イース35周年ということで、ファミ通に近藤社長のインタビューが載っていましたので、そこからイース10の情報などを抜粋してまとめてみました。
ちなみに他のサイトさんではとっくにまとめられているので今更感が凄いですが・・・
イースはⅠ,Ⅱが1980年代に発売された古い作品であることもあり、同じスタッフで全シリーズ作成しているということはなく、作品ごとに主要スタッフが変わっているようです。(そこが軌跡シリーズとの違いだと)
特にイース7以降は近藤社長を中心とした新しいスタッフに変わったため、PSPで遊びやすいようにガラッと作風が変わったとのことでした。
私は7からしか遊んだことが無いので違いは分かりませんが、7は少し固いイメージだったイースが思ったよりも遊びやすかったのを覚えています
ちなみに、スタッフは変わっても赤毛の冒険者が出てきて世界を救うというコンセプトは一緒なことから新しいスタッフには「イースはガンダム」だと説明しているらしいです。
新作のたびに意見が分かれるのはアドルを喋らせるかどうか、ということのようです。
アドルはドラクエやペルソナの主人公のように一切喋らず、周囲の人物の言葉に反応するだけです。近藤社長はプレイヤーがアドルに自己投影して楽しむことで冒険が完成すると考えているようであり、近藤社長のイースではアドルが喋ることは無さそうです。(一方で、時代に合わせて今後変化していいとも)
個人的には今後もアドルを喋らせるのは難しいような気がします。30年以上、喋らないキャラクターとしてゲームに登場してきたのでイースファンの頭の中にはそれぞれのアドルがいると思います。おそらく全員が納得する話をするアドルは出来ないのではないのかな、と。
・・・ファルコム学園のアドル? あれはノーカンで。
(ファルコム学園は好きです)
だからこそ、Ⅸで赤の王が喋ったときには妙に緊張したことを覚えています。
近藤社長はイースⅡでフィーナと別れたシーンが非情に印象に残っているようで、ヒロインとの出会いと別れがイースの様式美だと考えているようです。
私も7~9しかプレイしていませんが、ヒロインとの別れはどれも印象に残っています。特に8のダーナ。ダーナは近藤社長がフィーナを超えるヒロインとして作ろうと試みたようで、実際にユーザーから非常に人気の高いヒロインとなりました。
ヒロインとの出会いはともかく「別れ」を描写できるのは、1作で物語が終わり主人公が次の冒険に進むことが分かっているイースならではかもしれません。
Ⅶからは複数のパーティキャラでの同時戦闘やプレイするキャラを瞬時に入れ替えるシステムなどが採用されてきましたが、もう少し1対1の駆け引きを楽しめるようなシステムにしたいということで戦闘システムを一新するようです。
コンセプトアートではアドルとヒロインが一緒に戦っている場面が描かれており、近藤社長の話からタッグを組んで行う戦闘になるのではないかと予測します。
どちらにせよ7⇒8⇒9と大本があまり変わらなかった戦闘システムから10ではがらりと変わるようですね。
そしてイースシリーズでは重要な、冒険時のアドルの年齢。
元々、各作品の冒険はアドルが死ぬまでに書き残した冒険記録のうちの一つという設定であるため、ナンバリングが新しいからと言って主人公のアドルの年齢が一番高いわけでも無いのがイースシリーズ特有の特徴となっています。
下記にイースのナンバリングとアドルの年齢を紐づけたものを並べてみます。
イースⅠ・Ⅱ 17歳
イースⅣ 18歳
イースⅢ 19歳
イースⅤ 20歳
イースⅧ 21歳
イースⅥ 22歳
イースⅦ 23歳
イースⅨ 24歳
作品ごとに年齢は上下しているものの、やはり最近(Ⅴ以降)は20代のアドルの冒険記と比較的年齢高めのアドルが続いていましたが、最新作のⅩではⅠ・Ⅱの頃のアドルに戻るとのことです。しかし、アドルはもう17歳以降は1年に一回大きい冒険をしているんですが・・・どこに新たな冒険をねじ込むんだろう・・・
あと、アドルが救わなければ一年に一回は滅んでいるこの世界は本当に怖いな・・・
今までのイースシリーズはロムン帝国が主に関わってきましたが、Ⅹではロムン帝国以外の(現実世界で言うと北欧やイギリス方面がどうなっているか)を描いていくようです。
30年以上描かれてこなかった地方を舞台にするというのも、中々大きな変化ですね。
明言はしていませんでしたが、遊べるハードとしてはPS系のほかにswitchも視野に入れているようです。(falcomはここ3,4年くらいswitchへの移植を進めていますし)
10は個人的にはPS5一択にしてほしいです。
理由としては9の問題だった処理落ちやロード時間の長さが解消されるため。9の一番の問題はイース9でやりたかった街中を異能を使って自由に飛び回るというシステムが快適にプレイできなかったことにあると思います。なので、ハードとしてそれらの問題を解決できるPS5に専念してほしいなとは思います。
幅広いユーザーを獲得するにはswitchも必要だとは思いますが。
ということで、今回はここまで!
イースは既存作のリメイクも求められていたようですが、軌跡シリーズが黎の軌跡でガラッと変わったことにイースの開発スタッフが触発されて新作を作ろうという流れになったようです。
こうやってイースと軌跡が切磋琢磨して進化していくのは、外野から見てても嬉しいものがありますね。