この7巻を読んだ際に真っ先に出た感想は
面倒くせえ!!!!!
恋人になったのに、お互いラブラブなのに、なぜかこじれる。なぜこじれる!
特に面倒くさいのは日葵ちゃん。
恋人としてちゃんと大切にされているのに、彼氏の仕事(アクセ作成)までも自分のためにやってほしい、自分も関わらないとやだ!と願う厚かましさ。
良いじゃねえか! ちゃんと愛されてるなら!
仕事に家庭を持ち込むんじゃねえ!(逆ぅ!)
最終的には”you”としての夢を追うにはあまりにも二人のバランスが悪いことに気づいた悠宇が、二人の関係を終わらせることを宣言して終わります。
何でだよ! 恋人としては上手く行ってんじゃん! 愛し合ってんじゃん!
面倒くせえよ!こいつらああああ!!!!
と発狂しかけましたが、そもそも二人の関係の始まりを考えるとこうなるのも自然のような気もします。
元々は、悠宇のアクセサリー作りへの情熱に惹かれた日葵ちゃん。
恋とか愛とかではなく、純粋にその情熱を宿した目で自分を見つめてほしい。自分のために自分の側でアクセサリーを作ってほしいという欲求があり、それを可能にしてくれる立場が運命共同体(しんゆう)でした。
しかし、異性として愛されたいという欲求の方が勝り、恋人になったわけですが・・・欲が深い日葵ちゃんは悠宇のクリエイターとしての輝きを横でずっと眺めていたい、自分もその輝きに加わりたいという欲求を捨てられなかったように見えます。
別に恋人の立場でもクリエイターの彼氏を傍で支えることはできると思いますが、日葵ちゃんの場合は「自分のために作ってほしい」「自分が中心」という欲求が厄介。日葵ちゃんが悠宇の側にいる限り、悠宇はクリエイターとして成長することができなくなってしまいます。
それでも「私が中心!私だけを一番にして!」という日葵ちゃんと「そんなバランスが崩れた関係では、やっていけない」という悠宇の考えがすれ違い、最後の結末になったと。
・・・やっぱり日葵ちゃんが我がまますぎないかい? 可愛いから良いけども。(え?)
こんな感じで恋人としては愛し合っているのに、関係が壊れてしまった二人。
「何でじゃー!!!」と二次元でしか恋愛を知らない私はツッコミを入れてしまいましたが、ここで問われているのは関係性の価値観なのかな、と。
私が考える異性同士の関係の究極の到達点は恋人ですが、悠宇と日葵ちゃんの場合は違うのかもしれません。彼らにとっては運命共同体(しんゆう)も2人の関係の別の究極の到達点なのかもしれないです。この二つの到達点が共存できれば良かったのですが、現状そういうわけにもいかず・・・結局どちらも壊れてしまうという結果に。
本当は悠宇の恋人には凛音ちゃんが、運命共同体(しんゆう)の立場には引き続き日葵ちゃんが収まれば悠宇と日葵ちゃんにとっては一番居心地が良かったのかもしれませんね・・・。でも悠宇がクリエイターとして成長するためには運命共同体(しんゆう)の立場には凛音ちゃんがベストな感じなのがまた・・・。
・・・あれ?
恋人の座を勝ち取ったはずの日葵ちゃん・・・いつの間にか凛音ちゃんに完全敗北してない?
最終的にどんよりとした結末になってしまった今巻。
最大の萌え要素は笹木先生でしたね。
笹木先生、私は応援してるよ。
でも、新木先生と上手く行くのは解釈違いだから、しっかり玉砕してね。(酷い)
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