される姿を見るのは楽しかったです。
他にも個性豊かなメンバーが多くおり、それらのメンバーと淡雪との配信での絡みは本当のコラボを読んでいるみたいでした。
この作品のすごいなと思ったところは、文章で実際の配信を見ている気分になれたことと、私自身がVTuver 心音淡雪のファンになってしまったことです。実際にこんな配信者がいたら毎日配信を見ます。だって毎日笑えそうですし。
作者の七斗先生が本当にVTuverが好きなんだなとひしひしと感じました。（あと、ストゼロ）
少し気になった点はカステラ？の文字がちょっと読みにくかったところと、配信者が多く私の頭の中で登場人物がごちゃごちゃになったところです。それ以外は本当に久しぶりにライトノベルで笑い続けました。
次巻では淡雪に愛の公開告白をした後輩が出てくるので、また私のことを笑い死にさせてほしいです。
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