時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん 第23話 感想 ・・・中学時代の有希ちゃん、割と致命的な失策を犯したのでは?

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

有希ちゃん、ポーカーフェイスだから分からないけど、割と兄のために必死なのでは?

今回は中学校の生徒会選挙で有希ちゃんが生徒会長、政近が副会長になった時の話がちょろっと出てきました。

何事も本気になる気が無かった政近が、何故、生徒会副会長になったのか。

出典:「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 原作/燦々SUN 漫画/手名町紗帆 キャラクター原案/ももこ 講談社

まあ、可愛い妹から頼まれたら断れないですよね。

しかも、周防家の重圧をすべて妹に押し付けて、自分は家を出て行ったという負い目もあるわけで・・・。断れるわけがない。

問題は当の有希ちゃんがそんな兄の葛藤を見抜いたうえで、お願いした疑惑があること。

疑惑というか・・・100%確信犯でしょうけど。

有希ちゃんがその辺りを考慮してないわけがない。怖い女だぜ・・・。

しかし、目的は生徒会長選挙に当選するためではなく、お兄ちゃんと一緒に過ごす名目が欲しかったから、もしくは無気力な兄に日々の目標を与えたかったんだと思います。

だって、生徒会長選挙に当選するくらい、有希ちゃん一人でも何とかなりますし。わざわざ兄に頼む必要はない。

自分への負い目を利用してでも、その力を発揮できる場まで兄を引きずり出そうとした・・・有希ちゃんの狙いをそう邪推すると、結論としてそれは失敗したことになります。

出典:「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 原作/燦々SUN 漫画/手名町紗帆 キャラクター原案/ももこ 講談社

有希ちゃんへの負い目を晴らすために精一杯で、陥れる対立候補の気持ちまでは頭が回らなかったのか・・・自分のしたことが人をどれだけ傷つけたのかを選挙に勝った後で気づいた政近。

元々、才能はあるのに、いや才能があるからこそ情熱を持って努力できない政近にとって、生徒会長選挙に本気で挑んできた有希ちゃんの対立候補は尊敬する人物のはず。それなのに、その人物を疎ましい自分の才能で軽く潰してしまったのは・・・凡人の私には理解できない苦しさがあるんでしょうね。

この経験から政近はさらに自己否定が強くなり、高校では生徒会を強くさけるようになったと。

・・・こうして見ると、有希ちゃんの思惑は完全に裏目ってるんだなあ。有希ちゃんの最大の失敗じゃないだろうか。

そんな政近の頑なな心を揺さぶっているのは

出典:「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 原作/燦々SUN 漫画/手名町紗帆 キャラクター原案/ももこ 講談社

どこまでも不器用に真っすぐなアーリャ姫。

純粋に上を目指す姿勢は政近の現状とは真逆であり、政近にとってはまさに光輝いてる人物。

それでいて自分以外に頼れる人がいないのに強がっているところを見ちゃうと・・・男としては手を伸ばしたくなりますよね。

何より美少女だし(何よりで出てくるのが容姿なのか)

アーリャ姫を支えたいけど、自分はふさわしくない。

そんな感じで自分よりも深刻そうな顔をしてる政近に気づいたアーリャ姫はあることを提案します。

出典:「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん」 原作/燦々SUN 漫画/手名町紗帆 キャラクター原案/ももこ 講談社

・・・それは、デートでは?

デートですよね?

多分、言った本人も気づいてないけども。

ということで、今回はここまで!

中学時代に兄の力が発揮できる場まで兄を引きずり出そうと策を弄した有希ちゃん。

しかし、それは失敗。

今の兄に策を弄すのは逆効果だと考えて一旦様子見してた中で、自分とは真逆のアーリャが登場。兄をもう一度表舞台に出すために、アーリャを利用しようとしてるってことなのかな。

政近みたいなタイプには策を弄するよりも、アーリャ姫のように直球で感情を揺さぶる方が良いのは確かかもしれないですね。

しかし、大切な人(異性)のために別の女をあてがう作戦・・・。有希ちゃんが政近にもし兄妹以外の感情を抱いてたとしたら・・・何と辛い・・・

私が彼氏になって慰めてあげたい!(何という追い打ち)

まあ、政近とアーリャ姫の関係をからかうのが心から楽しそうにも見えますが。


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