86-エイティシックス- 18話 「本当は」感想 現実を知りながらも理想を追う大人たち

86-エイティシックス-

86-エイティシックス-18話の感想!

先週、万策尽きた(のかは知らないけど)ため、放送が延期になった86-エイティシックス-.

まあ、これだけ構成も演出も凝っていて、作画もハイクオリティを維持しているのでしょうがないんじゃないかなと個人的には思いました。

18話はモルファ(?)を倒すために、シン達に決死隊のような任務が与えられたところから。

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子供を守りたい大人

連邦の86-エイティシックス-を守りたいという姿勢の大半が現実のシン達を把握できていない偽善であることは確かですが、現実のシン達を見ても守りたいと考えている大人もいます。

その大人のうちの二人が少将のリヒャルトと中佐のグレーテ

「86-エイティシックス-」A-1pictures
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リヒャルトはシン達の実力が上層部にバレないように対策を打ち、グレーテは直接の上官としてシン達を戦場から守ろうとします。まあ結局戦場で戦うことに誇りを持っているシン達を止めることはできなかったですが・・・。

このように真剣にシン達のことを考えている大人もいるのに、シン達が中々心を開かないのは共和国に人間扱いされてこなかった心の傷の深さを感じますね。

そしてもう一人シン達を気遣っている大人として大統領のエルンスト。

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彼の場合は86-エイティシックス-達の処遇にこの連邦という国が本当に守るべき国なのか、もっと言えば人間には守る価値があるのかというところを試している感じがします。

詳しい背景は知らないのですが、連邦を立ち上げた時に帝国との違いとして人権の面から崇高な理念をかかげたんでしょう、多分。その崇高な理念と現実とのギャップにシン達が来る前から疲れていたんじゃないでしょうか。

なので、今回連邦上層部がよそ者の86-エイティシックス-を決死隊のような任務につけ、そして上層部の予想通りシン達が帰ってこれなければ「こんな世界滅ぼしてしまいたい」と思うのかもしれません。

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少しだけ戦友になれた86-エイティシックス-と連邦軍人

連邦編になって全く心を通わせることのなかったシン達と連邦軍人ですが、今回の大作戦において初めて、少しだけ戦友になれたような気がします。

モルファ(?)討伐のためシン達は敵地のど真ん中に突っ込み、帰ってくる算段など一つもない使い捨ての作戦。

しかし、突っ込むためには他の兵士がモルファの周りにいる敵兵の注意を引き付ける必要があり、文字通り「命がけ」で敵を呼び寄せる必要があります。

86-エイティシックス-のことは気味の悪い化け物だと思っている連邦軍人。しかし、その実力は認めており86-エイティシックス-を敵地に送り届けることが連邦を守ることになるため、敵から逃げることは一切しません。

味方が次々と殲滅される中でも作戦の遂行のため一歩も引かない連邦軍人。その姿を、声を聴いて「・・・ここまで頑張られたなら、期待に応えないとね」とつぶやくシン達。

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互いを認めたわけではないですが、この作戦においては互いに命を懸けて成功を目指す戦友となりました。

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テーマは理想の追求と現実?

今回の連邦編のテーマは何かな、とずっと思っていたのですが理想の追求と現実なのかなと感じます。

連邦は帝国を打ち破って成立した民主主義の国家。おそらく、どんな人物にも平等を、救いをというのがこの国の理念の一つだと思います。

そんな時に来た、共和国で徹底的な差別をされてきた86-エイティシックス-。自分たちは共和国とは違う、彼らを庇護しなければ、と連邦国民は行動しましたが結局は本当のシン達を誰も直視しようとはせず、可哀想な存在に慈悲を与える自分たちにただ酔っている状況となりました。

また、シン達が戦場に出たら出たで、圧倒的な力を前に僻み、恐れ、自分達とは違う存在として腫れ物のように扱います。

本当の意味での「誰にでも平等」の難しさを感じました。その理想と現実のギャップを感じながらも、シン達子供を助けようとする大人たちの苦悩が2クール目で一番伝わってくるかなあ。

ちなみに素晴らしき国家(笑)共和国にも平等の理念はありましたね。86-エイティシックス-は人間じゃないから平等に扱わなくていいという素晴らしい理屈も披露してくれました。

そんな人として最低な考えをしていた共和国の大人の方が、気楽に楽しそうに生きていたのはすんごい皮肉。(ジェローム辺りは苦しそうでしたが)

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雑記

あとは、だらだらと感じたことを。

いきなり出てきた、地面すれすれを超高速で飛ぶナハツェーナ。

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中二心をくすぶりすぎる!!!!!

いやあ、VRのゲームであったら夢中でプレイしそうな設定だなあ!

実際にあったら絶対に乗らないけど

あと、今回の話(というか2クール目?)のテーマの一つであるフレデリカとシンの関係ですが、個人的にはイマイチのれない・・・

フレデリカという幼女がシン達に難しい言葉を添えて説得したり、優しく諭したりというアンバランスさが魅力だと思うのですが、そのアンバランスさゆえに違和感も感じてしまいます。

フレデリカがシン達と同年代、もしくは年相応にシン達と接してくれた方が個人的には感情移入しやすかったかなあ・・・。まあ、設定自体が狂っちゃいますけど。

フレデリカ自身は滅茶苦茶可愛いですけどね!

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ということで、感想はここまで。

ちなみに声を大にして言いたいことが一つ。

レーナは?


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