エクソシストを堕とせない　60話　感想　美しき世界の終わり。

「世界を終わらせる」

神父くんがかつてそう言ったと、謎の少年は伝えます。

そんなことがあるわけない、と強く否定できない神父くん。

むしろ、本当に行ったんじゃないかと自分を疑ってる感じでしたね。

・・・相当メンタルやられてるな・・・。

このまま謎の少年に畳み込まれてしまうのか・・・

と思いきや、

なんだ、こいつ。

ポンコツか。（辛辣）

さっきまで大物感出してたくせに・・・もっとシャキッと喋れ！シャキッと！

何故でしょうか・・・私はこの少年に対しての風当たりが強くなってしまいます。

女性がぶりっ子に嫌悪感を抱くのと同じ感情だと思います。

自分の可愛さを認識して振舞ってんだろう！てめえ！

美少女だったら許すけど、男は許さねえ！（男女差別）

さて、謎の少年の「人前でうまく話せないんです～」という茶番（だと決めつける私）もひと段落して、神父くんと謎の少年が望む世界の終わりについて明かされます。

それは、全人類をぶっ殺すぜ！という野蛮なことを指してるのではなく、全人類、いや全世界を人形の世界にして、人々が永遠に幸せな夢を見続ける世界にすることを意味していました。

すべての個が否定されないようにするには相互干渉を絶つことが最も最適な手段。加えて、新しく生まれる人がいなくなることも素晴らしい。

人類補完計画かな？

いや、あれは全人類が一つになることが目的だったはずだから、この「世界の終わり」とは真逆なのか・・・。

すべての人が救われるためには、一つになるか、完全に隔離するか、という極端な手段しかないというのはちょっと面白いかもしれません。

一つ気になるのは、謎の少年は「僕ら以外の人々は眠りにつく」と言ったこと。

自分たちは例外ということですか・・・そこはかとなく傲慢さを感じてしまいますね。

あと、自分と神父くんは関わっても互いの個性を尊重できる、と思ってるということですか・・・フム。

この世界の終わりを前にして「すごいいいなあ」と呟いてしまう神父くん。

神父くんの心はもう末期です・・・。

そんな感じで神父くんの心に近づくことに成功したっぽい謎の少年。

一通り伝えたいことは伝えて安心したのか、また急にオドオドし始めます。

ウザッ（謎の少年と致命的に相性の悪い私）

彼が神父くん以外で他に気になることは・・・サタンとイムリちゃんのことでした。

あ、そことは本当に敵対関係なんだ・・・ガチで第三勢力なんだなあ、この少年。

さて、夢の世界はもうすぐ終わろうとしており、神父くんは現実世界に帰ろうとします。

最後に、神父くんは謎の少年の名前を聞きます。

「ベル」

少年はそう名乗りました。

そして、目覚めた神父くんは・・・夢の中のことをすべて忘れていました・・・。

ということで、今回はここまで！

ベルの提示した「世界の終わり」は特徴が大きく二つありました。

• 人と人とのかかわりあいを絶つ。
• 新しく生まれる人を無くす。

このような世界を前にして、神父くんは涙を流して感動したのが印象的でしたね。

神父くんにとっては人と関わっていくのが苦しい、生きていくのが苦痛なんでしょうか。

人生そのものを否定しているようで悲しい・・・。

神父くん、人との関わり合いを含めて、生きていくということはもっと楽しくて素晴らしいことだよ！

人生のプラスの面をもっと見ていかなきゃ！

そんな事言ってるお前ははどうなんだって？

私は、極力人と会話したくないし、これまでの人生を振り返って心から「楽しかったなあ」と思ったことはあんまりなかったかな！（説得力ゼロ）

自分でも意外なくらいにベルの示した世界の終わりが私にとって魅力的に見えたんですよね・・・。

神父くんほどの壮絶な過去があるわけでも無いのに・・・ある意味、自分のことを傲慢に思えるぜ。

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