正反対な君と僕 第47話 感想 積極的に過去のトラウマを引き出そうとするひねくれもの・・・。

正反対な君と僕

PR

Amazon


山田に彼女ができて、沸く教室。

いや~おめでたいですね~。おめでとう!山田!

一発ぶん殴らせろ!(本音)

今回の主役はその山田・・・ではなく、そんな山田を素直に祝福できる自分に驚いていた平君。

自己肯定感の低すぎる平君の闇が、より濃く、具体的に描写される回となりましたね。

バリエーションの多いトラウマを持つ彼(可哀想)の今回のトラウマは笑い方をキモいと言われた過去。堪えるように、少し不気味に笑う平君は、小学生の頃に周りにきもいと言われて以来、人前で笑うことを自粛するようになっていました。

そのことを東さんに指摘された平君。つい、自分のトラウマを東さんに話してしまい、東さんが代わりに怒ってくれます。相変わらず微笑ましいなあ、この二人は。

今のところ、恋人の関係まで行きそうには見えないですけどね。恋人通り越して、仲のいい姉弟みたいに見えてきた。

ひねくれた自分を親身になって心配してくれる友達がいる。また、ひねくれた自分が素直に祝福できる友達(山田)もいる。周りに恵まれた環境にいる自分。そんな自分は前進している。

出典:「正反対な君と僕」 阿賀沢紅茶 集英社

とは思えないのがひねくれものの真骨頂。

周りに恵まれているだけで自分は何も変わってないと考えてしまいます。

過去のことをしっかりと向き合って、改善しようとしている東さん。それに比べて情けない今の自分の裏付けを過去のトラウマから無意識に引っ張り出してくる平君。解決するためではなく自傷行為で過去を見つめる自分を、自分が受け入れられないのに、人に受け入れてもらえるはずがないと平君は思います。

分かる・・・すっげー分かるよ、平君。

今の自分が「ダメな人間だ」という根拠を昔の記憶に求めちゃうんだよね。自分で自分のトラウマを定期的に作りなおしてる感じで・・・。アドラー心理学でしたかね?「トラウマなんてない。そうなりたいと思ってるから、自分でトラウマをつくってるだけだ」ってやつ。(ニュアンスがちょっと違うかもしれませんが)

変わろうとする平君。しかし、そんな平君を東さんは受け入れて、ありのままで笑顔を見せてくれます。

出典:「正反対な君と僕」 阿賀沢紅茶 集英社

それにつられて、平君は本来の独特な笑いを堪えきれなくなります。

変わろうとしなくても、そのままの平君を受け入れてくれる環境があれば、それでいいのかもしれないですね・・・。東さんがいてくれる平君は羨ましい・・・。

俺なんて(ry

ということで、今回はここまで。

やっぱり、尊いぜ。この二人・・・

この二人の関係が、私は大好きですね。

もっと関係が進展している二人を見たいような・・・、平君と東さんはこの距離感が一番良いような・・・、ちょっと複雑な心境です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました