6話では、86-エイティシックス-たちの戦場の現実と、共和国軍の甘い考えが浮き彫りになってきました。その中で、レーナは着実にスピアヘッドの面々との仲を深めていきます。
桜が散るように
スピアヘッドは新たな戦場に向かう際に、4か月前に花見をした桜並木を通りました。(おそらくスピアヘッド発足時?)。
4か月前の花見の時にはスピアヘッドの少年少女たちは年相応に笑顔を見せ、楽しくはしゃぎました。その中、カイエがシンに話しかけ、桜について語ります。「桜は戦場へ赴く人には嫌われた花。短い間に一斉に咲いて一斉に散る。だけど私はその潔さが好きなのだ。」
また、はしゃいでいるスピアヘッドの面々から、このような言葉が聞こえてきます。
「笑えなくなったら負け」
スピアヘッドの少年少女たちは仲間意識が強く、戦場以外ではいつも楽しく遊んでいます。少しでも自分という存在を咲かせるように。
そして、4か月後、スピアヘッドの人数は大きく減りました。カイエの言葉は桜を自分たちに置き換えて、短い人生を少しでも満足がいくように過ごしたいという決意だったのかもしれません。
そのカイエの最期の言葉が「死にたくない」でしたが。
ズレている共和国軍
シンのような優秀な隊長がいるスピアヘッドですが、数の暴力にはどうしても勝てません。今回もレッカとダイヤが戦死しました。
この状況を見かねたレーナは共和国軍にある迎撃砲で援護するように師団長に詰め寄ります。しかし、師団長は86-エイティシックス-とはちがい代わりが効かない共和国軍人にそのようなリスクある行動は指示できないと言います。これは「戦死者0」の聖域を守るための行動だと思いますが、軍人としては大分ずれている発言だと思います。戦力としてみると共和国軍人よりも86-エイティシックス-のほうがよほど優れています。また、86-エイティシックス-がいなくなった際に、だれがリスクある行動をとるのかという件がこの発言からは分かりません。軍という組織が戦う戦力も戦う覚悟もないという大分矛盾したことになっています。
更に最悪なことに、このままでいけば86-エイティシックス-は全滅し、そのあとも帝国の無人機の攻撃は続いていくことが予想されます。・・・個人的に一旦、共和国は滅びるのかなと思います。
レーナの大きくなる想い
迎撃砲の使用が拒否されただけでなく、部隊の補充もなく新たな拠点への攻撃を指示されたレーナ。そのことをスピアヘッドに申し訳なく謝りますが、「いつものこと」と逆に励まされました。レーナとスピアヘッドの仲が、だんだん近づいてきている気がします。
パラレイドを一度切りますが、シンだけがすぐに繋ぎ直してきました。
「疲れているようですが、大丈夫ですか? 甘いものでも食べて休憩なされては?」
シンの気遣う言葉に、レーナはチョコレートの包み紙をほどきながら席を外します。軽くステップするように歩きながら、シンの兄にも同じようにチョコをもらったことをシンに伝えます。大切な記憶なんですと。そして、続けて言いました。
「もちろんあなたと今話しているこの時間もとても大切です」
・・・自分が言った言葉の意味を改めて考え、レーナは慌ててパラレイドを切りました。
「で…では!きょ…今日はお休みなさい!」
切った後、手元のチョコを見て、更に顔を真っ赤にしたレーナ。チョコの絵柄にはハートマークがついていました。
レーナ!!可愛いよ、レーナ!!!世界一可愛いよー!!!!!!
この1か月くらいで一番テンションが上がりました。ひとしきり興奮した後、私の日常の虚しさに死にたくなりましたが。
しかし、86の感想で何度か書きましたが、レーナの気持ちがシンに近づくほど、戦場に送り出す立場として辛くなる気がしますが、どうなのでしょうか?
まとめ
86-エイティシックス-と共和国軍の絶望的な状況とレーナの破壊力抜群の可愛さが改めて分かった今回。個人的には共和国は一旦滅んだ方が良いんじゃない?と思うので、このまま進んでも面白そうですが。(86-エイティシックス-が可哀そうですが)
あとはレーナの可愛いところが週1で見られれば、まだ生きる活力が生まれるので、そういう場面が一つでも多いことを願います!!
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