「終着点の消えた戦争」86-エイティシックス- 5話感想

86-エイティシックス-

個人的にこの作品、すごく好きです。

ただ、分割2クールという話を聞いて少し絶望しています。(間空くのかよ!!待ちきれないよ!!)

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打ち解けてきた2人

URL:https://anime-86.com/story/?id=05

シンの兄に助けられた・・・その事実を共有したシンとレーナは以前より大分、打ち解けられているように感じました。

レーナはシンに革命祭に出たくないと不満を漏らします。戦争中に不謹慎だと。それに対し、シンは共和国内の出来事は自分たち(戦場)は特に影響ないので参加しても構わないと言います。それを聞いたレーナは自分の仕事(戦力分析等)が認められていないのではないかと頬を膨らましますが(この時のレーナめっちゃ可愛い!)、シンがレーナの分析は十分に役に立っていると言うと嬉しそうな顔をします(そして、ここも可愛い・・・)。

序盤から思っていましたが、レーナはシンに褒められるとすごい嬉しそうですよね。戦場で結果を出し続けているアンダーテイカーに褒められることで、自分は軍人として86-エイティシックス-の役に立っていると実感できるのかもしれません。あと気のせいかもしれませんが、段々とシンに惹かれているような気もするのでそこも微笑ましいです。まあ、シンは常に戦場の最前線に立つので惹かれれば惹かれるほどつらい気もしますが・・・。

そんな中、レギオンが襲来してきます。シンは「黒羊」が多いとレーナにパラレイドを切るように言いますがレーナはこれを拒否。するとレーナの耳に無数の怨嗟の声が聞こえてきてレーナは精神が不安定な状況になります。そして止めの一言が突き刺さりました。

「死にたくない」

先日、死んだはずのカイエの声でした。

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共和国軍は知らない戦争の事実

URL:https://anime-86.com/story/?id=05

共和国軍は2年後には戦争は終わると確信しています。なぜなら無人兵器のレギオンの中央処理装置の寿命が2年であり、帝国が滅んだ現状でそれ以上の攻撃は無いからです。

しかし戦場で戦うシンはその予想を覆す状況になっていることを理解していました。レギオンは戦場で戦死した86-エイティシックス-の脳をコピーすることで補っており、戦いを継続できる状況にしていたのです。つまり2年後で戦争は終わらず、そのまま続行。もはや子供しかいない86-エイティシックス-の全滅は明らかな一方、レギオンは共和国軍人の認知できる範囲外で戦力の温存と増強を図っているました。86-エイティシックス-が居なくなった後、86-エイティシックス-に戦いのすべてを押し付けていた共和国軍人に戦うすべはなく、「あなたたち」はこの戦争に負ける・・・シンはレーナにそう言いました。

戦力の増強と温存ができるようになったのは羊飼い・・・損傷のない脳の設計図を得たレギオンの司令官が誕生したからのようです。まとめると

白羊・・・元の中央処理装置(AI)を持ったレギオン

黒羊・・・戦死した86-エイティシックス-の脳を元に設計図を作り替えたレギオン。

羊飼い・・・損傷していない脳の設計図を得たレギオン。人間と同等かそれ以上の作戦立案、指揮を執れる。

シンは一度死にかけた経験から、黒羊(86-エイティシックス-の亡霊)の声が聞こえるようになり、そのため敵の攻撃をだれよりも早く把握することができます。(共和国内の旧国境内のレギオンはすべて把握)。パラレイドによりハンドラーにも、その声が聞こえ、その声に耐えられず、過去のハンドラーはレーナのように精神的におかしくなったようです。

スピアヘッドの隊員たちが、同僚の死を嘆く代わりに戦場で戦うということに対して怖がっていないのは、どうせこの戦争に勝ちは無いことを知っているからかもしれません。遅かれ早かれ戦場で死ぬ運命からは逃れられないので、今の仲間たちと楽しい日々を過ごそうとしているように感じます。

また、自分たちが追いやった86-エイティシックス-を戦わせることによって、逆に敵の戦力が増強しているのはかなりの皮肉。これを共和国軍の上層部は分かっているのでしょうか?まだ、マシなのは理解していて86-エイティシックス-でしのいでいる間に別の対策を講じているケース。(86-エイティシックス-にとってはたまったものではないですが・・・)。最悪なのは86-エイティシックス-の戯言だと受け付けていないケース。・・・共和国軍の現状を見ると後者のような気はします・・・。第2次世界大戦のナチスドイツや日本軍のように、終着点の失った戦争ほど悲惨なものは無いと思いますが。

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まとめ

絶望的な状況が判明した今回。レーナはそれでも現状で全てのレギオンを倒せれば勝てると、ある意味無理矢理な楽観論を出していましたが、戦場の86-エイティシックス-たちはそのような希望はもはや持っていないでしょうね・・・。

また、シンの兄はおそらく羊飼いの1人。その状況においてシンは「もうすぐ行ける・・・兄さん」と言っています。いろいろな解釈ができると思いますが、私には兄に殺されに行くように感じ取れました。

この作品、私の好みにドストレートにはまっているので、今の時点で原作を読んでしまいたい衝動に駆られています(笑)・・・でもな、そしたらアニメを今のように楽しめなさそうだしな・・・。


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