全国のお父さんが一度は言ったことがある台詞かもしれませんが、黄昏の過去を踏まえて聞くと心にクルものがありました。
情報次第で人を傷つけることが快楽に
戦場で若き日のフランキーと出会った黄昏。
う~ん。安心するなあ、フランキー。
ここ数週のシリアスな雰囲気がフランキーが出るだけで緩んでくれます。
黄昏もつい笑ってしまい、敵兵なのに煙草を一本くれてやることにしました。
黄昏に見逃してもらったフランキーは、敵兵の黄昏相手に興味深い話をします。
人は基本的に暴力を忌避する生き物であるが、そこに正当な”正義”さえあれば暴力も快楽になるという研究結果があるそうです。
つまり情報操作次第で人を殺す戦争が、正義感を満たすための娯楽になると。
・・・最近の世界情勢を見ると説得力がありますね。
フランキーはこんなに怖いことはないとして、上の意向で勝手に憎み合わされている今回の戦争を馬鹿らしく思っているようです。
西は東に攻撃されたと思っていますが、東は西の自作自演だと報道されているとのこと。
・・・これも、最近よく聞く話だなあ・・・
フランキー自身もそんな報道を真に受けてはいないようですが、どちらにせよ真実なんて一兵卒には分からない。
国の情報操作で勝手に憎み憎まれ、何の因縁もなかったはずの一般人が殺し合いをする。
多かれ少なかれ、どの戦争もそういう面を持っているのかもしれないですね。
友達との再会、そして・・・
フランキーと出会った場所で敵兵の襲撃を受けて怪我してしまった黄昏。
後方に回されていた際に、死んだと思った友達と再会します。
そんな奇跡の再会に黄昏は・・・
ボロボロに泣き始めました。
そういえば、ちちが泣いている姿なんて見たことないですね。
子供時代は結構泣き虫だったようですが・・・
しかし、友達が生きてて本当に良かった!
母を失った黄昏にも、安心できる”場所”が見つかりましたね・・・
何でそんなひどいことをするの?
死んでると思った友人とわざわざ再会させて、その数ページ後に死なせる必要あります!?
この件で黄昏が感じたことは、無知と言う罪。
友達が実行する作戦が無茶なものなんて知らなかった、知っていたとして止めるすべなんてわからなかった。
戦争が始まるなんて思わなかった、友達が生きてるなんて思わなかった、敵兵を憎むことに何の疑いもなかった、国に言われるがままに銃を持つことに何の違和感も持たなかった。
”情報”というものの武器を黄昏が強く実感した瞬間でした。
スパイの始まり
そんな黄昏にスパイの誘いが来ます。
友達と接触したことで本当の年齢がバレ、年齢を詐称してまで軍隊に入ったことを逆に見込まれてしまったようです。
スカウトされた黄昏は(半ば強制的に)スパイへの道を進むことになります。
しかし、それは国のためでも戦争に勝利するためでもありません。
「では、何故?」と聞かれた黄昏の横を、小さい頃の自分と同じように友達と仲良くはしゃぐ子供たちが通り過ぎていきました。
「子供たちの笑顔のため」。そんな立派な理由を―――
スパイになった黄昏は隠しました。
個人的に、ここは黄昏のスパイになる覚悟を示していたように思います。
ちちから娘へ伝えたいこと
そんな悪夢(主にスパイの訓練の)にうなされて起きたちち。
起きた場所はスパイになってから十数年後のフォージャー家でした。
・・・”ロイド”の家ではなく、ちちの家だよ・・・
ちちは未だにロイドを演じている別の人物として扱っているようですね。
寂しい。
そんなちちに
娘は頭をよしよししてあげます。
なんていい子なんだ、アーニャ・・・
ちちが寝込んだ理由は君がトニトを取ったからだけれども。
寝込んだ理由を思い出したちちは頭を抱えますが、アーニャがダミアンと仲良くなったことを聞くと優しい表情を浮かべます。
それはオペレーション梟のプランBが上手くいったからではなく、アーニャが友達と仲良くなったから。
そこにはスパイ黄昏の顔は無く、ちちであるロイドの顔がありました。
ということで、今回はここまで!
父のスパイになった経緯と覚悟、そして理由が明らかになりましたね。
「友達は大切にしろ」という表情が黄昏の隠してきた素顔を見せているようで、なんだか泣きたくなってしまいました。
この話は心に来るものがあったので、いつかアニメでも見てみたいです。
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