界の軌跡 感想176 ハミルトン博士が語る”保険”

界の軌跡

ハミルトン博士は、以前ヴァンたちも来た丘の上にいました。

もちろん”先行組”も。

ハミルトン博士はクレイユ村の犠牲者たちに向けて歌を捧げていました。

先行組は彼女の周囲を囲むようにして黙祷を捧げます。

・・・うん。なんか、ずるくない?

それやられたら、何もできないじゃん?

「今、それするの?」と思う気持ちと、それをツッコんだら人としておかしいような気持ちが混ざり合い、なんとも複雑な感情になった私。

ハミルトン博士だけならまだ納得できたんですが、先行組もやってるのが何と言うか・・・先行組にも「お前ら分かってるな?今は邪魔すんじゃねえぞ?」と言われているようで「ええ〜? いや、流石に邪魔しないけどさあ・・・」とモヤモヤしましたね。

まあ、結局ケビンたちも一緒に黙祷を捧げたので、単純に私が捻くれ者なんでしょうけど。(結論)

ちなみにハミルトン博士が歌った曲は、ドミニクさんの代表曲。アニエスの実家で聞いた曲ですかね。

実際には芸術家アラミスが作曲して、シーナ・ディルクが作詞した曲のようです。

共和国の歴史の中でもトップクラスの著名人が関わった曲!この情報流した後に、ジュディスの家にあるこの曲のレコードをオークションに出せば、一体いくらの値が・・・(オイ)

しかし、この曲は犠牲者の慰霊に歌うような曲なんですね。そこが気になりました。

今更、自分の関係者について隠すこともないハミルトン博士は、ドミニクさんたちとの関係も話します。というか、見せます。

アルターコアを使って、ここにいる全員を過去にタイムトラベルさせました。(そんな気軽にタイムトラベルさせるんだ・・・)

そこにはシーナ・ディルク、ハミルトン博士、エプスタイン博士、ドミニク・ランスター、そしてハミルトン博士の養子でありアニエスの祖母のリリア・クローデル、という錚々たるメンバーが微笑ましい談笑をしていました。

・・・このメンバーの中に、世間的に特に有名ではなく、何かしら大きい功績を残したわけでもないアニエスの祖母がいるのが引っかかりますね。他の人物たちと比べて、3作通じてもほとんど情報が出ていないという点で。

さて、ハミルトン博士の口から、この世界で現在何が進行しているのかが語られます。

①この世界は何もしなければ終わる(しかし、人によってはそれは福音(祝福?))

②大統領の宇宙計画はその終わりを阻止するもの

③アルターコアやレムナントを利用したハミルトン博士の裏での行動はそれを阻止するものではなく、

 あくまで大統領の宇宙計画が失敗に終わった場合に備えるもの。つまりーーー

大統領の計画のバックアップをしていた・・・という感じでしょうか。

保険、バックアップにしては死んだはずの人間を蘇らせたり、未来の水資源を前借りしたりとかなりリスキーなことをしている印象はありますが。

大統領の計画が成功したら、この世界は続くわけで「サルバッドが干からびる」ことになるんですが・・・そうなったらサルバッドは地獄絵図になるような・・・

その他にもアルマータがゲネシスを悪用することを見逃したり、ディンゴを第八の動作確認に利用したりと、保険の代償としてはあまりに罪深いことをしてきたハミルトン博士。

特に後者は、ヴァンが激怒しそうですね・・・。

ちなみにイクスがアルターコアを手にした経緯や、甲冑や天使がレムナントに取り込まれたことは、彼女は把握しておらず、おそらくメルキオルの仕業だろうとのこと。

・・・ハミルトン博士がメルキオルをコントロール下に置いてなさそうで、逆に心配になってきました。あいつを野放しにしたらジェラールや破戒よりヤバい気がするんですが。

さて、彼女の”罪”は完全に確定し、ケビンは外方狩りとしての使命を果たすことになります。

そこで邪魔するのが、この教会の凸凹コンビとエルザイムの関係者たち。

凸凹コンビはこれまで人道支援などで世話になったため、シェリド公太子は国の緑化などで恩があるため、ハミルトン博士を守ることを決めたようです。

・・・率直な私の感想をいいます。

なんか軽い!軽いよ!

ハミルトン博士が一方的に殺されるのはおかしい!と反対するのは理解できるとして、明確に罪を犯している彼女を庇うなら、それ相応の理屈と覚悟を示してくれよ!

「殺させない」「殺させない」だけで、何で断罪をしちゃいけないのかを口にしないし、「自分たちがハミルトン博士を〜するから」という代替案も出さないので、彼らの行動が・・・なんですかね、”軽く”感じられるというか・・・。

特に凸凹コンビは組織の決定に明確に反抗しているわけですから、「教会を抜けてでも!」という覚悟を示してほしかったです。逆に「自分たちの行動のほうが七曜教会としての総意!」って感じの言動も見られるので「ええ・・・?」と違和感を覚えました。

そのように主張するなら、その理屈をちゃんと言ってほしい・・。

と、個人的には中途半端に感じるハミルトン博士を庇う者たち

一方で当事者であるハミルトン博士は「断罪されようが、されまいがどちらでも良い」と腹をくくっている様子。

断罪される当事者が最も関心がなさそうな戦闘が始まります!

ということで、今回はここまで。

おそらく、凸凹コンビがハミルトン博士を庇おうとした経緯をしれば、凸凹コンビにも感情移入できたと思います。(教会の上に訴えたが、聞き入れて貰えなかった、とか)

しかし、それもないので、凸凹コンビがただ単純にケビンの仕事を邪魔してくるお邪魔キャラにしか感じられない・・・。彼らなりの信念みたいなものを、もう少し伝えてほしかったなあ・・・。

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