エクソシストを堕とせない　43話　感想　神父くんを普通の男の子に堕とすために作られた青春・・・

[43話]エクソシストを堕とせない - 有馬あるま/フカヤマますく | 少年ジャンプ＋

神に選ばれし少年は、最強のエクソシストとして魔王たちと死闘を繰り広げていた。人類の命運を背負いつつも本当は静かにお菓子作りをしていたい、そんな彼に訪れた一人の少女との出会い…。これは壮絶な聖戦の中で芽吹いた、恋と希望の物語。

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この微笑ましい学園ラブコメが嘘だというのか・・・

文化祭・・・学生にとっての一大行事。

クラスのみんなが盛り上がる大事なイベント！

まあ、私は盛り上がった記憶ないですが・・・陰キャにクラスのイベントは辛すぎる。

そして、ありがちな文化祭で恋が結ばれるというふわっとした言い伝え！

それに全力で乗る、サキュバス！

それで良いのか！サキュバス！

と、そんな感じで神父くんも含め学園ものとして順調に盛り上がっていきます。

魔王との戦いが間近に控えているというのに。

そのことにイムリちゃんは違和感を覚え、神父くんは完全に無警戒。

いつもとは真逆と言っていいかもしれないですね。

これまでは警戒MAXだった神父くんはむしろ戦闘モードから離れていました。

文化祭でのクラスの出し物も神父くんの得意な料理を活かす方向になるなど、クラスの中心になりつつある神父くん。

微笑ましい・・・。一読者として神父くんの過去を知っている私は、普通の青春を取り戻している神父くんの姿に思わず目を細めてしまいましたが・・・これこそがアスモデウスの狙いでした。

アスモデウスは恋や性で神父くんを堕落させるつもりはなく・・・

神父くんを普通の学生に”堕とす”ことを狙っていました。

神父くんの強さの理由の一つとしては同年代の価値観とは違う異常性だと思います。

情欲を忌避し、神への信仰は誰よりも高く、高潔である。

敬虔で立派な神父である彼は、それゆえに普通の人間とはかけ離れた価値観や精神を持っており、それが強さに繋がっているように感じます。

・・・そう考えると、神に仕えるということは、普通の人間からは外れた存在になるということなんだろうか・・・

そんな彼を”弱く”するには普通の男子高校生に戻せばいい。

やってることはイムリちゃんと一緒ですね。イムリちゃんが恋に堕とそうとしているのに対して、アスモデウスは青春に堕とそうとしているという、やり方の違いはありますが。

・・・別に愛や性で堕とそうとしているわけではなく、神父くんを普通の男子高校生にしようとしているのであれば、それはアリなんじゃないかとちょっと思っちゃっいましたね・・・。

今の神父くんにした彼の過去が、神父くんにとって幸せだったとは到底思えないですし・・・本来の彼は優しくて甘えん坊だと思うので、普通の男子高校生になれるならそれが良いんじゃないかと思うんですけどね。アスモデウスが神父くんを堕とした先でどうしたいのかは分かんないですけど。

しかも、このクラスの雰囲気が、私でも馴染めそうなほど（重要）良いのも、神父くんはこのままで良いんじゃないかって思う理由の一つになってますね・・・。

うん？　どうした、ミハイル。

・・・このクラスの微笑ましさ自体が嘘だというのか（絶望）

ということで、今回はここまで！

高潔な神父くんを堕とすには特別なことは要らない・・・

ただ普通の学園生活を用意すればいいのだと・・・そういうことなのか。

こんな濃いキャラばっかの普通の学園生活があるかよとツッコみたくもなりますが。

静かに・・・静かに・・・神父くんが知らぬ間に追いつめられていってる感じが、ミハイルの言う通りホラーのような恐怖も感じるかもしれない・・・。

最終的にはこの微笑ましい青春が崩れていくのでしょうか？

あくまでアスモデウスによって作られた仮初の青春だと分かっていても、なんか切ない・・・もう少しだけ続いてほしいと思っちゃいますね。

あと、イムリちゃんの曇り顔が多くて興奮するから、もっと学園編続いてほしい・・・（オイ）

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