クリスマスイブに好きな先輩から抱き着かれるという、この上ないシチュエーション。
静かな体育館に遠くから同級生たちの奏でる音楽だけが響きます。
なんてロマンティックな雰囲気。
周囲のすべてが二人の関係を盛り上げているような感じすらします。
そして・・・
なんだ、その表情は・・・
私は見たことないぞ、こんな千夏先輩は!?
これが乙女の顔ってか!? ああ!?
・・・こんな表情する雛ちゃんが見たかった・・・(涙)
その後、二人は燃え上がり―――!!! ということもなく、
千夏先輩は「そろそろ行こうか」と体育館を出ます。
このヘタレがー!!!
あんな情熱的に抱き着かれたんだから、そのままガッと! ガッと!!!!
まあ、あまりの出来事に脳が働かなかったのはよく分かりますが・・・
私が学生時代にあんなことあったら、固まってただろうなあ。
でも、そのあと舞い上がってすぐに告白したと思いますよ! そして、フラれたと思いますよ。(フラれるの前提)
次の日、大喜は寝坊して千夏先輩に会えず・・・。
大喜、・・・お前いつもの行動力はどうしたああああ!!! こんな時にヘタレてんじゃねえええ!!!
そんな時に夢佳さんとばったり会います。
夢佳さん・・・髪切ったんだ・・・ちょっとショック・・・
長い髪、似合ってたんだけどなあ・・・
どうやら夢佳さんの高校のバスケ部に今から入るようです。
・・・こんな中途半端な入部なんて絶対に気まずいだろうに・・・よほどバスケが好きなんですね。
千夏先輩を目標として頑張る夢佳さん。
大喜に千夏先輩をこれからも支えるようにお願いします。
・・・そう思いますよね。
二人だけで出かけて・・・千夏先輩のためにあれだけ動き回って・・・
でも、こいつ、まだ彼氏じゃないんですよ。
分かります・・・そういう反応になるの、凄く分かります・・・!!!
でも、千夏先輩も悪いと思うんですよ!
大喜の想いを察知して遠ざけたと思ったら、不意に近づいてきたり!
恋愛に興味ないかと思えば、昨日みたいに大喜の心を揺さぶってきたり!
傍から見れば、男心を揺さぶる悪女ですよ悪女!!!
あれじゃあ、大喜が千夏先輩の本心が分からずにしり込みしてしまうのもしょうがない・・・
グサッ!
夢佳さんの的確なツッコミ。
・・・何故、私もダメージを受けてるんだ・・・?
・・・夢佳さんがその言葉を大喜への励ましとして使うのかあ・・・
それは・・・強すぎる・・・
ということで、今回はここまで!
まさか夢佳さんが大喜の背中を押してくるとは・・・
千夏先輩の親友からの後押し・・・これほど強い後押しはないですね。
結果的に、大喜と千夏先輩の恋の障壁になるかと思ってた夢佳さんですらただの踏み台・・・どころかジャンプ台になっているという始末です。
この世界のすべてが、あの二人の恋の応援をしているように思えてしまう・・・!!!
つまり、世界のすべては雛ちゃんの敵なのか・・・
対抗馬にすらなれない雛ちゃんが不憫で不憫で・・・私が慰めてあげたい(調子に乗るな非モテ)
大喜と千夏先輩という赤い紐ならぬ赤い鎖で結ばれた二人に勝負を挑んだ人たちには同情します・・・
あ、松岡はどうでも良いです(相変わらずの松岡アンチ)
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