「幼馴染が恋のキューピット」初恋を応援してくれる幼なじみとのラブコメ 1巻 感想

ファンタジア文庫

だからもう遠慮もしません。

小さい頃に憧れた年上のお姉さん彩花が人気女優となり帰ってきた!高嶺の花となった彩花に気後れしている結斗を見かねて幼馴染の澪(超高校級スイマー)は自分が恋のキューピットになることを宣言。しかし、親密になっていく彩花と結斗を見て、澪は自分の本心と向き合っていかなくてはならなくななりました・・・。

ここから盛り上がってくるぞ~というところで終わってしまったなという印象。1巻丸ごとプロローグのような感じを受けました。

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あらすじ

あたし、恋のキューピットのままでいいのかなぁ……?

幼少期に優しくしてくれた初恋の人――九条彩花さんが、美人女優になって帰ってきた。
俺は、あの時の恋を叶えたい!

「あたしが、恋のキューピットになってあげようか?」
助け舟を出してくれたのは、腐れ縁の幼なじみ・藤堂澪。
いつも通り、くっつきながらの作戦会議で彩花さん攻略は順調!
彩花さんは、家へと招待した俺だけに手料理をふるまってくれて――
もう少しで、初恋が叶いそうなんだけど……

「お風呂、また一緒に入ってみる?」ちょっと待て澪……!
「ぎゅって……、させてくれる?」お前、距離が近すぎないか――!?
これじゃ、俺のことが好きみたいじゃないか……!

初恋の姉の友達VS腐れ縁の幼なじみの三角関係ラブコメ!

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結斗と澪の危うい関係

基本的に結斗はずっと彩花のことだけを追いかけていますが、澪との間はただの幼馴染とは言えない、ふとした拍子に男女の仲になってしまいそうな関係に見えました。澪は高校生になっても結斗の部屋で勉強を習っていますし、結斗は毎年澪と行っていた祭りを彩花と約束した埋め合わせに、澪と出かけたりしています。何より澪が結斗に友達以上の感情を向けているのは物語の最初から分かります。

また心を落ち着かせるための儀式として、毎回結斗にハグしてもらってもいます。ここまでする関係で、ただの幼馴染と言うは無理があるのではないかと。

というか、そんな儀式なんてある訳ねえだろ!!!羨ましい!!!と私は血の涙を流しそうになりました。

こんな関係性なのに恋のキューピットをやっていた澪には全体を通して違和感があったので、最後に結斗を巡る恋愛バトルへの参加を決意表明した際にはスッキリしました。

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実は悪女属性? 九条彩花

澪はずっと自分を無理やり押さえつけてた感じがあり、本来の魅力が出ていない感じがしたので、1巻では個人的に九条彩花の方が好きになりました。

幼い頃、結斗や澪と遊んでいた彩花は十条アヤという名前の大人気女優となっていました。幼い頃から結斗に対して秘めた感情を持っていましたが、現状、自分が有名になりすぎてしまい付き合ったらマスコミ等にかぎつけられて結人に迷惑をかけてしまうこと、また何より両親の借金が10億以上あることから結斗と決して男女の仲にはなれないと諦めていました。

そういう意味では彩花も自分の感情を押さえつけているように見えますが、彩佳は逆に押さえつけるほど溢れ出す、嫉妬という暗いオーラがにじみ出ていて面白かったです(笑)。

偶然見かけた結斗と澪との前日デートの後を付けたり(ストーカー)、澪が結斗のほっぺにキスをしたのを見かけた際には、その後ベッドで横になる結斗に四つん這いになって問いただすシーンがあり、本当に諦めてるのかと言いたくなります。

また、澪に対して口調が強くなったりする場面もあり、実は悪女の面を持っているのではないかと感じました。しかし、こういう悪い感じがにじみ出る女性は、なんかこう、グッときます。はい、私、どMでございます。

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まとめ

最終的には結斗は彩花にふられ、澪は吹っ切ってキューピット役をやめることを宣言するところで物語は終わります。本来、天真爛漫な澪は恋愛に対して素直になったことで、ここから魅力が出てくるのかなと思いました。そして、彩花。勝手に悪女属性があると思いましたが、そういう一面を前面に出してくれると、個人的には面白そうだな~と感じました。


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