いよいよ明後日発売の黎の軌跡。
前作の創の軌跡ではノベル形式で、黎の軌跡の前日譚が3つあります。
黎の軌跡の前情報としても興味深いだけでなく、読み物としても凄く面白い内容となっています。
今回はその中の一つ、「そして、乙女は剣を手に進み続ける」を紹介。
黎の軌跡で多く関わってくるであろうヴァンの幼馴染であるエレインの話となります。
概要
共和国の遊撃士であるエレインが、マフィアの薬の取引に幼い兄妹が巻き込まれた事件を追う話です。
共和国の治安、遊撃士の仕事、そして黎の軌跡で主軸となるであろう3人の幼馴染の関係が示唆される内容となっています。
出てくるキャラクター
出てくる登場人物としては、遊撃士協会のジン、エレイン。そしてCIDのルネ。
基本的に事件の捜査の話なので、治安維持組織が関わってきました。
共和国の現状
遊撃士協会の方は共和国に所属する遊撃士の地位を上げようとしています。
ジンをS級へ、エレインをA級へと。
その背景には帝国からの多額の賠償金により金も人も多く集まる共和国で新たなトラブルが生まれる可能性が高いことがありました。そのトラブルに対しての抑止力として働かせるため、遊撃士のランク向上を図ります。
特に、エレインはその目立つ外見から、本人の意志とは別に「剣の乙女」として人気が高く、雑誌や映画出演のオファーが届くほど。国民への広告塔としては最適になります。
一人の遊撃士が一種のアイドルのように扱われるのは初めてですね。共和国独特の文化でしょうか。
しかし、当の本人はA級への昇進を断り続けます。自分の力にA級ほどの自信がないことが一つ、そして自分が何者かになるということへの恐怖もありました。
一方のジンも、カシウスと同じS級になることは恐れ多く、昇進を断り続けていました。
・・・まあ、あの規格外おじさんと比べられるのは勘弁したいですね・・・
幼馴染の関係
物語の中で示されたことの一つに、ヴァン、ルネ、エレインの幼馴染の関係性がありました。
特にヴァンとエレインの関係性。
- エレインは子供のころは何者か(英雄?)になりたいと思っていた。
- 高等学校の時には実際になれたと思った。
- 高等学校では思いがけない再会(ヴァン?)、そして大切なものを手に入れた
- しかし、それを失った。
- ヴァンとは数年前に離れ離れに
- そのヴァンは帰ってきたが会いにも来ない
- エレイン「今さら気まずいのは分かる」
高校時代に何かの事件が起きたのは分かります。しかし、ヴァンのトラウマは10数年前であり、高校時代とはズレているような・・・?
そして、ヴァンが会いに来てくれないことでヤケ酒を飲もうとしたエレインさんにちょっと笑いました。
あと、もしかしてヴァンとエレインは高校時代付き合ってた?、と思うような描写も見えます。
個人的にはその展開は面白いですが・・・。
他にもルネが出てくる場面もありましたが、読み返してみると思った以上にヴァンやエレインを見守っている兄のような感じでしたね。
小さい組織を掃除するために出てきたラスボス?
エレインが幼い兄妹をさらった組織を壊滅させる中で、その組織を「掃除」するために現れた異様な敵と相対します。
その敵は「万物の根源には恐怖がある―――」と言いました。
このセリフをPVでも言っていたことから、この敵はマフィア組織「アルマ―タ」のボス・ジェラールだと推測できます。
しかし、わざわざ小さい組織を「掃除」するためにボスが出てくるのは不自然なような・・・。
意外に働きものなのか?
変わることを恐れながらも
相対した異様な敵を取り逃がしたことで共和国に更なる混乱が巻き起こることを予感したこと、そして妹を必死に守ろうとする幼い兄の姿に感銘を受けたことでA級遊撃士という「何者か」になることを決めたエレイン。
自分が英雄にふさわしいとは思わない。ただ本物の英雄が出てきた時に自分がその横に立てるようになりたい。そうエレインは思いました。
この場面でヴァンの背中らしい絵が出てくるので、エレインはヴァンを英雄として見ていることが示唆されます。
やっぱり、過去も含めてこの2人の関係は気になりますね・・・。
まとめ
エレインの遊撃士としての覚悟。そして、ヴァンへの想いが見える話。
どう見ても、エレインがメインヒロインなんですが、なぜかメインヒロインの座はアニエスちゃんに・・・
PVのコメントなどで「負けヒロインのことをエレインって言うなよ!」とあり、ちょっと笑いましたが、流石に可哀想にもなりました。
黎の軌跡でエレインさんに挽回する余地があるのか!?
そこも注目ですね。
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