ゲーム大好き、人に合わせることに疲れた主人公とナルシストだけど人に合わせることが得意なヒロインの偽カップル物語、第3巻!!!
相変わらずのテンポのいいイチャイチャを見せながら、偽恋人から本当の恋人へとシフトする物語となりました。
あらすじ
恋人たちの聖夜に偽物カップルが向き合う本物の感情の行方は――。
ふとしたきっかけから偽物カップルになった陰キャオタクの和泉大和とリア充ナルシストの七峰結朱。その関係は文化祭でお互いの想いの一端に触れ少しずつ変わり始めていた。
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クリスマスが近づき、大和がデートスポットとして何気なく選んだイベントは、実は片想いの相手を誘って告白するためのもので――。それを知る結朱は予想外の提案に戸惑いながらも、その胸はどこか抑えられない高鳴りを感じていて……。
「ほ、本気なの? それなら私も覚悟決めないと……!」
恋人たちの聖夜に、偽物の関係と本物の感情に揺れる2人は何を思うのか――。ナルかわ青春ラブコメ第3弾!
みんなの評価
- この二人まだ付き合ってなかったの…?え?え?え?
- 通常時の軽快なノリと終盤の重い展開の混在がこの作品の良さで、いつまでも読んでいたい
- 2巻から登場している日菜乃が非常に良い立ち位置で、上手く物語を回していた。
- ヒロインの葛藤などあるのはわかるが、ちょっとめんどくさくてモヤモヤ
- 今回彼と彼女の物語が読めてとても嬉しかった
- 序盤終わりのすれ違い。すっごいテンションダウン。
(Amazon レビュー引用)
上に上げていませんが、多くの好評価の意見に主人公とヒロインのイチャイチャな掛け合いを上げており、主人公とヒロインの会話が面白い作品と言うことを改めて認識しました。
終盤に入るシリアスが賛否両論。軽快なノリとのバランスが良いという一方で、少し面倒くさいという意見もありました。
個人の所感
3巻のテーマとしては偽恋人からの脱却かなと思います。元々ヒロインの結朱が、周囲の人間関係を円滑に保つために大和と付き合うふりをしていた関係。問題だった人間関係も無事解決に向かっていき大和と結朱が偽恋人を続ける必要が無くなります。
お互いの距離が確実に縮まっている中で、どうやって偽の関係から本物の関係にしていくのかという3巻でした。
良かったのは、相変わらずの軽快な主人公とヒロインの会話のテンポ。どちらもボケ、ツッコミができて、テンポ良く面白いイチャイチャ漫才を楽しむことができました。
主人公とヒロインの会話をこれだけ楽しく読める作品は他にあまりないと思います。
あと、勘違いからのすれ違いも面白かったです。
偽カップルとしてクリスマスのデート場所を大和が決める場面。クリスマスフルフェメントという片思いの異性を誘うイベントに、そういう主旨があるとは知らず結朱を誘う大和。そのイベントの内容を知っていて告白されると勘違いする結朱。
動揺する結朱の可愛さとすれ違いコントを見ているようなおかしさが混ざって面白い展開でした。
片思いイベントに無自覚に誘ってしまったことに気づき、最終的には結朱への恋心に気づく展開もきっかけとしては自然で良かったと思います。
一方で、2巻のラストから偽恋人の関係が続いていることには驚きました。まだ、偽カップル続けてるのかと困惑(笑)。2巻ラストの告白のような場面から、2人の関係が仕切り直しになっているところは、ちょっと付いていけなかったです。
あとは、3巻だけじゃないんですが、シリアスな展開での何となくのぎこちなさ・・・。登場人物の言動に矛盾があるわけではないんですが、展開にキャラクターが動かされているような感じというか。特に主人公の大和はそんな性格だったっけ?と思うことがあります。
まとめ
シリアスな展開のところに少しネガティブな意見を言いましたが、ラブコメのスパイスとしては丁度良くて物語全体で見ると必要な要素だと思います。
だからこそ、この後はどうするのか。
これまでシリアスな展開とテンポのいい会話をバランスよく混ぜてきた「とっかわ」
大和の問題も結朱の問題もあらかた解決。二人も晴れて恋人同士となり、今後にシリアスな展開は入れづらくなりました。
主人公とヒロインのイチャイチャが評価の高い作品なので、いっそ丸々一巻イチャイチャでも良いのではとも思います(笑)。
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