第11話の感想
相変わらず可愛いアーニャの初めてのステラを取る話でした。
大人に都合のいい子供ではないのが良い
ステラを取るために病院でボランティア活動に参加するロイドとアーニャ。活動中のアーニャは何も上手くいかず。ドジをするだけならまだしも、活動に飽きて漫画を読んだり、寝たり、廊下を走り回ったり・・・しまいにはボランティア活動を監督している看護婦さんに「帰れ!」と言われてしまいます。
このように大人の意図したとおりに動かず、見ようによってはイライラする行動を取るアーニャですがそこが良いと思います。
他のアニメで出てくる子供には大人しくてお利口でという大人に都合のいい子供が出てくることがあります。それは可愛いのだけどリアルでは無いから、その子供もリアルに感じられない。もちろんデフォルメはされてはいるのですが、アーニャの可愛さは「子供だなあ」と現実の子供のように手がかかることではないでしょうか。上手くコントロールできない子供らしさがあるからこそアーニャと言う存在を近くに感じることができ、可愛く思えるのだと思います。
無意識に父親になっている黄昏
また、面白いなと思ったのはちちの任務を成功させるための思考が、立派に娘を育てたいと思う思考と無意識に一緒になったこと。
ロイドは任務を達成させるためにアーニャにステラを取ってもらわないといけません。ステラは勉強以外にもスポーツ、芸術などの才能を発揮すれば取れるため、ロイドはアーニャの才能を探ろうとしていました。ボランティア活動への参加も社会への奉仕活動がステラにつながることになるからであり、今すぐと言わないまでもアーニャに奉仕の精神が身に付けばと思っての行動でしたが、図らずも任務のための行動が娘を立派な人間にするための行動となっています。
父親として娘を立派に育てようとする行動を無意識のうちに取っていた黄昏。そういった行動が逆に父親の精神性を築かせたのか、アーニャがステラを取ったときには任務の進捗を喜ぶのではなく、娘が社会に認められたことを喜んでいました。任務の達成を目指すほど、娘想いの父親としてロイドが成長しているところが面白いところであり、何となく切ないところでもあります。
格好いいダミアン、優しいベッキー
最終的におぼれた子を助けてステラを取ったアーニャですが、トニトを入学早々取ったことで元々評判が良くなかったためかクラスメイトから陰口をたたかれます。
「まぐれに決まってる」
「金を積んだんじゃないの?」
「逆にその男の子をプールに突き飛ばしたんじゃない?」
この年で、この陰湿さは将来が怖すぎる・・・
もしかしてダニアンと取り巻きはこのクラスの仲で人間的にマシな方だったのではないだろうか・・・
そんな空気の中で、目立ったのはアーニャの側を離れないベッキーと周りに乗っからずにアーニャのステラを認めているダミアン。
ベッキーはプライドが高いだけで、本当に優しい。アーニャが調子に乗って自分のことをスターライトアーニャと呼べと強要した際に「面倒くさ」と思いながらもちゃんと付き合ってくれるのは本当に優しいなと思いました。アーニャも癖は強いので付き合ってくれるベッキーちゃんは大人ですよね。
あと、髪を下した方が可愛いと思う。
そして次男。クラスメイトのアーニャの悪口に巻き込まれた時には「ステラを与えた学校に不満があるなら転校すれば?」と見事な返しをしていました。
か、かっけえ・・・
アーニャに少し惹かれてるから庇ってるのではなく、あくまで自分の意見として貫いているのが格好いいですよね。ベッキーもダミアンも子供らしい我儘なところがありながらも、この年で自分というものをしっかり持って発言しているのが好感が持てます。次男はたまにくそ野郎発言をするときがあるけど。
ということで、今回はここまで!
スパイファミリーの子供たちは良くも悪くも子供の純粋なところを避けずに書いているところが良いですね。
次はボンドの登場か・・・ようやくフォージャー家が揃います。
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