ぼっち・ざ・ろっく! というアニメが話題であると聞いたとき、私は
「あ~女の子がバンド組む話ですか~。そうですか~。」
と淡白な反応でした。
というのも私自身が「けいおん」ドンピシャ世代であるのに、そこまで嵌らなかったというのがあります。(けいおん ファンの皆様には申し訳ない)
当時、アニメの地上波放送なんて国民的アニメくらいしかないほどの辺境の地に住んでいた私・・・
けいおんというアニメが話題であると知り、GEOでDVDを必死に探し、・・・そして・・!!!
ありませんでした。
・・・それくらい辺境の地に住んでいましたね、はい。
しばらくしたら、地上波の深夜で再放送をしており、何とか録画してみたのですが・・・
如何せん!中二病真っただ中で、普通にアニメオタクだったくせに「可愛い女の子だけの作品?興味ねえよ!」と、格好悪いとがり方をしていましたもので。
けいおんの作風にあまり惹かれず・・・
みんなが絶賛するけいおんに嵌れなかったのがコンプレックスだったのか、それからあまり可愛い女の子だけが出る作品には縁がありませんでした。
しかし、あまりにも評判の良い噂が聞こえてくるボッチ・ザ・ロック。
ちょっと見てみるか・・・と一話から見てみたところ。
まあ、面白い!
リアル感のあるボッチちゃんのボッチエピソード!
大丈夫なのかと心配するくらいに振り切れているギャグ要素!
そして、肝心な時にしか頼りにならない女、ボッチちゃんのスーパー格好いい演奏!
いや、本当に面白い。
方向性としてはけいおんのような日常系というよりは、少年漫画系ですかね。(原作は知らないですが)
あとアニメスタッフからの愛が凄く伝わる!
はい。前置きがくそ長くなりましたが、8話の感想に入ります。(やっと)
台風で半数しか来なかった結束バンドが集めた観客たち。
その分、他のバンド目当てで来た観客たちの雰囲気によりアウェー感が強まるライブハウス。
「結束バンドって知ってる?」
「知らな~い。興味な~い。」
やめろ。
リアルな嫌な空気を出すのはやめてくれ! 見るのが辛くなる!(ガラスのハート)
そして、5話で披露してくれた「ギターと孤独と蒼い惑星」は・・・
音感とかリズムとかいう概念が全く分からない私でも「うっ」となるくらいにズレまくった出来・・・
凄いなあ・・・下手な演奏ってわざとできるんですね・・・
いつもとは全く違う演奏。
観客の反応は・・・まあ・・・そうなるよね、という感じでした。
なによりボッチちゃんのファン1号、2号の反応が辛い。
演奏を続けるのも聞くのもつらい状況(もう逃げ出したい・・・)・・・しかし、そんな状況だからこそ、普段何の役にも立たない(言い過ぎ)ぼっちが腹を括る。
突然の超絶技巧のギターソロ・・・
それに引っ張られるように始まった新曲・・・
ボッチちゃんが明らかに引っ張っている演奏!
そうだよ!やればできるんだよ、ボッチちゃんは!(お前はボッチちゃんのなんだ?)
この演奏シーンは好きなところが多すぎるんですよね・・・
後方彼氏面する店長たちだったり。
突然、覚醒したボッチちゃんを演奏中に気になってしまう喜多さんだったり。
何より、ボッチちゃんのファン1号2号が楽しそうにリズムを取ってるのが・・・もう・・・
youtubeでも演奏シーンが公開されてましたね。
ちなみに「あ、の、バンド」の歌い方がめっちゃ好きです。
多分ですけど、ある程度上手く演奏できてたらボッチちゃんはあそこまで腹を括らなかったと思います。
本当にピンチの時にしか現れないヒーローですね。
その後、居酒屋で打ち上げした結束バンド。(未成年はもちろんソフトドリンク)
力を使い果たし、ジョーになったりパトラッシュの飼い主になったりするボッチちゃんがいたり。
自分の名前を郁代(いくよ)だとばらされて、崩壊してしまう喜多ちゃんがいたり。(私は可愛いと思う)
妻が浮気して、人生に意味を見出せないサラリーマンのおっさんがいたりとにぎやかな飲み会でした!
・・・・最後のおっさんたちは何だったんだ?
その後、虹夏ちゃんと二人っきりになるボッチちゃん。
うむ・・・
基本的にキタボ推しの私ですが、虹ボも悪くない・・・・
そして、ようやくボッチちゃんがギターヒーローだとバレます。
自分の性格を直してからギターヒーローだとバレたかったボッチちゃん。
それは、自分のファンだと言ってくれた虹夏ちゃんをがっかりさせないため。
しかし・・・虹夏ちゃんはボッチちゃんがギータ―ヒーローで良かったと言います。
虹夏ちゃんがロックバンドをやっているのは自分のためにバンドを辞めたお姉ちゃんの分まで有名になるため。
お姉ちゃんは両親に甘えられずライブハウスが居場所だった虹歌ちゃんのためにバンドを辞めライブハウスを作りました。
そんなライブハウスをもっと有名にしたいのが虹夏ちゃんの夢になります。
お姉ちゃん・・・・じゃあ、5話のツンデレは何だったんだよ!?
ツンが過ぎるだろ!
可愛いかよ!(え?)
しかし、そんな夢は無謀なのかもとも思ってきた虹歌ちゃん。
実際に、今日のライブも途中まで自信を無くしていました・・・
しかし、そんな状況をいつもぶっ壊してきたのがボッチちゃん。
そんなボッチちゃんと一緒なら夢を叶えられる!
だから・・・・
「これからもたくさん見せてね! ボッチちゃんのロック! ボッチ・ザ・ロックを!」
完璧じゃないか・・・
なんだ、この完璧な回は・・・
笑って泣いて、熱くなれる・・・これぞアニメに求めていたものだ!
本当に演出も脚本も完成度高いですよね・・・ちょっと感動するくらい。
ちなみに私がこのアニメで好きなのはリアルさを感じ取れるところです。
8話のライブでもただ演奏するのではなく、喜多ちゃんが覚醒したボッチちゃんに戸惑いながら歌っていたりと、そういう細かいところがキャラが実際に生きてるような気持になり、物語に入りこめます。
しかし、ここまで丁寧に作るにはどれだけの労力がいるのか・・・スタッフの愛を感じますね・・・
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