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著:羽場楽人
物凄く美人で人嫌いな同級生が自分にだけ心を開いてくれる・・・。という王道まっしぐらなラブコメ。主人公も某やはりの主人公のように捻くれてもなければ、とりわけ重い過去があるわけでもない割と普通の人。主にヒロインの嫉妬深くて可愛い反応を見ていく作品となっています。また、初っ端から主人公がヒロインに告白しているので、恋愛関係が徐々に深まるというより、ただひたすらイチャイチャを見せられていきます。
この作品は次のような人におススメかなと思います。
瀬名 希墨(主人公)
お人好しな性格で、器用貧乏なため影が薄い存在。物語中でも空気と例えられることが多いですが、私の印象としては社会人になったら1番に出世するタイプです。グループをまとめるのが上手く(実際にクラスの委員長)、フォローもうまい。あと神経が図太いです(笑)。ヒロインのヨルカと知り合った当初はヨルカの態度がきつかったのですが、どこ吹く風でヨルカに関わっていきます(先生からの言いつけもありしたが)。何かと目立つヒロインに対して、純粋な好奇心だけで関わっていくことでヨルカの心を開いていくことになります。
有坂 ヨルカ(ヒロイン)
ビジュアルS スタイルS。勉強もできるので、どうしても目立ってしまいます。人から好奇の目で見られることを嫌い、他人に積極的に関わろうとはしないです。そんな時に希墨と出会い、純粋に自分に対して興味を抱く希墨に好意を抱くようになります。後述しますが、恋愛に対しては基本的に幼稚園児位の精神年齢になります。
まず、前提として主人公、ヒロインは完全に両思いです。1mmも他の異性に意識は向きません(笑)そんな中、主人公が割とまっすぐに好意を伝えるのでヒロインは嬉しいながらも恥ずかしくてあたふたする、また主人公は結構モテるため頻繁に嫉妬するなど、ヒロイン ヨルカの可愛い反応バーゲンセールとなります。この部分が、作品の一番の特徴かなと思います。
作中に魅力的なキャラクターが多く出てきますが、特に魅力的だったのは担任の神崎先生です。クレバーで仕事ができる女性の先生。生徒にも敬語で話し、上品な立ち振る舞いをしながらも割と無茶ぶりも多い先生です。冷静沈着なキャラクターですが、感情がないというよりは表情に出ない。主人公に(事故で)押し倒されたとき、態度こそ冷静でしたがほんのり動揺している場面があり、そこが私の琴線をグっと弾きました。ここまでグッときたのは真冬先生でもなかったですね・・・。
とにかくヒロインの可愛いところが見たい!ただひたすらイチャイチャしている「お前ら爆発しろ!」な関係を読みたいという人にはお勧めな作品となっています。私の趣向としては少しぴりつく関係が好きなので、今後希墨、ヨルカの関係を危うくする新しいヒロインを出してくれないかな~と少し期待しています。作品の設定的にないか(笑)。
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