黎の軌跡のメインヒロインであるアニエス。
どのようなキャラクターなのかをポイントごとに紹介します。
大統領の娘
帝国からの賠償金を上手く使い、共和国に未曾有の好景気をもたらしたグラムハート大統領。
アニエスはそのグラムハート大統領の実の娘になります。
しかし、アニエスのファミリーネームはグラムハートではなく、クローデル。
大統領の娘ということが知れ渡らないように母方の姓を名乗っていました。
ちなみにアニエスの父が大統領と知っているのは幼馴染のオデット、アルベール、そしてレンちゃんや学校の先生たち。物語中で裏解決屋も知ることになります。
(ディンゴなどの情報屋は勘づいていた様子も・・・)
グラムハートが野党議員時代は親子3人で仲睦まじく過ごしていましたが、4年前に母が無くなったときから状況が一変。
グラムハートは政治の世界で上り詰めることに集中するようになり、番狂わせで大統領選挙に勝利します。
その際に現職を追い落とすための数多くの謀略を仕掛けたことが、アニエスの中で父を信じられなくなった一つのきっかけとなります。
政治の世界に没頭する父親に、父親から距離を取るようになってしまった娘。親子仲はギクシャクしてしまいました。
しかし、全くの疎遠になっているというわけではなく、休暇を一緒に過ごすくらいには親子仲は保たれています。個人的には同じような状況だったアリサとアリサのお母さんの仲よりは良好に見えました。
エプスタイン博士の血筋
発明、研究者として大陸中に名を轟かせている三高弟。
彼らの師であるのが導力革命の父、エプスタイン博士となります。
アニエスはそのエプスタイン博士のひ孫にあたります。
しかし、血がつながっているわけではなく、アニエスの祖母はエプスタイン博士の養女。
祖母が世間から身を隠した事実があることから、エプスタイン博士の子孫だと公にできない理由があるのではと考えたアニエス。
そのため、遊撃士ではなく訳ありも請け負う裏解決屋に依頼することになります。
ゲネシスを追うもの
黎の軌跡で数々の”奇跡”を起こして状況を混乱させたゲネシス。
アニエスの目的はこの8個のゲネシスをすべて集めることでした。
ゲネシスを集めるきっかけになったのは、祖母と母から受け継がれたエプスタイン博士の手記にあります。
曾祖父の手記を物語を読むように楽しんでいたアニエス。
しかし、最後まで読むことで衝撃の一文を見つけます。
ゲネシスを120*年までに全て取り戻してほしい。さもなくばすべてが終わると。
黎の軌跡の時点で1208年。猶予が無いこともあり、アニエスはゲネシスを探すために裏解決屋を訪れました。
アニエスは曾祖父の言葉を信じていいものか悩みましたが、祖母・母から受け継がれた意味を考え、ゲネシス集めに乗り出しました。
個人的に不思議なのは、祖母や母がなぜゲネシス集めに乗り出さなかったのかということ。エプスタイン博士の言葉を信じていなかったのか、あるいは探すことができなかったのか。
また、「取り戻してほしい」という表現から誰かに奪われたように読めるのも気になるところです。
そして、ジェラールの言葉を信じればゲネシスは正当な所有者(アニエス)の元に自然と集まるというのも不思議です。血が繋がっていないはずのアニエスの元に集まる・・・アニエスも何か特別な血筋の子孫なのではないでしょうか。
真面目な優等生
名門アラミスの中でも勉強ができる描写があったアニエス。
見た目通り、真面目な優等生です。
時間をきっちり守るなど普段の生活にも真面目な様子がうかがえました。
しかし、作中でヴァンの影響を受けるようになり、学校を休む際には自分の本当の立場をチラつかせるなど、ズルい策を立てる場面も。
「好きな男に染められる女の子」という印象も強いヒロインでした。
優しい女の子
アニエスは基本的にどんな立場の人にも寄り添う女の子であり、心優しい言動をする場面が目立ちました。
また正義感も強く、レンが生徒会長選挙の騒動に巻き込まれてロナール達に囲まれているところに、一人割って入ったこともあります。
しかし、世間知らずというわけではなく世の中綺麗ごとだけではないことも理解しています。
序章の段階でも、あくどい情報屋に交渉を仕掛けるような場面も。
人が死ぬことも多かった今回の物語で、心を痛めながらも前を向ける心の強さも目立ちました。
押しの強さ
基本的に優等生で優しい女の子ですが、シリーズの中でもかなり押しが強いヒロインの一人でもあります。
何かと理由を付けて報酬を受け取らないヴァンに対し、裏解決屋のバイトを勝手に申し出たり、雇用主のヴァンを無視して事務所に居座ろうとすることも。
これだと決めたことに対しては頑として譲らないこともしばしば。
裏解決屋の中で唯一アーロンを黙らせることができるお母さん的な強さも印象的でした。
耳年増?
そんなアニエスはゴシップ紙や性的なことへの反応が大きく、周りから耳年増と揶揄されることも。
幼馴染のオデットの影響のようですが、ゴシップ紙にかなり詳しいアニエス。
ムッツリ疑惑も?
アーロンの性的な話にも真っ先に反応します。
そういう話題に疎いフェリとの反応の差が面白かったです。
年の差恋愛
アニエスに対しての一番の注目点はヴァンとの年の差恋愛。
ヴァン24歳、アニエス16歳で両者は8歳の差があります。
RPG作品で主人公とヒロインのこの差は大きいですね。
1章の時点で既にアニエスはヴァンとの年齢差を気にするような素振りがありました。
元恋人であるエレインのことも気になっていたアニエス。
ただ、恋愛方面でエレインとぶつかることは黎の軌跡では無かったですね。
ヴァンが自分のことを保護者目線でしか見てくれないことも気にしていました。
最終章ではヴァンへの想いをはっきりと自覚。
エピローグでは強引に自分の家に上げて、父親に挨拶させようとする策も講じてきます。
恋心を自覚してからヴァンに対するアプローチがより積極的にかつ、緻密に行われるようになったのが面白かったです。
黎の軌跡Ⅱで、どんなアプローチを見せるかが期待です。
アニエスに惚れる男たち
可愛く、スタイル抜群で、しかも優しい女の子に周りの男が惚れるのも当然!
ということでアニエスは結構モテていました。
アニエスに惚れた男の筆頭が幼馴染のアルベール。
アニエスを心配するあまり、裏解決屋の事務所に突撃したりなど暴走することも。
大人の余裕のあるヴァンとどうしても比較されるような立ち位置だったのはちょっと可哀想でしたね。
他にもライエルなど同級生の中でアニエスに憧れている男子は多そうでした。
ちなみに初対面ではカトルもアニエスの魅力にやられた一人。
いつの間にか赤面する相手が、アニエスからヴァンに変わっていましたが。
アルベールのような、ヒロインに明確に惚れている人物が出るのは軌跡シリーズの中では珍しい気がします。
ということで、今回はここまで!
軌跡シリーズの中でも、ヒロインらしいヒロインだったアニエス。
ただ精神的な強さは歴代ヒロインの中でもトップクラスだったように思います。
また、血筋にも何か秘密がありそうな気がしますね。(個人的にはシーナ・ディルクとの関係を疑っています。)
あとはやっぱり、ヴァンとの年の差恋愛がどうなっていくのかが見所ですね。
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