あげの稽古で朱音ちゃんのお茶汲みを見せてもらったうらら師匠。
「あの花魁で良いのか」と確認したところ、「はい!」と力強い返事。
そして、「私は分かった」と朱音ちゃんは言います。
「ボールは友達!」を思い出しましたね・・・・。
一件突拍子もない言葉ですが、朱音ちゃんが言うと妙に説得力があるなあ・・・
記者「ウケてはいるが不格好で不似合いな花魁・・・・」
いや、普通に可愛くないですかね?
一周回って色気も感じてきたんですが・・・私がおかしい?
朱音ちゃんは花魁の了見を知ろうと、ジャンボとデートしてみましたが全く分からず。
しかし、一つ気づいたことがありました。
・・・どう付き合うか・・・
うらら師匠がお茶汲みを教えた理由には二つありました。
一つは朱音ちゃんが自分を客観視して噺に合わせることができるかを確かめたかったということ。
・・・高校生に求めるハードルとしては高すぎませんかね・・・
しかし、朱音ちゃんはそのハードルを越え、現在どころか過去から未来までも俯瞰して見ることができました。
ジャンボとの付き合い方は年を経るごとに変わっていった。
同じように噺との付き合い方も年を経るごとに変わっていくだろうと。
自分が変わっていくんだから、噺に対する理解も変化していくのは当然ということかな・・・。
朱音ちゃんらしい噺への向き合い方ですね・・・
素直じゃないうらら師匠が最大級の賛辞を送ります。
これは・・・かなり朱音ちゃんのことを認めていますね!
まあ、他の噺を稽古するつもりはないようですが。
・・・ツンデレが過ぎませんか、うらら師匠。
そして、お茶汲みを教えた二つ目の理由を明かします。
・・・朱音ちゃんらしい噺?
妖艶な花魁を演じるお茶汲みは、むしろ朱音ちゃんに不向きだと思いましたが・・・。
噺は終盤、花魁がお茶を使って泣くふりをしていたことがばれ、今までのことがすべて演技だったと見抜かれてしまいます。
花魁はずっと男を騙す気でいた・・・つまり今までの色っぽい仕草は全部が嘘。
・・・先ほどまでの不自然で不格好な花魁の姿を、観客は納得します。
朱音ちゃんは恋愛経験が無く、うらら師匠のような妖艶さもない。しかし、だからこそ男を誑かそうとして失敗してしまう花魁の気持ちがよく分かる。
他の人との解釈は違えど、今の自分が噺にありのままに向き合うことで・・・
朱音ちゃんのお茶汲みの真骨頂が始まります!
ということで、今回はここまで!
噺に対して背伸びせずに等身大のままで向き合うという答えを出した朱音ちゃん。
・・・本当に高校生なのかな?
社会人でも中できないことを悟っているような・・・
高校生時点でここまで成長できる朱音ちゃんの行く末が逆に怖いですね・・・。
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